STROLLは、ギター風の民族楽器をモチーフにした電子楽器です。 弾きやすくするために、右手はキーボード,左手はスイッチを操作するように構成しました。 伴奏の音程をキーに追従させるSTROLL−Aと、リズムセクションのSTROLL−Bを作ります。


【STROLL−A(Accompany)】
キーボードでメロディを弾き、スイッチを操作して伴奏をつけます。 伴奏の音を出したいときに、スイッチを押すだけ。 基本的に「音を重ねる」ものです。 キーボードの両手弾きができない人は、左手を移動させる時点で挫折しますが、本機では左手を移動させる必要がなく、ブラインドタッチができない人も右手だけを見て演奏できるので、ハードルの低い楽器になります。 機能は徹底的に絞り込んでいます。(複雑な演奏をするための楽器ではありません)


[音量制御]
CDを聞きながら練習するとき、これがないと音が聞きにくくなるため。

フォトインタラプタをアナログセンサとして使い、ベロシティを制御します。

説明動画(3号機)
[操作スイッチ]
ブラス楽器のピストンバルブをモチーフにした、ホールセンサによる磁気スイッチを配置。

説明動画(スイッチ単体)


奥には、チルトセンサ(拡張オプション)用にマウントを設けています。


● コンセプト

・エフェクトなし: ステージやプロを目指さない人のための楽器。 気軽な演奏に。
・自動演奏なし: ワンマンオーケストラを目指さない楽器。 ソロ/合奏を楽しむ楽器。
・直感や雰囲気で弾くのではなく、練習して弾けるようになる楽器。 生涯、弾き続けられる楽器。(ボケ防止に)


● 機能概要

左手でスイッチを操作し、次の機能を選択指示します。

・サンプル押されていた最低音のキーを記憶し、そのキーを基準とした和音を、2つのボイススイッチの組み合わせで伴奏音として発声。
・リズムトレースキーを押すと、記憶されていたキーを基準とした和音を、2つのボイススイッチの組み合わせで伴奏音として発声。
・フルトレース押された最低音のキーを基準とした和音を、2つのボイススイッチの組み合わせで伴奏音として発声。
・エクスチェンジ演奏中に音色を切替える。 メロディ音と伴奏音を入れ替えることもできる。
・ホールド押されたキーの発声をキーが離されても維持し、音色を切替えて演奏を続ける。(ソステヌートを有効化するのに、音源固有の操作手順を必要とするものに対し、その手順を回避するため、STROLL-A内で同等の制御をおこなう)
・サイレント押された最低音のキーを発声せず、伴奏音程の指示のみに使う。


● 変遷

号機鍵数CPU発声音色
  1 32鍵 PIC16F84A 擬似DDS 非対称矩形波 4Voice
  2 32鍵 PIC16F84A MIDI 選択(数値指定)
  3 32鍵 PIC16F877 MIDI プリセット8+選択(楽器名指定)32
  4 44鍵 PIC16F877 MIDI プリセット32+選択(楽器名指定)15+選択(PC値指定)
 サブオシレータ設定で、音の厚みが倍 


● 動画へのリンク(youtube 見るだけならアカウント不要)

[1号機]
 ・操作説明+デモ演奏: 「ラピュタ」の ファンファーレ
 ・デモ演奏: Three blind Mice
 ・デモ演奏: グリーンスリーブス
 ・デモ演奏: 「まどマギ」の Sis puella magica!

[2号機]
 ・デモ演奏: 「ナウシカ」の アレです
 ・デモ演奏: 「異国迷路」の ソラソミ
 ・デモ演奏: 主よ、人の望みの喜びよ

[3号機]
 ・基本奏法説明: (基本奏法説明そのまんまです)
 ・関連動画: VS1053b音源で、いろんな音  大型レベルメータ  バス形ミキサーの実験

[4号機]
 ・機能UPポイント説明: (厚みの増した音を聴いてください)

注: 私の演奏は下手です。 本機の性能の問題ではありません。(皆さんならもっと上手に弾けるはず。私は演奏してみて、左手を見ていないと左手の薬指と小指を、別々に動かすことができないことに気が付いたくらい手が動きませんし、体が憶えないので演奏ミスがとても多いです)



【STROLL−B(Beat)】
一般のキーボード楽器に、ドラム等の音を出せるスイッチを追加したものです。 現在、未作成です。 できてから公開します。

→ 2017.03.18 左手でドラムパートを操作する方法を色々実験してきましたが、私自身が弾くことができないので、手応えがつかめるまでSTROLL−Bの開発は中止します。(普通の人なら難なく弾けるでしょうが、私くらい才能のない人も弾けるというのが、開発のコンセプトなので)

中間結果の動画: 簡易リズム機 (こんなレベルの演奏が、今の私の限界)



「電子楽器は若者が演奏するもの。楽器を演奏できたら、ステージやプロを目指すもの」という従来の価値観は全く無視し、高齢時代の趣味として自分の欲しい楽器を作りました。 「そんな楽器が売れるのか?」と誰もが思うところだろうけど、ステージに立って演奏したい人よりも、個人や仲間内で楽しみたい人の方が多いと思う。 目立ってカッコイイ楽器が欲しい人よりも、気軽に弾ける楽器が欲しい人の方が多いと思う。
とは言え、売れるかどうかはデモ演奏のパフォーマンス(ソロ/デュオ/トリオ)次第だろう。 ターゲットにしているのは、楽器を演奏したいけど今まで演奏してなかった人達だし、広めたいのは「当り前のように演奏する」というスタイルそのものだから。

音楽の流通が活発になり、カラオケは歌うことを身近にしたけれど、楽器を演奏することから遠ざけて、カラオケが普及する前のほうが、インスト曲や演奏する音楽が身近にあったと思う。 「楽器をやるのはモテたいから」というのが今の当り前なら、「モテるレベル」というハードルが高すぎる。 単に楽しむために演奏するなら、「弾けてもモテない楽器」というのもアリだと思う。

開発当初、「どんな演奏をしたいのか?」を考えずにいたため、機能を絞り込めなかったけど、アニメ「ARIA」のBGMを聴いたとき、すんなりこの形に収束したので、私にとっての目標は「ARIA」の曲の演奏です。 STROLLという名も、散歩するように気軽に演奏するという意味でつけました。(STROLLERは「旅芸人」か。STROLL−Accompany だと「旅は道連れ」になるのかな?)



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