2011 08
今年の夏は、茄子 アンダルシアの夏。
結果としてラ ブエルタ ア エスパーニャのコースを走ってきた。ほんの一部だけど…。
目的地はセビリア、スペイン風発音でセビージャである。帰りにはお気に入りのトレモリノスに立ち寄る。
いつものエールフランス深夜特急ならぬ深夜便で早朝にシャルルドゴール空港CGD着。
そこからバスでオルリーに向かい、イベリア航空系の格安エアライン、Vuelingでセビージャ入りである。
オルリーへのエールフランスバスは3番。乗り場は1番や2番と同じで、
CDGの2Eと2Fをつなぐ通路の2E寄りのところ。建物の外にバス停があるが、路線別に看板が立っている。
3番は一番端。早朝なのでチケット売り場は開いていない。
インフォメーションセンターの係員によると、搭乗時運転手に支払うらしい。
まだ夜が明けぬ暗い中、係のおじさんと思われる人に確認しつつバスを待つ。
ほかには二人しかいない。誰もいなかったらかなり不安だ。
定刻よりやや遅れてバス到着。ほかのターミナルからの人々全部あわせても10人以下だ。
早朝の道はがらがらで、50分かからずにオルリー到着。10時のフライトなのに7時にはチェックイン&荷物預け終了。
ショップやカフェなどでフライトを待つ。セビージャの空港からタクシーでホテルに入る。
ホテルは中心部にあるHotel Doña María。可愛いホテルである。屋上に小さなプールがあり、バル併設。
そこからヒラルダの塔が至近距離で眺められるのである。昼はプールサイドで寝そびりながら、夜はバルで飲みながら。
無線LANも無料で使えるし、交通至便。良いホテルである。
街も可愛くて平和だ。こんなに平和で綺麗で楽な街はない、とスペインらしからぬ感想を持った。
あまりに平和なところで、セーフティボックスの鍵をついうっかり開けっ放しにするほどである。
見所もたくさんある。アルハンブラよりも保存状態がいいと思われるイスラムのアルカサル、
世界3位の規模を誇る大聖堂とヒラルダの塔、狭く曲がりくねったサンタクルス地区、その前には観光馬車、
スターウォーズのロケにも使われた壮大で美しいスペイン広場、そしてフラメンコのタブラオ。
これらがコンパクトにまとまっている、素晴らしい街である。
セビージャの特徴は、中心部自動車禁止である。素晴らしい!
配達やタクシーなどの仕事車はさすがに走れるのだが、一般車は入ることはできない。
近代的な路面電車か自転車で移動する。素晴らしい!
近代的な路面電車の券売機が壊れていて、居合わせた地元のお姉さん達がコインを磨いて再挿入したりと
色々試してくれたのだが、やっぱりチケットを買えなかったりするのもまたエスパーニャである。
観光客に便利なのはSEVICI(多分セビージャ自転車の略)である。
日本でも最近広まりつつある、街ぐるみのレンタル自転車システムである。
市内にたくさんあるSEVICI駐輪場から借りて、他のあるいは同じ駐輪場に返す。
数ユーロの登録料さえ払えば、30分までは無料である。何度借りても無料なので、
例えばホテル最寄りのA地点から50分かかるC地点のデパートまで走る場合、
途中のB地点まで25分で行き、一度バイクを返し、すぐに同じバイクを借りて、
C地点駐輪場に返せば無料である。駐輪場はたくさんあるので、借りて20分すぎたら走りながら
駐輪場を探せばokである。一日中乗っていられる。ただし、街は石畳が多いので、
長時間ライドは結構疲れる。散々飲み食いしてたのに、痩せた。
セビージャを去って数日後にその年のラ ブエルタ ア エスパーニャが始まったのだが、
なんと初日のチームタイムトライアルがセビージャ市内。数日前SEVICIで走った同じコースを
選手達が走っているのをテレビで見たが、まるで舗装路を走っているようだった。
さすがワールドクラスの選手達…。
ところで良いところずくめのこのSEVICIだが、借りる時には注意が必要である。初回借りる時に、
クレジットカードを駐輪場の機械に入れて、登録料の引き落としと引き替えにパスコードが発行される
システムである。発行手続きは液晶画面にスペイン語や英語で表示されるのでそれに従って行えば
問題ない。最後にパスコードが紙に印刷されて出てくる。このコードを借りる時に打ち込むのであるが、
問題は時々紙が出てこないこと。さすがスペインクオリティーである。液晶画面には表示されないので、
紙が出てこないとパスコードが分からないままになってしまうのである。最初に紙が出るかを調べるには
どうすればいいかというと、その機械を使っている人に頼るしかないと思われる。返却時には毎回必ず
レシートが印刷されるので、誰かが返した時にレシートがちゃんと出てくるか見ればいい。
さすがスペインクオリティー。
セビージャにはバルがたくさんある。中でも総合一位はサンタクルス街の入り口にある、その名も
「バル サンタクルス」。店の横からはヒラルダを眺められる一等地にありながら低価格を保つ良心的な店。
いつ行っても同じ店員のおじさん達がいて、怒鳴り散らしている店。
ホテルから数分で、ほぼ毎朝ここで朝食であった。さらには昼にも夜にも立ち寄っていた。
朝から晩まで(少なくとも10時から零時までは)やっているけど、いつも込んでいる。
常連観光入り混じってものすごいので、初心者は時間帯をずらした方がいい。
おすすめ朝食はパン コン トマテ イ ハモン。
ただ単にパンといえばバゲットを二つ切りにして焼いてくれる。
半分サイズ(メディラシオン)ならその一方をくれる。
そもそも朝行ってカフェ コン イエロとかを頼むともぐもぐするジェスチャーで「食べるか?」と訊いてくる。
「シー」というと有無を言わさずパンがフルサイズで人数分出てくる。
トマトの輪切りとハモンがカウンター内部と厨房との境にあるから、ハモン イ トマテ!と叫べばつけてくれる。
オリーブオイルはそこらにおいてあるから、勝手にかける。普通のオイルとニンニク入りがある。
陳列ケースの中のレバーペーストとかトマトペーストとかをつけた
かったら指させば大丈夫。多分。
時々怒鳴られるけど怒ってるんじゃないから大丈夫。
カウンターにいるようだと判断されると、カウンターのおじさん側にチョークで会計が書かれ、オーダーごとに加算されていく。
外の立ち飲み席に持ち出すなら、先に会計をしてしまえばよい。
予算は飲み物二人分+ハモンとトマトがたっぷり挟まったパン1個でまさかの5Euro程度。タパス1.9Euro。
カフェやカーニャは多分1Euro程度だと思う。
テーブル席はほとんどないので、落ち着きたいときには全くおすすめできない。
あまりに素晴らしすぎて書くことが山のようにある。しかし文章の完成はいつになる事やら。
とりあえずは大量の写真をアップした写真集ページをご覧下さい。
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