タイイング用語集

Tying Basics(タイイング基礎)で出てくるフライ用語の簡単な解説です。

アイ(eye)[虫][フ]
フックの先端の輪状の部分。ティペットを結ぶ場所であると同時に昆虫の複眼を大まかに模している。
アンダー・ファー(under fur)[材][獣]
獣毛のうち下毛。表皮近くの短くて柔らかい毛。
→ ガード・ヘアファー
イマージャー(emerger)[虫][フ]
羽化のために水中から浮かび上がる状態、またはその状態の虫をイマージャーと呼ぶ。emerge(水中から浮かび上がる)からの造語らしい。非常に食べられやすい状態のため重要な概念となっている。
ウィップ・フィニッシャー(whip finisher)[具]
簡単にウィップ・フィニッシュ(whip finish)するための道具。ウィップ・フィニッシュはハーフヒッチよりほどけにくい。
→ ハーフヒッチ
ウィング(wing)[虫][フ]
翅(はね)、またはそれを模した部位。
エルク(elk)[材][獣]
ワピチ(wapiti)という大型の鹿。北米ではワピチのことをエルクと呼ぶが、ヨーロッパではヘラジカをエルクと呼ぶ。
→ ディアムース
ガード・ヘア(guard hair)[材][獣]
獣毛のうち上毛。体表を覆う長くて硬い毛。
→ アンダー・ファー
クリッパー(clipper)[具]
刈り込みハサミ。釣り場でティペットなどを切る、爪切りみたいなハサミ。
ゲイプ(gape)[材][フ]
フック後端のU字に曲がっている部分。懐(ふところ)。
→ シャンク
ケープ(cape)[材][鳥]
肩掛けのことだが、マテリアルでケープといえばハックル・ケープ(hackle cape)のことを指す。皮ごと売っているハックルのことで、部位的には確かに肩掛けのように見える。
→ ハックル
シャック(shuck)[虫][フ]
脱皮殻、またはそれを模した部位。抜け損なって尾部にぶら下がる脱皮殻は捕食信号となりやすい。
シャンク(shank)[フ]
フックの胴。マテリアルを巻きとめる部分で、通常は直線だがカーブしているフックもある。
→ ゲイプ
ジーロン(Z-lon)[材][化]
John Betts氏考案のマテリアル。水中で煌くためシャックを表現するのに優れている。ウィングにもよく用いられる。
→ シャック
スキン(skin)[材][鳥][獣]
皮。獣毛は皮ごと売っており、ストリーマなどでは皮についたまま使用することもある。鳥類もコンプリートやケープは皮についているが、マテリアルとして使うことはない(と思う)。
スタビライザー(stabilizer)[フ]
姿勢を安定させる目的を持つ部位、部品。
ストーク(stalk)[材][鳥]
羽軸(鳥類学上はshaft)。皮から生えているもっとも太い繊維。木に例えるなら幹。
→ バービセルバービュールファイバー
スピナー(spinner)[虫][フ]
カゲロウの成虫。完全変態するトビケラやユスリカの成虫はアダルトと呼ぶ。昆虫学的には不完全変態、完全変態ともにイマーゴ(imago)
→ ダンニンフ
スプリット・テール(split tail)[フ]
分割された(二つに別れた)形状のテール。
スレッド(thread)[材]
フックに材料を巻きとめるための糸。
ソラックス(thorax)[虫][フ]
虫の胸部、またはそれを模した部位。
ダウンウィング(down wing)[フ][虫]
ボディ先頭から後方に流れるように伸びたウィング。トビケラやカワゲラの翅はよくダウンウィングで表現される。
ダビング(dubbing)[手]
マテリアル(主にファーなどのダビング材)をスレッドに縒りつけること。
ダビング・ワックス(dubbing wax)[材]
ダビング時にマテリアルがスレッドによく付くように塗る、粘着性のあるワックス。
ダン(dun)[虫][フ]
亜成虫。カゲロウは不完全変態し、幼虫(ニンフ)から蛹になる代わりに亜成虫(ダン)を経て成虫(スピナー)となる。完全変態するトビケラやユスリカは幼虫がラーバ、蛹がピューパ、成虫がアダルト。
→ スピナーニンフ
ディア(deer)[材][獣]
小中型の鹿の総称。何種かいるが、単にディアとある場合はノーザン・ディア(オジロジカの北部域亜種)のこと、らしい。コースタル・ディア(オグロシカの仲間で太平洋沿岸に生息)とノーザン・ディアはフレアしやすいヘアを持つため、他のディアよりもよく使われる。
→ エルクムース
テール(tail)[虫][フ]
しっぽ(尾)、またはそれを模した部位。
ニンフ(nymph)[虫][フ]
不完全変態をする昆虫の幼虫。フライフィッシングでは幼虫の総称として、またそれを模したフライのこともニンフと呼ぶ。
→ スピナーダン
ハー(hare)[材][獣]
野うさぎ。
→ ラビット
ハックル(hackle)[材][鳥][フ]
頚羽(首の回りの羽)。主に雄鶏(コック、cock)の頚羽が浮力を確保する部材として多用されるので、単にハックルといった場合にはコック・ハックルを指すことが多い。ハックルを巻いた部分(フライの部位)のこともハックルと呼ぶので、ちょっとややこしい。
ハックル・プライヤー(hackle plier)[具]
ハックリングしやすいようにハックルを挟んでおく道具。
ハックリング(hackling)[手]
ハックルを巻くこと、巻く動作をハックリングという。
バービセル(barbicel)[材][鳥]
小鉤。小羽枝(バービュール)から生える細かい突起。木に例えるなら葉っぱ。小羽枝や小鉤が絡まりあうことで羽枝(ファイバー)と羽枝がくっつく。
→ ストークバービュールファイバー
バービュール(barbule)[材][鳥]
小羽枝。羽枝(ファイバー)から生える細かい毛。木に例えるなら小枝。小羽枝や小鉤(バービセル)が絡まりあうことで羽枝と羽枝がくっつく。
→ ストークバービセルファイバー
ハーフヒッチ(half hitch)[手]
糸などの結び方の一種。半結索、ひと結び、片結び。
ハーフヒッチ・ツール(half hitch tool)[具]
半結索(ハーフヒッチ)するための道具。
パーマード・ハックル(palmered hackle)[フ]
ボディ・ハックルをこう呼ぶこともある。パーマー・フライのように巻かれたハックル、とでも訳すべきか?
→ ボディ・ハックル
ピーコック・ハール(peacock her)[材][鳥]
孔雀の尾羽にある、光沢のある緑色のバービュールを持つファイバー。
→ バービュール
ファー(fur)[材][獣]
柔らかい毛皮をファーというが、マテリアルとしては柔らかい毛(ヘア)のことを指す。
→ アンダー・ファー
ファイバー(fiber)[材][鳥]
繊維という意味だが、羽根の場合は羽枝(鳥類学上はbarb)のこと。羽軸(ストーク)から生える繊維。木に例えるなら、枝。
→ ストークバービセルバービュール
フラット・ウィング(flat wing)[フ][虫]
シャンクに対して水平に取り付けられたウィング。ダウン・ウィングの一種。
→ ダウンウィング
ヘア(hair)[材][獣]
獣毛。エルク、ディアなどシカ類を始めとして、色々な獣の体毛がマテリアルになる。
ヘア・スタッカー(hair stacker)[具]
ヘアの先端を揃える道具。stackは「整然とした積み重ね」という意味。
ヘッドセメント(head cement)[具]
ヘッドを固めるための接着剤。スレッドのほどけ防止でもある。専用品もあるが、マニキュアや瞬間接着剤など代用品も色々ある。
ボディ(body)[虫][フ]
虫の腹部と胸部を合わせた部分、またはそれを模した部位。
ボディ・ハックル(body hackle)[フ]
ボディに巻かれたハックル。パーマード・ハックルと呼ぶこともある。
→ パーマード・ハックル
ボビンホルダー(bobin holder)[具]
スレッドをボビン(糸巻き)ごと固定するツール。
→ スレッド
マテリアル(materials)[材]
フライの材料。
ムース(moose)[材][獣]
ヘラジカ。ボディ・ヘアだけでなくタテガミ(ムース・メーン)もよく使われる。
→ エルクディア
ラビット(rabbit)[材][獣]
飼いうさぎ。
→ ハー
  • [虫]昆虫の部位や呼称など
  • [フ]フライの部位・部品
  • [材]マテリアル
  • [鳥]鳥系マテリアル
  • [獣]獣系マテリアル
  • [化]シンセティック(synthetic)系マテリアル(化学合成素材)
  • [具]ツール(器具、道具)
  • [手]タイイング手順、動作
渓流のドライ フライフィッシング - Dry Fly Manias Association  / Yanma