Jelena Dokic Tour Results: Interviews

Special Interview with Jelena Dokic

"Tennis Classic break" Monthly Magazine - Issue No.275
Tokyo, Japan
05 April, 2002 (05 March, 2002)
Published by Nippon Bunka Publishing Co,.Ltd.

Interviewed at the Keio Plaza Inter-Continental Tokyo
during the Toray Pan Pacific Open 2002.

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 今はテニスがすべて!!
 試合をするたび自信がついてくる

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このドキッチのインタビューは、東レPPO期間中、都内のホテルにて行うことができた。
インタビューの約束の時間は夜8時。
「母と東京観光をしてきた」と言うドキッチがインタビューの場所に現れたのは、約束の5分前。
ギリギリまでプライベートな時間を楽しみ、約束の時間にはキチッと現れるドキッチに、
物事に対する真剣さ、心意気を感じた。
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苦手なショットは作らない


−−あなたは、昨年26大会もツアーを回っていますね。そうすると、試合を戦うだけ
で体力を消耗してしまって、練習する時間はあまり取れないと思うのですが、一日の
練習時間はどのくらいですか?

ドキッチ 日にもよりますが、試合のない日で1時間から1時間半くらい、試合のあ
る日は、ほんのちょっとだけ練習するという感じです。

−−その練習の際、いちばん気をつけるのはどんなポイントですか?

ドキッチ 試合のために、「ココを直したい」というところがあればそのための練習
をします。
 しかし、特に課題がなければ、ウォームアップをしてボールに慣れたり、コートの
状態に慣れたりすることにポイントを置きます。
 大会によってインドアコートであったり、アウトドアコートであったりしてボール
の飛びが微妙に違ってきます。また、ボールの種類も大会によって異なっていますし、
当然サーフェスも違います。コートの状態に慣れるだけでなく、そういったプレーを
する環境すべてに慣れるように調整していくということに重点を置いています。

−−試合中、「きょうは調子がいいな」と思うときは、何が基準になっていますか?
また、反対に、「きょうは調子が悪いな」というのはどういうときですか?

ドキッチ 1年間のあいだに、ほんとうにたくさんの試合がありますから、調子は各
試合ごとに変わりますし、週によっても場所によっても相手によっても変わってきま
す。
 そのため、「調子がいい、悪い」と考える以前に、試合ごとに変わってくる環境、
条件にとにかくコンスタントに慣れて、常にいつもの自分が出せるようにしないとい
けないと考えています。

−−試合中、「このショットを打つことができればポイントが取れる確率が高い」と
いったような自信のあるショットは何ですか?

ドキッチ さきほどのコメントと関係していますが、自分には特に弱点はないと思っ
ています。
 得意なショット、苦手なショットというものはなく、すべてのショットを均等に効
果的に打つことができると自己評価しています。

−−さきほど、少し聞きましたが、昨年は世界を転戦しつつ26大会も戦っています。
精神的、肉体的に疲れることはないですか?

ドキッチ 昨年の前半は、まだ年齢制限(編集部注・14歳は年間7大会のみ参加可能。
以降、15歳は8大会、16歳は10大会、17歳13大会まで参加可能。18歳になり初めて出
場試合制限がなくなる。ドキッチは誕生日の4月12日まで、出場大会数を制限されて
いた)のため2〜3ヵ月間試合に出たくても出られないという状態でした。
 そう言った意味で後半たくさんの試合に出て、26大会のツアーを回ったのですが、
私の場合、多くの大会に出場すればするだけ自信がついてきますので、これからもシ
ングルス、ダブルス両方ともたくさんのトーナメントに出場しようと思っています。
もしかして10年くらいたって、歳をとってきたら、たくさんのツアーを回ることに疲
れを感じるかもしれませんが、今は肉体的にも精神的にも特に疲れを感じることはあ
りません。

−−マルチナ(ヒンギス)のようにケガをする心配はありませんか?

ドキッチ 最近はパワー、テクニックのある強豪選手がいっぱい出てきて、試合自体
が厳しくなってきたので、ケガをする選手が増えていますが、私は今まで特に大きな
ケガをした経験はありませんし、今のところ問題はないです。このまま順調に行けば
いいな、と思っています。


何をするにもベストになりたい


−−そこまで、テニスに打ち込めるのは、どんな理由がいちばん大きいでしょうか?

ドキッチ ずっと長いことテニスをやっていますし(編集部注・ドキッチがテニスを
始めたのは6歳のとき。1994年に家族とともにオーストラリアに移住。1998
年ITFジュニアランキングNo.1)、私は競争心が強いのでテニスをやっても別のこ
とでも、何をするにもベストになりたいという気持ちがあります。
 何事にも「どうでもいいわ」という人間ではなく、「やるからにはベストになりた
い」「もっとアグレッシブにやっていきたい」というタイプなのです。テニスではア
グレッシブな態度が必要ですし、テニス自体が私のそういったモチベーションを高め
てくれるのにぴったりのスポーツだと思っています。

−−あなたは昨年末、ランキング・トップ10の壁を突破し、8位までランキングを上
げましたが、No.1になることができると思いますか?また、No.1になれるとしたら、
それはいつごろだと思いますか?

ドキッチ とにかく地道に自分のテニスを構築していくことを心がけ、あまりNo.1と
言うことは気にしすぎないようにしています。
 やはりテニス選手はみんなNo.1になりたいわけですが、すべての人がNo.1になれる
わけではないので、できればNo.1になれれば最高ですが、もしなれなくてもNo.1にで
きるだけ近づくように努力することが大切だと思います。
 テニスの場合は、1年違っただけでだいぶいろんなことが違ってしまうということ
もあるわけですから、先のことを読むのは難しいと思います。とにかく地道に努力す
ることです。

−−今の時点で、あなたがNo.1になるために、いちばんのライバルはだれだと想定し
ていますか?

ドキッチ みんながライバルです。対戦相手のランキングがNo.1の人であろうがNo.
100の人であろうが、コートに出たら相手に勝たないといけないということですから。
あたりまえのことですが、一試合一試合を勝っていくことが、ランキングを上げるこ
とになるのです。

−−現在、本拠地をアメリカ・フロリダ・サドルブルック(ホップマンキャンプ)に
しているのは、どんな理由からですか?

ドキッチ ほとんどツアーを回る生活なので、サドルブルックには長くは滞在しない
のですが、練習するには最適な気候だと思っています。また場所も、そこを拠点にし
てあちこちのツアーに行くのにも都合のいいところだと思っているので、サドルブル
ックを拠点にしています。

−−あなたは、1大会で1種類のウエアだけでなく2種類以上のウエアを着こなしま
すよね。ヴォーグやコスモポリタンといったファッション系の雑誌をよく見るという
ことですが、テニスウエアに関しても何かリクエストすることがあるのですか?

ドキッチ ウエアに関しては、FILAのスタッフが私の好きな素材、色とかを全部
知っているのでかなりの部分を任せています。
 個人的には、色はブルー、型はワンピースが好きで気に入っています。

−−最後に、あなたにとってテニスとは、どんな意味を持っていますか?

ドキッチ 長くテニスをやっていますし、一生懸命練習をやっていますから、テニス
が今は生活のすべてになっています。
 1年の12ヵ月のうち11ヵ月はテニスに費やしているわけで、今はほんとうにテニス
が私の生活のすべてになっています。
 ただテニスというのは、25歳とかいくつになるかわかりませんが、プレーヤーとし
て一生できるわけではないスポーツでもあると考えています。人生を考えた場合、テ
ニス以外のこともテニスのあとにきっとあるでしょうし、テニスがすべてとは思って
いません。家族、キャリア、いろいろあるのでしょうが……。
 けれど、その辺のことは、今は考えていません。時期が来たら考えようと思ってい
ますが、今はテニスがすべてです。


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[Photo] エレナ・ドキッチ Jelena Dokic (YUG)
○生年月日/1983年4月12日○出身地/ユーゴスラビア・ベオグラード
○居住地/ユーゴスラビア・ベオグラード、米・フロリダ・タンパ
○身長/175cm○プロ転向/1998年○2月11日付けWTAランキング/8位

撮影◎青木 衛
通訳◎木村好江(まぬしあ)

キャットスリーブシャツ (15JPT2008) \6,300
クロップドパンツ (18JPU2570) \8,900
シューズ FILA GYM (7TJPU3031) \5,800

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The interview article quoted from the Tennis Classic break.

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