伝統、美、そして実力

写真、ロイヤルコーチマン

スタンダード・フライ、またはスタンダード・パターンと呼ばれるフライたち。「定番フライ」とでも訳すべきでしょうが、資料が残っている15世紀ころのイギリスで使われていたものから、19世紀末から20世紀中ごろまでにアメリカで考案されたキャッツキル・フライ*1ウェスタン・スタイル*2あたりまでのフライで、現在でも広く使われているものをスタンダードと呼ぶようです。

*1 キャッツキル・フライ
ニューヨーク州キャッツキル地方で発展したフライ。セオドア・ゴードン考案のクイル・ゴードンを始めとして多くのフライがスタンダードと呼ばれている。
*2 ウェスタン・スタイル
アメリカ西部で発展したフライ。西部は急流が多いため、ヘア類を多用しハックルが厚く巻かれている。リー・ウルフ考案のホワイト・ウルフなど、またローカル・フライであったハンピーなどはスタンダードを超えてスタイルと呼ばれるくらい馴染み深い。

写真、マーチブラウン

多くのパターンがスタンダードと呼ばれますが、現在でも特によく使われるフライたちには共通して汎用性が高いという特徴があります。多少指定と違うマテリアルを使おうが、あるいはパラシュート・スタイルに変えてみたりしても、魚を釣るという点においてすばらしい性能を発揮してくれるフライ。そしてまた、現地で部分的にカットするなどの加工を施すことで、隠れた性能を引き出すことのできる自在性も定番となる上で重要な要素かもしれません。

写真、エルクヘアカディス

そんなスタンダード・フライの中から独断と偏見で6本を選んでみました。色のバリエーションなどをできるだけ多くの状況(水生昆虫の羽化など)に対応できるように考慮してあります。サイズを2、3種類用意して、またパラシュート・スタイルやウルフ・スタイルに変えて、スタンダード・フライの実力に触れて見ませんか。

渓流のドライ フライフィッシング - Dry Fly Manias Association  / Yanma