ボディ・ハックル

ボディ全体に巻かれたハックルボディ・ハックルまたはパーマード・ハックル*1といいます。エルクヘアカディスグリフィス・ナットなどを始めとしてドライフライでもよく用いられる手法です。

*1 パーマード・ハックル
パーマード・ハックルの原点はパーマー・フライ(Palmer Fly)というイギリスの古いフライだそうです。これはパーマー虫(Palmer Worm)などの毛虫(!)のイミテーション・フライです。Palmerは聖地巡礼者という意味で、大勢で現れぶらつきまわる様子が巡礼者達に似ていることから、そう呼ばれているそうです。大量発生型の毛虫らしいですが、それ故に鱒の捕食対象となっているのでしょうか。

写真、シャンクに留める部分は長めに

スタンダード・ハックルで説明しているのと同様の前処理をおこないます。ただし、シャンクに留める部分はスタンダード・ハックルの場合よりも長めに処理しておきます。また、ファイバーの長さは概ねゲイプと同じか若干長い程度にします。

写真、シャンクに留める

下巻きが終わってスレッドテール側にある状態で、前処理したハックルシャンクの上に載せ、スレッドアイ側に戻しながら巻きとめます。この時、ハックルの表側(艶のある側)がアイ側を向くように、表側を上に向けて巻きとめます。

写真、アイ側からダビング・ボディを作る

次にボディを作りますが、スレッドアイ側に来ていますので、通常は一度テール側に移動させてからダビング・ボディを作ったり、ピーコック・ハールなどのマテリアルを固定しながら再度アイ側へ移動させます。

写真、やや太目のボディに仕上がる

トビケラやカワゲラを意識したフライの場合、ややぽっちゃりとしたボディにした方がよりリアルになります。その場合、アイ側から一往復させるようにダビングしたスレッドを動かしてボディを作る方法もあります。この方法だと、ボディ・ハックルを作る場合にはスレッドが無駄に移動することがなく合理的にタイイングすることができます。

写真、ハックルを均等な間隔で数回転させる

ボディが完成したら、羽根の先端をハックル・プライヤーで挟み、軽くテンションをかけながらハックリングします。等間隔に隙間を空けるようにして4、5回転させます。巻き終わったらスレッドを2、3回転させてしっかりと留め、余分な羽根をカットします。その後ウィングを取り付けたり、グリフィス・ナットなどの場合はそのままフィニッシュします。

写真、ハックルを巻き終えれば完成

渓流のドライ フライフィッシング - Dry Fly Manias Association  / Yanma