ユスリカ・スリム

写真、ユスリカ・スリム、#20から#32まで

ユスリカのイミテーションを考える際、アブドメン(腹部)のスマートさをうまく表現することで、よりリアルに見せることができるのではないでしょうか。ユスリカ・スリムはそういうコンセプトで巻いて見たフライです。魚の反応もなかなか良いです。

写真、アダルト・パターン

限界までアブドメンを細くするため、最少の巻き数で仕上げるようにしています。アイ側から下巻きし、シャンク後端でリブ用の極細ワイヤ(x-fineまたはxx-fine)をシャンク上部にセットし、アイ側へスレッドで巻き戻しながらワイヤを固定すると同時にアブドメンとします。スレッドはシャンク上を一往復しかしませんので、これ以上巻き数を減らすことは難しい、と思います。

写真、ピューパ・パターン

ハックルを省略し、シャックとしてメルティ・ヘア(ホワイト)を取り付けたものがピューパ・パターンです。シャックの素材もフライのサイズとのバランス、アブドメンの太さへの影響を考えて選定する必要があります。#20以下ならば繊維がかなり細い素材、それも本数を抑え目に取り付けることで繊細さを表現します。

写真、#32では最少巻き数でも太く感じる

#32で巻くと、スレッドを14/0、ワイヤをxx-fineにしても写真のように太く感じられます。フックのデザイン上、ワイヤ径をこれ以上落とすのは難しいということらしいですが、かなり太軸のフックに巻いている、と考えておく必要があります。余分なマテリアルをつけることはもちろん、スレッドの無駄な一巻きすらイミテーション性に影響してきます。また、このサイズまで小さくなるとアダルトとして巻く場合でもハックルは省略した方がよさそうです。

使用マテリアル
Hook TMC 100BL #20
Thread ユニスレッド8/0(ブラック)
Abdomen ユニスレッド8/0(ブラック)
Rib ゴールド・ワイヤ(x-fine
Thorax ラビット・ファー(ブラック)
Hackle コックネック(グリズリー)
Wing ラムズウール(グレイ)
渓流のドライ フライフィッシング - Dry Fly Manias Association  / Yanma