何と言っても「好きである事」がレースを楽しむポイントです。
そして沢山の素敵なレースを見たり、触れたりする事が第2のポイントです。
そこには「自作のレース」も含まれます。
出来る限り多くのレースを見ると同時に写真も見ると良いでしょう。
でもここで大切なのは、感動の方法です。
レースから来る波動を感じる事が出来たら、もうレース達は貴女の物。
糸を操り、心を織り込むと言うこの不思議で優雅な「あそび」の中できっと
自分が見えてくると信じています。
このページはその一助になればと作りました。 
ここにあげたレースは一部です。 又随時ご紹介して参ります。
マリーン・レース(メヘレン)
「幻のマリーン・レース」と呼ばれる所以は糸にあると思います。
1センチ四方の中に200本の糸が入る程の極細を想像してみて下さい。
指の爪を縦に割り、そこに糸をくぐらせて紡いだと言われる「細い、細い」麻糸。

それほどに細い糸を紡ぐには良質の亜麻でなければ不可能です。
ベルギーのコルトレイク地方で栽培された亜麻はこの作業に充分絶えられた「質の良い麻」でした。

このマリーン・レースに使用される糸は現在では手に入らず、仕方なく綿糸の#185又は#170を使うしかありませんが、私はまだまだもっと細い糸が必要だと思っています。

技法としての特徴は織り方です。
たいていのレースは右上から左下へ(イギリスではその逆)と織り進みますが、このマリーンに限り水平に進みます。
これだけでも不思議なレースと言えるでしょう。
リル・レース
チュールネットで空間を埋め、模様は花や鳥などの自然をモチーフにした優雅で女性的な作品が多い。
メカニック・レース   こちらから

レースの時代を振り返ると、手仕事から一度機械化になっています。
そして今又手仕事がレースだけではなく、多くの分野で見直されて来つつあります。
手仕事中の手仕事と言われるレースの世界も、ジャンルによっては「機械織り」が可能なものもあります。
絶対的に不可能だとされるレース(私の感性から言うと)はデュセス・レースとロザリン・レースとニードル・レースそしてマリーン・レースとバンシュ・レースです。
ここでイタリアのカプライ社のレースをご紹介してみようと思います。
この会社では、いかに手仕事レースを機械で表現しようかと研究している会社です。

レースが大好き
ボビンレースとは?
フランドル・レース
しっかりとした5穴ネットが模様をくっきりと引き立てます。
デュセス・レース

付けられたこのレースはやはり何と言ってもレースの宝石です
バンシュ・レース
妖精のレースとも呼ばれ,
ストレートレースの最高峰
だけあって技法や表現が
特に難しいレースです。



ルイ16世に嫁いだマリー・アントワネット王妃が特に好んだと言われるレースが
アランソン・レースでした。
フランス・オルヌ地方にあるアランソンと言う町で生まれました。

アランソン・レース   こちらから

パリ・レース
これはアンティーク・レースです。
大きな楕円形です。糸は麻糸で太目なので模様が詰まっていますが表情豊かな楽しい作品です。 飯野美智子コレクションから
レースの部屋
ボビンレースはトワレとグリエと言う2つの織り方が中心となって様々な模様を繰り広げてくれます。
写真左がトワレ(平織り)、右がグリエ(綾織り)です。
そしてこれを製図で表すと紫と緑の線で描きます。
トーション・レース
正確な幾何学的模様が馴染みやすい事から最も基本的な課題として取り入れられる事が多い

モダン・レース    こちらから

モダン・レースとは自由なデザイン画が表現出来る楽しいレースです。
途中で糸の種類や色を変えたり、想像しながら織る事が可能です。
私の先生が「コム・ド・アンファン」と呼んでおられたのが印象的です。
アンファンとは子供と言う意味ですから、難しくないよと言う事でしょう。
それでも日頃頭を抱えながら難しい製図とにらめっこしていると、ふとこのアンファンな
レースを楽しみたくなる時があります。

upアランソンレースを
更新しました
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製作中の様子
基本ネット
ヴァランシエンヌ・レース
ピンを使わずに織るネットは8本のボビンで作るしっかりとした紐状によります。
ところが柔らかでしなやかなネットは古き良き時代の古典模様を品良く引き立てています。
ロザリン・レース
ベルギーのアントワープで開発されたレース
小さな花の中心に付いている「ロザリンパール」が一層可愛さを強調してくれます。
バイユー・レース
北フランス・バイユー地方には前仏大統領から勲章をもらったレース家がいらっしゃいます。
文化大臣の称号を持ったその人はマダム・サルバドール女史。
「マダム・ノワール(黒夫人)との別称をもお持ちです。 
理由はいつも黒色の衣装が多いからだそうです。
さて、バイユー・レースとはネットベースに植物のモチーフを施した優雅なレースです。
ネットはリルネットやパリネットそしてローズがベースです。
歴史的にも注目すべきレースだと思います。
ニードル・ポイント・レース
ニードル・ポイントと良く間違えられるのがこの呼び名のレースです。
ニードル・ポイントは刺繍ですが、ニードル・ポイント・レースは針1本を使って作る「レースの元祖」なのです。
ボビン・レースが生まれる前に誕生しています。


網目の種類 こちらから

レースの種類を見分ける手立てとして、そして種類によって特徴の一つとも言われる
網目(ネット)の一部をご紹介します。