予防接種について        平成22年3月3日update
                       

一般的にワクチン接種により、90%以上の確率でその病気の発症をブロックするのに十分な免疫ができますが、ワクチンを打っても免疫ができずにその病気にかかることがあります(Wactin failure)。

また、ワクチンしてから長期間経ったり、その病気に長い間接触することがないと、免疫の記憶がはっきりしなくなり、従来、終生免疫(一生に一度しかかからない)とされていた病気に感染後、発症阻止できずにかかってしまうことがあります。

有機水銀について:当院では可能な限り有機水銀の入っていないワクチンを接種しています
=>有機水銀(チメロサール)について

当診療所では月ー土の診療時間内に予防接種を行っています。

●公費予防接種 (BCG、三種混合、二種混合、麻疹、風疹、日本脳炎、ポリオ)
市町村助成により居住地の乳幼児の予防接種は、予防接種手帳に添付の問診票を用いれば、所定の年齢期間内であれば、無料で受けることができます。乳幼児期に通常接種される予防接種のうち、岡山市の場合は水痘(みずぼうそう)やムンプス(おたふくかぜ)やインフルエンザ以外の予防接種は、予防接種手帳の問診票を使用すれば無料です。
●自費予防接種 (インフルエンザ、ムンプス(おたふくかぜ)、水痘(水ぼうそう)、B型肝炎など)

    
  

新世代ワクチン続々登場中!    
WHO推奨ワクチンもようやく接種可能に!
こども手当はワクチン接種に!!  
一生ものの愛情表現!!

こどもの未来のために、
おたふくかぜ・肺炎球菌・インフルエンザ菌のワクチンだけは任意接種でも受けさせよう!


注: 1)予約が必要ですので、必ず電話086-271-2655まで連絡をお願いします。
   2)
ポリオは春と秋に実施期間が決まっています。市の広報(市民便り)をご覧ください。

予防接種ガイドライン(日本小児科連絡協議会予防接種専門委員会)
予防接種の各国語訳一覧表
外務省世界の医療事情(かかりやすい病気・現地の予防接種状況・医療機関の紹介)


★ 日本のワクチン行政の遅れを取り戻すため  
こども手当 でワクチンをして下さい!

世界で標準的に行われているワクチンが日本ではできないものがまだまだ↓こんなにたくさんあります。
          参考資料:  在ニューヨーク日本総領事館予防接種ページ 
                    アメリカCDCのワクチンスケジュール

日本で接種が可能なお勧めの任意接種のワクチンは下記の通りです。
どのワクチンも重要ですが、とくに1)〜3)は強くお勧めします。
価格は平成23年度末まで予定している限定奉仕キャンペーン価格ですが、
料金は市場価格で変動することがあるので、セット割なども含めて御相談下さい。

公費接種のワクチンの接種忘れはありませんか?  日本で公費で行われているワクチンの確認は、ここをクリック。

1)子供用肺炎球菌ワクチン(プレベナー)
H22/2/24発売:自費接種(9000円/3回セット割25000円:初回3回・1年後追加1回の計4回が世界標準))
 対象:生後2ヵ月〜9歳以下


2)子供用インフルエンザ菌ワクチン(アクトヒブR)
H20/12/19発売:自費接種(7000円/3回セット割20000円:初回3回・1年後追加1回の計4回が世界標準)
 対象:生後2ヵ月〜5歳未満


3)おたふくかぜワクチン
自費接種(5000円/水痘とのセットは10500円:1歳頃と6歳頃の計2回が世界標準)
 対象:1歳〜


4)B型肝炎ワクチン(ヘプタバックスII)
自費接種(5000円/回(1ヵ月・6ヵ月後の計3回が世界標準))
 対象:生後2ヵ月〜


5)子宮頸癌予防HPVワクチン(サーバリックス)
H21/12/22発売:自費接種(15000円/3回セット割43000円(1ヵ月・6ヵ月後の計3回が世界標準))
 対象:10歳以上の女子


6)水痘(みずぼうそう)ワクチン
自費接種(7300円/おたふくとのセットは10500円)
 対象:1歳〜

 
標準スケジュール:個人的には集団生活の前に1回接種でも十分と思います(1歳頃に1回、6歳頃に2回目の計2回が2007年〜世界標準)

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以下は公費接種扱いで臨時措置・新型ワクチン導入が行われていますのでお忘れなく・・・
7)中学1年生、高校3年生への麻疹・風疹ワクチンの接種
8)日本脳炎ワクチンジェービックV

公費接種のワクチンの接種忘れはありませんか?  日本で公費で行われているワクチンの確認は、ここをクリック。


 平成22年度インフルエンザ予防接種の予約について 2010/9/11
季節性のAソ連型を、新型インフルエンザ(H1N1)株に入れ替え、
新型+季節性のA香港型+B型の3種類に効果があります(当院のワクチンは全てチメロサール(有機水銀)フリーです)。
接種希望日(途中変更可)を決めて電話・携帯・パソコンでご予約下さい。携帯とパソコンは24時間自動受付しております。

ご予約は前日午後5時までにお願いします(午後5時以降の翌日の接種予約は電話でご確認してください)
 (ご希望日のご希望時間に空きがない場合もありますのでお早めに。90日後までを予約できますので2回目も予約できます)。
日時変更の場合は、一旦予約取消し後に新規予約ください。
★接種予定日に来院されなかった場合は、キャンセル扱いになりますので、再度新規予約ください。 
ご予約の確認または前日午後5時までの取消も、携帯またはパソコンからできます (電話番号で本人認証します)。

接種期間: 10月1日〜ワクチンがなくなるまで(年明け頃)

料 金  : 1回目3000円(補助券は券面記載金額、高齢者65歳以上2000円)
         同一人2回目2000円
        (国の新型インフルエンザ対策事業のため、新型ワクチン接種時の健康被害対策が整った接種になります)

接種回数: 13歳未満は1-4週間に2回
        (できるだけ1回目接種後21〜28日の間:例10/1に1回目=>2回目は10/22-10/29までに) 
        その他の年齢(大人)は1回または2回

当日は予防接種手帳や母子手帳や助成券などを忘れずにご持参下さい。
ご来院後に問診票の記入・検温・DVDによる説明・診察がありますので、予約時間はおよその目安です
パソコンからは、インフォメーションから問診票や説明書もダウンロード・印刷できます
接種後、10〜15分体調変化がないことを確認してご帰宅下さい。
インフルエンザワクチン接種後1週間は他のワクチンの接種はできません

パソコンから予約される場合・問診票や説明書もダウンロード・印刷する場合は、こちらのリンクをご利用下さい。 
   http://www.houya.jp/ASP/okamotonaika/mH/m8.cgi

携帯から予約される場合は、左のQRコードを読み取りするか、下記URLを入力して下さい。
   http://www.houya.jp/ASP/okamotonaika/mH/i.cgi  


◇◇◇ ご予約方法 ◇◇◇    予約は30分おきになっており、およその目安です。
混雑の程度や書類の記入や検温などによって多少時間は前後しますのでご了承ください。

@ [空き確認・予約をする] から希望の日付、メニューから希望のワクチンの種類(年齢別)を選びます。
A 希望時間は空き時間のみ表示されます。希望時間を選択し、名前・電話番号(以上必須)、持っている場合は診察券番号、年齢を入力し、
  伝言メッセージがあればメモ欄に記入し、最後に確認・メール返信のためのメールアドレスを入力して下さい。
B ご予約は「送信」した段階で完了し自動メールが返信されますのでご確認下さい。
※間違えて送信した場合は、間違えた内容で登録されていますので、一旦削除してから予約をしてください。


 平成21年度新型インフルエンザワクチン(任意接種=有料)について

↓ 当院はMLインフルエンザ流行前線情報DBに参加しています。
当院におけるインフルエンザの検出状況(Click!)


接種についての一般的なお問い合わせは保健所にお願いします。

詳しくは管轄の保健所へお尋ね下さい。 岡山市保健所  電話番号:086-803-1262
岡山県健康対策課のホームページ http://www.pref.okayama.jp/soshiki/kakuka.html?sec_sec1=36

 
1月20日現在、岡山県では、希望するすべての方に
 接種できるようになりました!!!
 当院で予約希望の場合は、電話相談かエントリーシート送付して下さい。


エントリーシートは、 院内 および 下記からダウンロードで入手できます。
応募は、当院へ持参 または 郵送 または FAX(086-271-2675) で行ってください。

 エントリーシート(ファイル名:NXsheet)のダウンロードはここから↓

(Excel xlsファイル)   または   (Acrobat pdfファイル)


★ 子供用肺炎球菌結合型ワクチンプレベナー)予防接種(任意接種=有料)について (平成22年2月Up)
プレベナーは、肺炎球菌の7つの血清型を含む乳幼児用の肺炎球菌ワクチンです。肺炎球菌による細菌性髄膜炎、菌血症、血液培養陽性の肺炎などを予防します。海外ではすでに10年に及ぶ臨床経験を有し、3億万本が投与され、多くの国々で標準的に接種されています。不活化ワクチンですから、体内で増えたりはしません。本では侵襲性肺炎球菌感染症の70〜80%を、急性中耳炎の約60%をカバーしています。細菌性髄膜炎は、小児用肺炎球菌結合型ワクチンと、ヒブワクチンを接種することで、約80%を防ぐことができます。
主な副反応として、接種後2-3日程度の間、接種部位の腫れ・痛み・しこりなどがあります。また、熱も数%にあります。

標準的スケジュール:初回免疫を2カ月齢以上7カ月齢未満で開始し、27日間以上の間隔で3回接種します。
追加免疫は通常、12〜15カ月齢の間に1回接種します。合計4回の接種です。

この時期に接種を開始できなかった接種もれ者には、次のようなスケジュールで通常接種します。

プレベナーは製造工程で健康なウシの乳および胆汁に由来する成分を使用していますが、BSE・TSE・狂牛病に関わるプリオン病の発症は報告されていません。
なお、従来からのニューモバックス(23価肺炎球菌多糖体ワクチン)は23個の血清型の莢膜(肺炎球菌を覆う糖の膜)多糖体を含むワクチンで、おもに高齢者を対象とした接種が推奨されています。


★ 子宮頸癌予防HPVワクチン(サーバリックス)予防接種(任意接種=有料)について (平成22年1月Up)
がんはワクチンで予防できる時代になりました。
サーバリックス(Cervarix)は大人の女性がかかる子宮頚がんを予防するワクチンです。発がん性ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を予防します。HPVは性的接触で感染します。海外では世界96カ国で小学生や中学生の女子にサーバリックス(ヒトパピローマ ウイルス ワクチン)を接種し、子宮頚がんの発症を予防しています。日本ではグラクソ・スミスクライン株式会社から平成21年12月22日に発売されました。

● 接種時期・スケジュール
10歳以上の女性に3回接種します。
1回目、2回目(1回目の1ヶ月後)、3回目(1回目の6ヶ月後)

セクシャル・デビュー(初交)開始年齢前の12歳前後から接種することが肝心です。
海外では12歳前後の小児に対する優先的な接種が行われています。

● ワクチンの説明
サーバリックス:組替え沈降2価ヒト パピローマ ウイルス様粒子ワクチン(イラクサギンウワバ細胞由来)
子宮頚がん発症の主要な原因である、発がん性ヒトパピローマウイルス(発ガン性HPV)の16型と18型の感染を予防するワクチンです。
発ガン性HPVのDNAを守っているL1タンパクに免疫を強く付けさせる作用のあるアジュバントを結合させてワクチンができあがります。
ワクチンには発ガン性HPVのDNAが含まれていませんので、ワクチンを接種して発ガン性HPVに感染することはありません(生ワクチンではありません)。


★ 新 日本脳炎ワクチンジェービックV)予防接種(公費接種=無料)について (平成21年6月Up)
ワクチンを一度も受けたことがない3〜6歳の子どもに優先的に接種し、現行のワクチンも当面存続されます。


3歳以上7歳6カ月未満でI期初回2回およびI期追加1回の合計3回の接種が済んでいないお子さんは、現行ワクチンの使用期限が切れる前に接種を済ませるか、「ジェービックV」を受けるかのいずれかになります。ただし,後者を選択した場合、入手できない可能性があるので、7歳6カ月が間近に迫っている場合は、免疫を付与できれば良いわけですから、こだわらない方がよいでしょう。

9歳以上13歳未満 でII期(通算4回目)の接種が済んでいないお子さんは、現行ワクチンを使用期限が切れる前に接種を済ませてください。平成22年1月現在、「ジェービックV」は定期接種のII期には使用できません(但し今年中にII期にも新型日本脳炎ワクチン接種が認めれる見込みです)。

平成17年5月の積極的接種勧奨の中止 厚生労働省はこの度、日本脳炎予防接種とADEM(急性散在性脳脊髄炎)との
因果関係が否定できないことから
「定期の予防接種における日本脳炎ワクチン接種の積極的勧奨の差し控えについて」
との勧告が出ました。
しかし、接種中止というわけではありません。
接種した方が良い場合は、
近隣に養豚場・蚊の大量発生・東南アジア方面での滞在の予定などがある場合です。
これ以外でも、ADEMその他の副反応が発生する危険性があることを十分理解した上、
自らの判断で特に接種することに同意した場合は接種可能です。

注)この表は岡山市の場合です。対応が市町村で異なりますので、保健所でご確認下さい。

新型日本脳炎ワクチン 旧型日本脳炎ワクチン
 I期初回1回目(標準的接種年齢3歳:接種可能年齢6〜90ヵ月未満)
 I期初回2回目(標準的接種年齢3歳:接種可能年齢6〜90ヵ月未満)
 I期追加    (標準的接種年齢4歳:接種可能年齢6〜90ヵ月未満)
(但し使用実績が
少ない事に注意)
 II期初回1回目(標準的接種年齢9歳:接種可能年齢9〜13歳未満) ×

    


★ インフルエンザ菌ワクチンアクトヒブ)予防接種(任意接種=有料)について (平成21年1月Up
ヒブHibとは(Haemophils InfluenzaeType b)ヘモフィルス・インフルエンザ タイプBのこと。
まだウイルスもわからない時代に、インフルエンザの原因かと間違って細菌に名前がつけられ、そのままになっています。
間違わないように、ヒブと略称で呼ばれます。
A型もあるものの、B型が悪さをして、細菌性髄膜炎、喉頭蓋炎、肺炎などを引き起こします。
小児の細菌性髄膜炎の半分以上がヒブ(Hib)によるものです。
日本では毎年600人ほどの子どもがヒブ(Hib)による髄膜炎にかかり、そのうち5%が死亡、約20%に後遺症が残ります。
以前から諸外国では通常は定期接種になっていますが、日本では昨年12月から任意接種でようやく接種可能になりました。
値段は1回7000円前後です(任意接種)。接種方法は年齢によって3パターンに分かれます(下記参照)。
製造が間に合っていないので、予約が必要です。入荷までに予約後1-1.5ヵ月かかります。

【2ヶ月以上7ヶ月未満のお子さん】
初回免疫:通常3回、3週から8週間隔で皮下注射します.
追加免疫:通常、初回免疫後、おおむね1年の間隔をおいて1回だけ皮下注射します.
(三種混合ワクチンと一緒のパターンです.三種混合と同時接種が望まれます)

【7ヶ月以上12ヶ月未満のお子さん】
初回免疫:通常2回、3週から8週間隔で皮下注射します.
追加免疫:通常、初回免疫後、おおむね1年の間隔をおいて1回だけ皮下注射します.


【1歳以上5歳未満のお子さん】
通常、1回皮下注射します.

【5歳以上のお子さんには不要です】
(3歳をすぎるころからヒブへの不顕性感染(知らない間の軽症感染)の結果、自然に抗体をほとんどの子どもがもつようになるからです.裏返せば、誰でも髄膜炎になる危険性があるということでもありますが・・・)


★ 中学1年生、高校3年生への麻疹・風疹ワクチンの接種について (平成20年8月23日Up)
厚生労働省は
この度、麻疹・風疹対策のため、平成20年度から5年間の時限措置として
中学1年生、高校3年生を対象にそれぞれ3期、4期として、麻疹・風疹ワクチンを公費で行うことにしました。
高校・大学での麻疹流行を受けての措置です。
海外への修学旅行や学校で麻疹が流行した場合に接種済みであれば、あわてずに済みますし
この学年を逃すと公費での接種をする機会が無くなりますので、積極的に接種下さい。


★ 重要なお知らせ  麻疹および風疹ワクチンの予防接種の再度の変更 (平成18年6月2日改訂)
厚生労働省は麻しん及び風しん係る定期の予防接種方法を再度改正しました(下記参照)。
麻しん・風しんの定期予防接種については、予防接種法施行令等の一部改正により、平成18年4月1日から混合ワクチンによる2回接種(第T期1回、第U期1回)に変更されたところですが、再度同施行令等の一部改正がなされ、平成18年6月2日から、接種方法等が以下のとおり再度変更になりました。
<対象者>
第T期:生後12〜24月未満
第U期:5歳以上7歳未満の人であって、小学校就学前の1年間にある人
※第T期、第U期ともに対象者の年齢は従来どおりです。

1) 2期の麻疹・風疹ワクチンを小学校入学する前年度に、ほぼ全員が受けれるようになります。
麻疹・風疹のワクチンは混合接種の2回接種が標準になりましたが、
すでに単独で麻疹ワクチンと風疹ワクチンを受けている場合は2回目の接種の対象外でした。
しかし、今回、単独ワクチンを接種している場合も、小学校入学する前年度に混合ワクチンの接種が認められました。

来年入学(平成19年4月入学)の場合、
平成12年4月2日〜平成13年4月1日生まれが入学予定者で、
接種は平成19年3月31日までに行います


2) 片方のワクチンしか接種できていない場合も30ヵ月未満でしたら救済措置で接種可能になります。
生後24ヵ月までに麻疹あるいは風疹ワクチンの片方のみしか接種できていなかった場合は、自費で接種する必要がありましたが、岡山市では、30ヵ月未満までに限り、公費で接種可能になりました。



★ おたふくかぜ(ムンプスウイルス)ワクチンについて
おたふくかぜはムンプスウイルスの感染による小児の急性感染症で、耳下腺を主とする唾液腺が腫脹するので流行性耳下腺炎とも呼ばれています。患者の唾液により飛沫感染します。潜伏期間は2〜3週間で、発熱、頭痛、倦怠感などの症状が出た後、両側もしくは片側の耳下腺が腫脹します。熱はあることもないこともあります。 合併症としては無菌性髄膜炎・脳炎、膵炎、睾丸炎・卵巣炎などがあります。髄膜炎・脳炎では、意識障害・けいれんなどが生じると入院加療を要する場合が多くなりますが、後遺症が残ることはあまりありません。 男性が思春期後に睾丸炎をおこすと精子数が減って不妊症の原因になることがあります。 重篤な合併症として難聴があり、頻度は1000人に1例と、非常に多いことが最近わかってきました。一旦難聴になると、現代の医学では難治性で、一生補聴器が必要になる場合もあり、髄膜炎や熱の有無とは関係なくおこりえます。おたふくかぜは残念ながら誤診の多い病気で、おたふくかぜに二度かかったという話しも後を絶ちません。罹ったかどうかは、ELISAIgG抗体の測定が最適です。周囲の人に移す可能性も考え、おたふくかぜを疑ったら、確定診断のために必ず抗体価を測定しましょう。
おたふくかぜの予防にはワクチンしかありません。多くの先進国ではおたふくかぜのワクチンを、麻疹(はしか)・風疹のワクチンと一緒にMMR混合ワクチンとして行っており、1回接種でも成人、小児とも抗体獲得率は90%前後期待できますが、2回接種しているので、おたふくかぜ自体が珍しいものになってきています。WHOも定期接種すべきワクチンに指定していますが、日本で昭和50年代に副作用を問題視したため、定期接種から外され、任意接種のままです。
おたふくかぜワクチンの主な副反応としては、耳下腺腫脹が100人に2〜3例、無菌性髄膜炎が1万人に1例の割合で認められています。 しかし、髄膜炎などで一時の入院が必要になったとしても後遺症は殆ど残らないため、難聴で一生苦しむよりは利点が大きいと考え、先進国では2回接種を行い、WHOも推奨定期接種ワクチンに指定しています。

 対象:1歳〜
(通常おたふくかぜの好発年齢は2〜5歳ですので、それ以前に接種することが適切と思われます。1歳頃と6歳頃の計2回が世界標準


  予防接種の中に含まれる有機水銀について
有機水銀について:当院では可能な限り有機水銀の入っていないワクチンを接種しています

ワクチンには以前から保存剤の一つとして、チメロサール(有機水銀)が使用されています。日本ではインフルエンザの他、B型肝炎、日本脳炎、三種混合(DPT)、二種混合(DT)などのワクチンにチメロサール(有機水銀)が添加されています。チメロサール(有機水銀)の含まれたものも、昔に比べると各種ワクチンに含まれるチメロサール(有機水銀)も減量されています。チメロサール(有機水銀)入りとチメロサール(有機水銀)なしの両方が厚生労働省から医薬品として認可されていますが、安価なチメロサール(有機水銀)入りを使用している医療機関が殆どです。
チメロサール(有機水銀)入りが危険であるという証明は十分にされていませんが、安全性を考慮し、当院では可能な限り有機水銀(チメロサール)のないものを接種しています

● 一部の自閉症の子供で、毛髪中の水銀量が多い
  チメロサール(有機水銀)入りワクチンの使用のために、基準値を超える量の有機水銀に暴露され自閉症が増えたという可能性が指摘されていますが、食事中に微量に含まれる有機水銀の影響もあるので、はっきりとは因果関係が証明されておらず研究中です。米国では、予防接種スケジュールに沿ってワクチン接種を受けた乳児の中にも、基準値を超える量の有機水銀に暴露されている乳児がおり、その後、自閉症を発症したケースが多数報告されたため、米国ではチメロサール(有機水銀)無添加のワクチンに殆ど切り替わってきています。日本でもチメロサール(有機水銀)なしのワクチンが開発されていますが、有機水銀暴露がチメロサール(有機水銀)入りワクチンの影響であると断定されていない事もあり、少需要>少生産>高価格という悪循環になっています。




  予防接種の時期

公費助成(無料)予防接種には接種可能年齢があります。接種可能年齢は大きくとってありますが、その伝染病にかかりやすい年齢を考慮して、標準的接種年齢での接種が望ましいとされます。

予防接種の接種可能年齢・標準的接種年齢については下記の表、スケジュール図に示されています。

接種可能年齢内であれば、スケジュール通りに接種ができなかった場合にも、接種が可能な場合がありますので、個別に事前相談してください。

接種対象年齢を過ぎている場合も、自費で接種することは可能です。

また、日本では接種するワクチンの種類により別の予防接種を行うまでの間隔が次のように必要です。


ポリオ・BCG・麻疹・おたふく・風疹・水痘は生ワクチンです。生ワクチンは別の予防接種を行うときは、次に行う予防接種まで4週間以上間隔をあけましょう。

DPT(3混)・DT(2混)・日本脳炎・インフルエンザ・B型肝炎は不活化ワクチンです。別の予防接種を行うときは、次に行う予防接種まで1週間以上あけましょう。

ワクチン   接種可能年齢 標準的接種年齢 回数

間隔

ポリオ 生後3-90ヶ月未満 生後3-18ヶ月 2回 41日以上
BCG 生後0-6ヶ月未満 生後3-6ヶ月
ジフテリア・
百日咳・破傷風
DPT 
 (3混)
 

1期
初回

生後3-90ヶ月未満 生後3-12ヶ月 3回 3〜8週

1期
追加

 生後90ヶ月未満

1期初回接種(3回)後
6ヵ月以上の間隔をおく

1期初回接種(3回)後
12-18ヵ月後
1回  
ジフテリア・
破傷風
DT 
 (2混)
  
2期 11-13歳未満 11歳 1回  
麻疹
および
風疹
混合
(MR)
1期 生後12-24ヶ月未満 生後12-24ヶ月 1回  
2期 5歳以上7歳未満の者であって、小学校就学の始期に達する日の1年前の日から当該始期に達する日の前日までの間にあるもの 通常は小学校入学の
前年度(4/1-3/31)が
接種期間です
1回
3期 中学校1年生 1回 平成20年度から
5年間の時限措置
4期 高校3年生 1回
日本脳炎 1期
初回
生後6-90ヶ月未満 3歳 2回 1〜4週
1期
追加

 生後6-90ヶ月未満

1期初回後概ね1年おく

4歳 1回  
2期 9歳-13歳未満  9歳 1回  
3期
05/7/29〜中止
14歳-15歳
05/7/29〜中止
中学校3年生
05/7/29〜中止
1回 05/7/29〜
中止
 


 注意の必要なケース

軽い風邪:
 37.4度以下で全身状態が良ければ、軽い咳や鼻水があっても接種可能な場合あり、一般に回復期は接種可能な場合が多いとされています。

病気の後: 免疫能の回復を考慮し、麻疹・風疹・水痘・おたふくかぜの後は4週間、突発性発疹・乳児下痢症・インフルエンザなどは2週間の間隔が必要です。γグロブリンの投与を受けた場合には6ヶ月は麻疹・風疹・水痘・おたふくかぜの接種はさけましょう。

けいれん: 単純性熱性痙攣の場合は2−3ヶ月の観察期間の後、通常通りの接種でかまいません。

卵アレルギー: 麻疹・おたふくかぜ・インフルエンザの接種で注意が必要ですが、ケーキやカステラなどが食べれるような軽度の卵アレルギーでは通常は問題ありません。重症の場合には、事前に皮内反応を実施し可能と判断されれば行えます(下記参照)。しかし、麻疹は早めに接種が望ましいです(ここ10年以内でも未だに日本では毎年10-20人のお友達の死亡例があります)。

喘息・アトピー性皮膚炎・アレルギー性鼻炎: 卵やゼラチンに注意が必要しながら接種します。

食物アレルギー児のワクチン  食物アレルギーのある子供はワクチン中のゼラチンや鶏卵成分などに過敏性を示すことがあります。近年はワクチン成分からゼラチンが除かれてからは強いアナフィラキシーショックのような副作用は激減しました。高度の卵アレルギーでは、麻疹・ムンプス・インフルエンザなどのワクチンの鶏卵成分に反応する例があり、ワクチン100倍希釈液0.02mlでの皮内テストを行うことがあります。15分後の径10mm以上のものを陽性とします。大学病院などに依頼することが多いです。

予防接種の副反応

ワクチンは体に免疫を作らせるために行います。

ワクチンは弱毒化された病原体や毒素を含み、他に安定剤や防腐剤が添加されています。

これらは体にとって異物ですから、予防接種後に副反応・免疫反応が現れることがあります。

副反応の一つに、通常30分以内(最低24時間以内)におこる即時型の反応で、じん麻疹・手足のしびれ・動悸・めまい・呼吸困難・血圧低下などの症状がでるアナフィラキシーがあります。

その予防・対応のため予防接種後30分は院内で休んで帰るようにしましょう。



アメリカの小児予防接種について(在ニューヨーク日本総領事館のホームページから引用)
2007年1月23日
米国、小児推奨予防接種計画の改定について
2007年1月、米国小児科学会、米国予防接種諮問委員会(ACIP)、米国家庭医学会は小児の予防接種計画を改定しました。変更された内容の概要は以下の通りです。
1,新しいロタウイルスワクチン(商品名Rota、Merck社製:ロタウイルスは乳幼児に下痢を引き起こします)を生後2、4、6ヶ月に3回接種します。初回接種は生後6週-12週の間に行い、以後の接種は4-10週間間隔で行います。生後12週以上の乳児には、ロタウイルス予防接種を新たに開始してはならない、また、生後32週以降には、接種してはならない、となっています。
2,生後6カ月-59カ月までのすべての小児にインフルエンザ予防接種を行います。
3,水痘ワクチンに関する改定は、初回接種を生後12-15カ月に行い、新たに第2回接種を4-6歳時に行うことを勧告しています。
4,新しいヒトパピローマウイルス(HPV:ヒトパピローマウイルスは子宮頸ガンの原因となります)は、3回接種法(0、2ヶ月、6ヶ月)が勧告されました。年齢11-12歳の女児にHPVワクチンを定期接種すべきですが、この一連の予防接種は女児においては9歳から開始することができます。年齢13-26歳の女性で、以前に予防接種を受けていない者または全ての接種が完了していない者には補足的予防接種が推奨されます。
5,新しいガイドラインでは勧告が0歳-6歳時向けと7歳-18歳向けの2つの計画に分類されています。




アメリカCDCのワクチンスケジュール(CDCホームページから引用)
0〜6歳


7〜18歳