はじめに 最近、電子カルテという言葉を新聞・テレビでも見かけることが多くなりました。電子カルテについて、基準、留意事項が厚生省から通達され、これに先立ち、医療情報システム開発センターから、ガイドライン及び運用管理規定(例)がまとめられました。医療情報の電子化に関する厚生省ガイドライン通達の3基準(1 真正性 2 見読性 3 保存性)を満たしている電子カルテは、いわゆる診療録(カルテ)の一つの形態にすぎませんが、高度に発達し他種類の媒体によって記録される患者様の医療情報を、眠らせず、有効有意義に活用し、ホームドクター(家庭医)と専門医の間で患者様の医療情報を交換しあい連携して治療を担当するのにも有用な武器になると私は信じています。
患者様の診療録が電子化されることにより、一覧性や見やすさ、検索のしやすさも期待できます。また、薬の過量投与や薬の間の相互作用の事前チェックなどの機能も期待されます。さらに、患者様への説明を画面上でわかりやすく説明したり、最新の治療方法を検索することも可能です。
なるべく二重入力やファイルコンバートの手間を避け、電子カルテの情報はそのままレセプトに活かし、逆にレセコンのデータも電子カルテ・診療支援に活かしたいものです。幸いにも私はDYNAMICSとRS_BASEという貴重なソフトウエアに巡り会うことができ、快適に運用させてもらっています。
電子カルテ・レセプト連動検査データファイリングに興味を覚える先生方も、導入コストやメインテナンス、将来の他院との連動性などの点で悩まれている場合が多いようです。このページがDYNAMICS,
RS_BASEの導入の参考になりますれば幸いです。
『ユーザーとともに進化する診療所発の電子カルテ ダイナミクスのめざすもの』
ISBN 4-931382-07-X
ダイナミクス叢書第一巻 ダイナミクス研究会編 
日本医療情報センター 定価1000円+税
『ユーザーとともに進化する診療所発の電子カルテ ダイナミクスのめざすものII』
ISBN 978-4-931382-14-5
ダイナミクス叢書第二巻 ダイナミクス研究会編
日本医療情報センター 定価1500円(税込)
岡山県 ダイナミクスもRS_BASEも、大手メーカーのような宣伝は殆どされていませんが、非常に魅力的なツールであることは、全国的にDYNAMICSのオフ会、勉強会が頻繁に行われていることからもわかります。導入当初、岡山市で当院を含め2件しかなかったダイナミクスの導入ユーザーも、今は、岡山市内だけで50件近くになっています。
岡山でもDYNAMICS, RS_BASEの勉強会を開催したいと思っていましたが、2002年2月に4人の先生が当院を見学されたのをきっかけに、3月に岡山電子医療情報研究会(OEMIRG)という会のメーリングリストを立ち上げ、現在までに40名あまりのご参加を頂くまでになり、岡山電子医療情報研究会が中心になり勉強会を開催してきました。 岡山電子医療情報研究会について
2007年6月にはオンライン請求勉強会が開催されたのを契機に、あらためて岡山ダイナミクス研究会(33DYNA)を設立することになり、私以外に3人に幹事を御願いしてメーリングリストも立ち上げることができました。岡山ダイナミクス研究会について
2002年11月末時点でのDynamicsの正規Userは岡山県で11診療所、全国で約600件になりました。
2004年6月16日現在、岡山県では28件の正規ユーザーがあり、全国で977ユーザーになりました。
2007年3月末現在、岡山県では49件の正規ユーザーがあり、全国で1893ユーザーになりました。
厚生労働省・医療施設動態調査による岡山県の一般診療所数に対する『ダイナミクス』の占有率は 約3% になっています。
DYNAMICS 電子カルテ・レセプトシステムは吉原正彦先生が開発されたDynamicsを用いています。無床診療所にしか対応していませんが、レセプト・電子カルテ機能を有し、小児の成長曲線やRS_BASEとの連携、薬品在庫管理や写真付き薬剤情報指導せんなど、診療支援の点でも優れています。薬の名前からその薬を使用した患者さん名を検索したりする検索機能も充実しています。
このシステムに、広島の山下郡司先生が開発された「RS_BASE」という検査データ・画像ファイリングシステムのソフトを連動して使用しています。
RS_BASEに連動するリンクボタンを有する若干のカスタマイズを加えた、「薬情&RSB版DYNAMICS」を使用しています。必要なモジュールやフォームをインポートしたものです。
ダイナミクス、RS_BASEは、ユーザーの好きなWindowsマシンやMicrosoftOfficeやプリンタを自前で購入しLANを構築すれば、後はインストールのみで使用可能です。大手レセプトメーカーや他の電子カルテ・レセプトシステムメーカーと比較しても非常に安価です。ただし、他のダイナユーザーの全国2000診療所と同様に、通常は自力で言われたことをきちんと保険改訂時にこなす必要があります。無理そうだったら、地元のサポート会社を頼みましょう。
Dynamicsはナンバーワンではなくオンリーワンを目指したいという開発者吉原先生のご意向もあり数字はかならずしも追ってはいませんが数は力であります。
2004年1月末には47都道府県全体で867件の医療機関が正規ユーザーでした。
2007年3月末には現在47都道府県全体で1893件です。
都道府県別には下記のようになっているようです。
1 大阪府 285
2 東京都 220
3 兵庫県 125
神奈川県 125
5 福岡県 105 ・・・・・岡山県 49
ダイナのメインテナンス DYNAMICSはユーザーの医院ごとに合わせた使いやすい変更が可能です。正規Userには厚生労働省が認可したすべての医療報酬、薬剤、特定器材の入った辞書プログラム(これがM-DIC)を添付されます。この辞書で使用する薬や検査の登録の初期設定をします。
薬価改訂などの時にはメーリングリストで新しい薬価のファイルがアップロードされますので、それをダウンロードして差し替えます。プログラムの不具合やバージョンアップや応用的な使用方法もメーリングリストでサポートしてくれます。
DYNAMICSは、一度購入したら、あとはメンテナンス業者に任せておくタイプの電子カルテ・レセプトシステムではありません。また、自前のハードを利用するのでハードウエア関係のトラブルはユーザーの責任で対応することが必要です。これらのバージョンアップを自力でこなせる方にお勧めです。
ダイナミクスでは毎日忘れずに、診療支援→一括カルテ書き込みとレセプトの一括作成を実行する事が推奨されています。当日でも後日でも診療ページの内容、カルテ表紙や病名を修正した場合も、書き込みボタンを押してレセプトデータを作成します。書き込みをためておき、一括書き込みも可能ですが、もし問題入力・問題カルテがあると 多数の問題カルテをつぶしていく面倒な作業になります。後日の訂正などをなるべく行わないためにも、できるだけ当日内で問題カルテをつぶして行くように、当日までのレセプトを終業時に一括カルテ書き込みとレセプトの一括作成して問題の洗い出しを行うことが推奨されています。
診療終了後、当日分のレセプト書き込み後、毎日レセプトチェックを行います。その後、日計などの出力をして、最後にDyna_Svr.mdbを最適化します。日付別フォルダを事前に作成しておき、終業時にはDyna_Svr.mdbを最適化後暗号化して、当該日付のフォルダに手動でバックアップします。この日付別フォルダも一緒にバックアップ用パソコンのHDDにも自動バックアップします。
胃カメラやカラードップラー付超音波の画像データはMOを介して、画像ファイリングしています(胃カメラやエコーはLANをレントゲン室にも配しており、将来、オンライン化も可能にしていますが、将来の機種変更時の対応など、MO媒介の方がよい面もあります)。万が一の断線対応・パソコン増設のためLANは必ず2本入れて複線化をお勧めします。また、新規導入でしたらカテゴリー5Eでも構いませんので、最初からギガビットLANをお勧めします。
RS_BASE RS_BASEは、広島市の山下先生が作成された優秀な検査データ管理ソフトです。しかも、RS_BASEのメーリングリストに入り個人の責任において運用することを条件に配布されます(感謝!感謝!)。
RS_BASEもメーリングリストでバージョンアップや応用的な使用方法や要望などに対応しています。非常に活発で1日に百通近くのメールが流れることもあります。従って、RS_BASEも電子メールが使用可能で自己管理でバージョンアップなどに対応できることが必要です。
RS_BASEの良い点は、レントゲンや紹介状や胃カメラやエコー、心電図などのほとんどすべての検査結果を容易に電子化する事が可能で、そのデータを元にCD-ROMなどでの紹介状や画像などの配布が容易であることです。検査会社から、元になるデータをRS_BASE用にアレンジしてデータをもらう必要があります。
あらかじめ、導入(予定)の検査機械がどんな条件で外部にデータ出力が可能か、RS_BASEに取り込めるかを確認した方が望ましいので、内視鏡やエコーや心電図の購入時にチェックが必要です。RS_BASE導入の問い合わせは山下先生までお問い合わせ下さい。
# RS_BASE問い合わせ先 広島市 リバーサイド内科クリニック 山下郡司先生
RS_BaseHP =>http://rsbase.net/
DYNAMICSとRS_BASEの連動性は高く、カルテの患者様の基本情報(名前・生年月日など)はもちろんのことカルテの所見を記入中に患者様の検査結果が見たくなったらワンクリックで血液検査やレントゲン、心電図、骨塩などの結果が瞬時に表示されたり、紹介状の頭書きや処方・病名などの自動入力、健診のデータ出力など、開発の先生方や強力なメーリングリストのメンバーにより、日々進歩しています。指定した期間の検査の数や検索も簡単です。こんな機能は他のレセコンや電子カルテには期待できません。電子カルテ・レセコン連動検査ファイリングシステムだからこそなせる技です(感謝!感謝!)。
# 岡山電子医療情報研究会(OEMIRG)について
# 岡山ダイナミクス研究会(33DYNA)について
# 日本医師会 http://www.med.or.jp/
# デルコンピュータ https://jpstore.dell.com/
# DYNAMICS導入記 http://www1.doc-net.or.jp/~yoshi/dynaml.htm
# ダイナミクスの権威:松岡先生のHP http://www.shinryosyo.com/matuweb/
# ダイナユーザー瀬田医院HP http://med.wind.ne.jp/setaclin/
# Dynamics サポート http://www.superdyn.jp/
# フォルダ同期バックアップツールREALSYNC http://www.takenet.or.jp/~ryuuji/realsync/
# ファイル同期バックアップツール BUN_BACKUP http://homepage3.nifty.com/nagatsuki/