渓流用FlyFishingタックルを揃えよう(1)

1.フライライン

毛鉤(フライ)を遠くに飛ばすために、フライラインという特殊なラインを用います。フライラインは規格で定められた重さを持ち、軽いほうから順に0番(#0)、1番(#1)、2番(#2)・・・と番号がついています(番手といいます)。

また水に浮くのをフローティング・ライン(F)、沈むものをシンキング・ライン(S)といいます。シンキング・ラインは沈む速度の違いで数種類、先端から沈むか全体的に(?)沈むかという沈み方の違い等でさらに細かく分けられます。

形状的には、フライをなるべく穏やかに着水させるために先端にいくほど細くなるテーパー構造になっています。このテーパー部から一定の太さをもつベリー部、そこから急激に細くなりまた一定の太さとなるランニング・ライン部、という重量が前方にだけ配分された、遠投向けの構造をウェイト・フォワード(WF)といいます。これに対し、テーパー部+ベリー部+テーパー部という構造を持ち、ひっくり返して両端を使えるようにしたものをダブル・テーパー(DT)といいます。

テーパー構造図
フライラインのテーパー構造

ショップでフライラインの箱を見てください。WF4FやDT3F、WF7Sなどという表示があると思います。先頭2文字がテーパー(WFかDTか)、数字が番手、最後の1文字がフローティングがシンキングかを表しています。

ドライ・フィッシングではフローティング・ラインを使用します。近距離主体ならばDTを使用します。巻き癖と劣化の防止のため半分に切ったDTラインを使用することもありますが、この場合は遠投に向かなくなります。最初はDT4Fあたりをお奨めします。

2.ロッド

ロッドは、適合するラインの番手が決まっています。通常は1つの番手、ロッドによってはDTならn番、WFならn+1番という指定があります。これを無視してもいいのですが、指定より重いラインを使うとロッドに負荷がかかりやすく早く劣化することがあります。逆に軽いラインを使うと近距離で投げにくくなります。

渓流で使用するロッドの場合、ロッドの先端部(ティップ)が柔らかいものが向いています。これはあわせた時の失敗が少ないのと、近距離でのキャスティングがしやすいからです。

全体的に硬く「返り」(ラインの負荷で曲がったものが復元すること)の速いファースト・アクションのロッドはティップも硬めであまり渓流には向いていません。国産のロングティペット・リーダー用に開発された一部のロッドは独特の使用感があるため(それが長所でもありますが)初心者には向いていないでしょう。もう少し一般的というか平凡なアクションのロッドでキャスティングを覚えたほうがいいと思います(<ちょっと私自身の反省が入ってます)。

番手は、小規模な渓流で3番、ある程度川幅があって10m以上のキャストが頻繁に要求されたれり風が強いような場所では4番がいいでしょう。15m以上キャスティングすることが多いような場合は5番の方がいいかも知れません。

最初の1本は融通が効くので4番がいいでしょう。ロッドの長さは7フィート6インチから8フィートくらいが扱いやすいと思います。値段はあまり高価なものでなくてもいいです。続けるうちにいい物が欲しくなって、結局買い直すことになりますからね。

3.リール

リールはラインが収納できる大きさであれば何でもいいです。が、ロッドとの重量バランスがあまりにも悪いとキャスティングがしにくいだけでなく手首に負担がかかります。リールにも通常は適合する番手が明示してあり、それはその番手のラインを収納でき、その番手のロッドに合う重さで作っていますよ、ということです。

が、ロッド自体が同じ番手でもずいぶん重量には差があります(素材や設計で違ってくる)。ですからリールも重いロッド(バンブーロッドなど)向きに重めのもの、軽いロッド向きの軽めのものが存在します。実際に組み付けて試す、というのはなかなかできないので、購入するときにショップの方にロッドとのバランスを確認してみてください。変なバランスになりそうなものは除外してくれると思います。

通常はリールにバッキング・ラインという糸で下巻きをし、そこにラインを結びます。そうすることで巻き癖がつきにくくなり、またフライラインが全部出てしまってもバッキング・ラインでやり取りすることができます(渓流では滅多にありませんけどね)。下巻きの量の加減は慣れないと難しいので、最初のうちはフライラインを買うときにショップにお願いして調整してもらうといいでしょう。

渓流のドライ フライフィッシング - Dry Fly Manias Association  / Yanma ,2001.3.6