Jelena Dokic Tour Results: Interviews

Special Interview with Jelena Dokic
by Yukiko Tanabe

"Tennis Magazine" Monthly Magazine - Issue No.32-12 (#528)
Tokyo, Japan
01 December, 2001 (20 October, 2001)
Published by Baseball Magazine Sha co,.ltd.

Interviewed at Le Meridien Grand Pacific Tokyo on 20th September, 2001.
(after her 2nd round match of the Toyota Princess Cup 2001)

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トヨタ プリンセスカップ来日インタビュー

 エレナ・ドキッチ 18歳の今。

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 大人かと思えば、子供。シャイだけれど、頑固。彼女のルックスとプレーのギャップは、
まさにそんな二面性を映し出しているのかもしれない。
 トヨタ プリンセスカップに出場するために来日したエレナ・ドキッチが、18歳の今
を見せてくれた。

取材協力/カネボウ株式会社フィラ営業部		ブルゾン \18,000 (15JNU2335)
インタビュー=田辺由紀子			Tシャツ \3,900  (15JNT2216)
Interview by Yukiko TANABE			パンツ  \8,900  (15JNT2506)
写真=高塩隆				以上、すべてフィラ
Photos by Takashi TAKASHIO
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 6歳のときも今も、テニスが私のもっとも大切なことなの。


−−今年は5月にローマで行われたイタリアン・オープンでツアー初優勝を果たして、トップへの
階段を一段上がったように感じるのですが、そういった大きな大会で優勝したことで、何か自分の
中で変わったところなど出てきましたか。

「いいえ、特に意識などが変わったということはないわ。確かにイタリアン・オープンはいい結果
が出せたし、私にとってとてもいい大会だったけど、今年はずっといいプレーをしていたし、その
中のひとつの出来事といった感じね。でも、やはり大きな大会での初優勝というのは、うれしかっ
た。私の中で変わったことといえば、そうね、少し自信がついたということかしら。」

−−まだシーズン途中ですが、ここまでを振り返ってどうでした?

「すごく、よくできていると思う。昨年よりずっとよくプレーできているし、あまり波もなく一貫
して満足するプレーができているから。それに、昨年と比べて結果も出ているし、ランキングも上
がっているでしょ。もう少しいい結果が出せたというトーナメントもいくつかはあったけど、後悔
したということはまったくなかった。来年はもっとよくなると思うわ。」

−−USオープンではウイリアムス姉妹が決勝を争いました。今後、女子テニスはこのふたりを中
心に進んでいくと思う?

「わからないわ。確かに彼女たちは今はとても強いし、トップと言っていいでしょうね。でも、先
は長いし、大会もたくさんあるから、それはすごくむずかしい質問なのではないかしら。今後どう
なるかは、わからないわ」

−−彼女たちに対抗する自信という点では、どうでしょう。

「ええ、もちろんあるわ、誰に対してもね。誰に対しても負けるとは思わないわ。それに、多分今
の段階で彼女たちがベストプレーヤーだとは思うけど、試合の勝負がどうなるかなんて、誰もわか
らないでしょ」

−−自分自身のテニスを今後どのように変えていきたいと思っていますか。

「サービスとリターンをもう少し強化したい。いろいろ改善するのには時間がかかるとは思うけど、
練習しながらよりよくしていきたいですね。全般的にすべてをアグレッシブにしたいけれど、まず
はサービスとリターン。それが一番大切だと思う。」

−−精神面ではどうですか。もちろん勝てないことなどもあると思うのですが、そんなときは気持
ちの切り替えや変化などが必要ですよね。

「あまりいいプレーができていないときや、勝てないときというのは、たとえすぐに勝利を手に入
れられなくても、それまでやってきたことと別なことをしたり、考え方を変えるということは、と
ても大切だと思うわ。トッププレーヤーというのは、そういった切り替えが上手く、それによって
いい結果を出しているし、私も試合などに関しては、いつもそういった変化をうまく取り入れたい
と思っているの」

−−それでは、ひとつの試合ということに限らず、普段はどのように気分転換を行って、コンディ
ショニングを保っているのでしょう。ツアーは過酷ですし、トーナメントとなれば会場とホテルの
往復という生活が続きますよね。

「そうね…、ツアーでプレーしていると毎週国から国へ、トーナメントを渡り歩くわけだから、コ
ンディションを保つのはむずかしいけど、私の場合十分にプレーしていれば、気分転換とかあまり
そういうことを考えなくても大丈夫なの。ジムに行ったりしてコンディションには注意しているけ
ど、毎週シングルスに出て、ダブルスに出て…といつも忙しくプレーしているので、それ以上何か
する時間もないし、必要もないわね」

−−ではテニス以外で、読書をするとか、映画を観るといったことは? リラックスタイムはどう
過ごしているの?

「もちろん映画を観たり、いろんなところにショッピングに行ったりするわ。テニスだけしかして
いないと、コートの上でも楽しくなくなってしまうこともあるので、別なこともして楽しんでいる
の。特に大きな街や都市などでは、何かしてるかな」

−−例えばイバニセビッチはプロのサッカーの試合に出たいといったことを言っていますが、あな
たず何かテニス以外のスポーツにチャレンジできるとしたら、何かやりたいことはある?

「う〜ん、むずかしいわね。私はテニスはほかのどのスポーツとも違うと思っているの。体を動か
すという意味では同じなんでしょうけれど、でもテニスはどのスポーツとも違う特殊なものだから、
私自身はほかのスポーツをやるということは考えられないわ」

−−では、またテニスの話に戻りますが、テニスキャリアで満足するというのは、どんなときでし
ょう?

「とりあえず、トップ10になること。今ランキングは11位なのだけど、トップ10になったら、それ
をずっと維持していきたい。トップ10とトップ5くらいの間にはそう大きな違いはないと思うので、
トップ10に入れれば、トップ5も狙えるんじゃないかな。でも、とにかく今はトップ10に入りたい
っていうのが一番」

−−あなたもまだ18歳と若いですが、これからライバルになりそうな若い選手や注目している選手
などはいますか。

「ツアーにはたくさんの選手がどんどん出てきているわ。特に誰がというふうには言えないし、ち
ょっとわからないわね。今は、たくさんの選手がどんどん上を狙ってきているから」

−−日本の子供たちも、あなたのように小さい頃からテニスをしています。彼らがあなたのように
なるには、どうすればいいのでしょう。アドバイスがあれば、教えてください。

「練習すること、それを続けることが一番大切だと思う。いろんなことを犠牲にして、ハードワー
クすること。生活のすべてをテニスに捧げて、トレーニングや練習をするの。そうすれば、うまく
いくと思うわ」

−−あなたの生活においては、テニスはもっとも優先されるものなのでしょうか。

「そうよ。私は6歳のときからテニスを始めたのだけれど、その頃も今もテニスを第一に考えてい
るわ。それはテニスを続ける限り、私の中で優先順位の第1位であることは変わらないと思う」

−−結婚しても、テニスを続けていると思う?

「私は結婚しても、多分やめないと思うけど、それは個人的な選択なので、結婚してやめるべきな
のか、続けるべきなのか、それはなんとも言えないと思うわ。一度やめてカムバックする選手もい
るでしょうし、引退してしまう選手もいるでしょう。おそらく私の場合は、たとえ結婚しても、し
ばらくしたら戻ってくるんじゃないかしら」

−−どんな人と結婚するのかしら?

「10年後に聞いて(笑)。まだ若すぎて、わかんないわ(笑)」

−−そう(笑)? 例えばご両親のようにいい家庭を作るとか、子供は何人とか…想像したりもし
ないの?

「ノー。私はまだ十代だし、全然考えられないわよ(笑)」


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[Photo] インタビュー中、「ボーイフレンドは?」と聞くと、「ノー」と恥ずかしそうに。

[Photo by Shinji OYAMA] ドキッチのプレーへの貪欲さは尽きることがない。もっとアグレッ
シブに−それが彼女の今後のテーマだ。

エレナ・ドキッチ
1983年4月12日生まれ。身長173cm、体重57kg。98年にプロ転向。99年に(当時わずか16歳で)
予選から勝ち上がったウインブルドン1回戦でマルティナ・ヒンギスを破り、一躍脚光を浴びる。
そのウインブルドンでは99年はベスト8、2000年はベスト4進出。18歳になり、年齢による大会出
場制限のなくなった今年は、WTAツアー・ティアTのイタリアン・オープンでツアー初優勝を
飾るなど、大きく躍進。また、9月に行われたトヨタ プリンセスカップでも優勝を果たし、ツア
ー2勝目を飾った。ランキングも10月8日付でついにトップ10入り。愛らしい顔だちとそれに似合
わぬハードヒット、冷静なプレーぶりで、日本にもたくさんのファンがいる。

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The interview article quoted from the Tennis Magazine.

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