エルクヘアカディス(Elk Hair Caddis)

写真、エルクヘアカディス

写真、定番中の定番

万能型フライの横綱とでもいうべきフライが、エルクヘアカディスです。ぱっと見は確かにトビケラ(カディス)に近いのですが、実際の浮き方やライト・パターンは特に何に似ているということもなく、といって何にも似ていないわけでもなく、虫っぽいの一言に尽きます。それは人間だけではなく魚にとってもそうなのでしょう。とにかくよく釣れるフライです。

使う人の数だけエルクヘアカディスの種類がある、といいたくなるほどバリエーションが豊かで、例えばヘアを強くフレアさせればカゲロウのダンのイミテーション、あるいはボディをピーコック・ハールに変えてテレストリアル、など必ずしもトビケラに限定せずに使うこともできます。

オリジナルはアル・トロスが1957年にLittle Red Sedge*1というフライを参考に考案しました。当時のボディはナチュラル色のハーズイヤーで、この色(タン)はトビケラの腹部の色としては緑系(オリーブなど)と並んでよく見られる色です。正直なところあまり色は釣果に関係していない気がしますが、タン系色またはそれに近い色合いのフライは他にもありますので、私はオリーブで巻くことが多いです。

*1 Little Red Sedge
Little Red Sedgeの考案者はニンフフライの父、G.E.M.スキューズ。エルクヘアカディスとの違いはウィングのマテリアルだけだそうです。ちょっとした変更なのですが、フライとしての機能は大きく変化した、ということでしょう。

様々な状況にこれ一本で対処できるくらい優れたフライですが、ドライフライとしてだけではなく、沈めればウェットフライとしてそれなりの働きをしてくれます。浮かせてよし沈めてよし、オールマイティな切り札として使えるフライです。

使用マテリアル
Hook TMC 100BL #14
Thread ユニスレッド6/0(オリーブ)
Body ラビット・ファー(オリーブ)
Wing エルクヘア
Hackle コックネック(グリズリー)
渓流のドライ フライフィッシング - Dry Fly Manias Association  / Yanma