DD/スピナー、ダイビング・カディス
(エアベール・ウェブで巻く)

写真、エアベール・ウェブ・DD/スピナーを水中から

カゲロウのDDDrowned Dun、溺れたダン)やスピナーのウィングは、水と屈折率が違うために水面や水中で意外ときらめきます。エアベール・ウェブを開いたウィング状にカットして水面に浮かべると、気泡による輝きがとってもいい感じなのですが、このままタイイングするのは至難の業です(ぐずぐずに型崩れします)。

写真、両面テープにサランラップとエアべール・ウェブを貼り付けて整形したウィング

そこで、手持ちの両面テープ(3M製)の片面にサランラップ、もう一方の面にエアベール・ウェブを貼ることで強度を増し、これをウィング状に切り出して取り付けました。

写真、エアベール・ウェブ・DD/スピナー

写真、エアベール・ウェブが気泡によって輝くと同時に浮力としても作用

エアベール・ウェブを貼った面を下にしてあるので、ここが水面に接すると気泡によって輝くだけでなく、このタイプのフライにしては驚異的な浮力の持続性を保ちます。

しかしながら、やはりキャスティング時にくるんくるんとスピンします(CDCはスピン・セイバーとして付けてあるんですが、それでも・・・)。さらにウィングが硬いのでフッキングがよろしくない。弾かれます。もっと小さく巻くと違ってくるとは思いますが、まだ改良の余地が多々ある、というところでしょうか。

使用マテリアル
Hook TMC 100BL #14
Thread ユニスレッド6/0(ブラウン)
Abdomen グース・バイオット(ブラウン)
Thorax ラビット・ファー(ブラウン、ハーズイヤー、オレンジのミックス)
Wing エアベール・ウェブ(アイアン・ブルー)、サランラップ、両面テープ
Tail ムース・ヘア
Spin Saver CDC(ナチュラル)

写真、エアべール・ウェブ・ダイビング・カディス

両面テープを使う、というアイデアから派生したのが、このダイビング・カディスです。ウィングの裏面がシマザキ・フライウィングII、表にエアベール・ウェブを貼ってあります。

トビケラは毛翅目(Trichoptera、トリコプテラを直訳した名称。最近はトビケラ目って呼ぶそうです)に属する昆虫で、その名のとおり翅に細かい毛がびっしり生えています。産卵のために水中に潜るトビケラをダイビング・カディスと呼びますが、このときこの毛が気泡を蓄えるので、水中では翅全体がギラッと輝きます。

写真、エアベール・ウェブが気泡を蓄える

気泡を蓄える毛の代わりをエアベール・ウェブにやってもらうわけですが、浮力が強いのでやや強引にフライを沈めてやる必要があります。そうすると、見事にエアベール・ウェブが気泡をまとってくれます。角度によっては写真のようにかなり強く輝き、かなり本物そっくりです。

写真、角度によっては強烈に輝く

沈めて効果が出るのでウェット・フライじゃないのか、と思うワケですが、CDCをつけて水面からぶら下がるようにしてドライ・フライだよ、と(マニアのこだわりってヤツです)。リアルさを追求するならつけない方がいいです。その場合でもほっておけば通常のテント・ウィング同様、いや以上に水面に浮かびます。

使用マテリアル
Hook TMC 100BL #16
Thread ユニスレッド6/0(ブラウン)
Abdomen ラビット・ファー(オリーブ)
Thorax ラビット・ファー(ブラウン)
Wing エアベール・ウェブ(グレー)、シマザキ・フライウィングII(ブラウン)、両面テープ
Floater CDC(ナチュラル)
渓流のドライ フライフィッシング - Dry Fly Manias Association  / Yanma