C&Rで蘇る岩魚の宝庫 - 寒河江川

朝日連峰から流れ出す支流を集め、西川町大井沢地区から寒河江川と名を変える。寒河江ダム(月山湖)を経て寒河江市で最上川に合流する、水量豊かな支流である。支流といってもその規模は本流といっても差し支えない。

写真、増水すると広大な川面が広がる
根小沢合流部付近('99 だぁいすけ氏撮影)

寒河江ダムの上流、大井沢地区は二ツ掛橋から見附第2ダムまでの8kmの区間とその間に流れ込む各支流の一部がC&R区間に設定されている。本流では放流されたニジマスが大型化して人気が高いが、むしろイワナを再生産で増やそうという努力を続けていることと、それによりコンディションの良いイワナが多く生息することを評価したい。

写真、9寸イワナ
痩せているが、大川で鍛えられたパワーは侮れない('99 だぁいすけ氏撮影)

写真、増水中の伝承館前
伝承館前('99 だぁいすけ氏撮影)

水源を朝日連峰に持つため水量は豊富である。むしろ相当に減水している時の方が釣りやすい。また、水が引くのは早いが増えるのも早い。特に人里近い山々は植林などの影響か保水力が落ちており、長雨の後などは油断しない方がよい。

2000年の7月に訪れた時、数日降り続いた雨が上がって水位は若干多いくらい、という程度に落ち着いていた。しかしその日再び激しい通り雨が降り、有名ポイントである伝承館前で、文字通り私たちの目の前で土石流が発生した。雨足が強いので早めに川から上がっていたため事なきを得たが、水の力の恐ろしさを忘れてはならないことを痛感させられた出来事だった。

写真、土石流
同じく伝承館前、土石流発生直後('00 7月)

写真、7寸イワナ

豊富な水量はタフな魚を育む。支流の大井沢は川の規模に比べると底石が大きく、水深も深く、イワナの好ポイントが連続する。しかしながらプレッシャーは高いので慎重かつ繊細な釣りが要求される。本流よりも小型が多くなるが、丁寧に探ればコンディション抜群の良型に恵まれることもある。時として激流と化す流れに鍛えられた彼らのファイトは、パワフルの一語に尽きる。

写真、大井沢 写真、泣き尺イワナその1
写真、泣き尺イワナその2

渓流のドライ フライフィッシング - Dry Fly Manias Association  / Yanma