渓流用FlyFishingタックルを揃えよう(2)

4.リーダー&ティペット

フライラインは色付きの太い糸ですので、そこにフライを結ぶわけにはいきません。そこで、テーパーの付いたリーダーというナイロン等の糸をフライラインに結び、さらにその先にティペットというハリスに相当する糸を結びます。フライはこのティペットに結びます。

市販されているリーダーは、リーダー+ティペットが継ぎ目のない1本の糸でできています。これをそのまま使っていいでしょう。フライを結び換える度にティペット部は短くなりますので、ある程度短くなったら別売りのティペットを継ぎ足します。この時、ティペットはリーダーと同じ太さ(Xで表示、数字が大きいほど細い)か、それよりもひとつ細いものを結びます。

リーダーは9〜12ftの太さ5X、ナイロン製のものがいいでしょう。ティペットは同じくナイロン製の5Xと6Xがあれば当面は十分です。7X以下は糸の結び方が悪いだけで簡単に切れてしまいますので、ある程度慣れてから挑戦してください。

フライラインとリーダーを接続するには色々やり方がありますが、簡単かつキャスティングがしやすい、ということでブレイデット・ループを使う方法をお奨めします。フライラインの先端に市販のブレイデット・ループを被せます。ビニールチューブの外れ止めが付属していますが要りません。下の方1cmくらいを瞬間接着剤を少量落として固めてください。これで抜けたことは一度もありません。

図、ブレイデット・ループとリーダーの結節、先端が輪になっているブレイデット・ループにリーダーを通して結ぶ
ブレイデット・ループとリーダーの結節

これにリーダーを結ぶには、リーダーにループを作ってループ・トゥ・ループで繋ぐ方法もありますが、私はフライを結ぶ時のようなダンカン・ループで繋いでいます。この方がラインからリーダーへのパワー伝達がよく、結び目が小さいのでガイドに引っかかりにくいので使い勝手もいいです。

5.フライ

自分で巻くのがいいんですが、そうするとタイイング・ツール一式とマテリアルが必要になります。これは結構お金がかかりますし、何を買えばいいのかという話をすると長くなってしまうので、ここでは市販フライ(コマーシャル・フライ)を買う場合で話を進めます。

さて、コマーシャル・フライもいっぱい売ってて何を買えばいいのか非常に迷うわけですが、とりあえず盛期に使うものを買って、あとは早春用の小さなフライ、夏用のテレストリアル(陸生昆虫を模したもの)を(その季節に釣りにいく時に)買い足しましょう。最初は木や草や自分を釣ったりしてフライを無くしますから同じものを最低3本、できれば5本くらい用意しましょう。といってもそれだけ買うとかなりの出費になりますので、可能なら友達や師匠にもらうのが一番です(モライ・フライといいます)。

盛期用としては、サイズは#14と#16で十分です(フライのサイズはフックのサイズで言い表し、数字が大きいほど小さくなります。やっかいなのですが数字が同じなら長さが同じ、ではなくフックの種類で微妙に違います)。最低でもアダムス・パラシュートエルクヘアカディスは買いましょう。余裕があればマーチブラウンライトケイヒル、できればスタンダード(ハックルが縦に巻かれたもの)がいいですが、パラシュートでもかまいません。これだけあれば十分釣れます(ほとんどの場合、釣れないのはフライのせいではありません)。

早期用としては#18の薄い色のソラックスダン、#20の黒いミッジを追加しましょう。夏用にはアント、ビートルが代表的ですが、ロイヤルコーチマンやライツロイヤルでも十分テレストリアルとして通用します。ニンフも持っておきたいという方は、#14を中心にまずはフェザントテールとハーズイヤー・ニンフ、余裕があればMSC(#12の黒、茶)を買いましょう。

フライを剥き出しで持って歩くわけにもいきませんので、フライボックスも必要です。が、かっこいい高いボックスでも安い透明なプラスティックのものでも収容する能力には大して差がありません。安物で十分です。

フライの浮力を持続させるためにフロータントという薬剤を用います。最初はパウダータイプのものがあれば十分でしょう。これとペーストタイプの2種類があれば困ることはありません。

6.服装

どうしても川に立ち込んだり、渡ったりということになりますので、川に立ち込む(ウェーディング)ための装備が必要になります。胴長靴というやつですがカッコつけてウェーダーと呼びます。

意外と川を歩くのは運動量が多く汗をかきますので、ゴアテックスやエントラントG2などの透湿素材のものが快適です。が、高いので最初はゴム引きの安物でもいいでしょう。ただしできるだけ安くあげてください。一夏安物を履くと「来年はゴア買おう」と、普通の人なら思います。

ブーツフットという靴付きのものと、ソックスタイプという靴は別売りのものがありますがどちらでもいいです。靴(ウェーディング・シューズ)を買う場合は、フェルト底のものを選ぶこと、ウェーダーを履いてサイズをあわせること、が重要です。

偏向グラスはフライや水中が見やすくなるだけでなく、水面での反射光から目を守ってくれます。また、針から目の周りを守る重要なプロテクターでもありますから、必ず着用しましょう。日中の見やすさを重視するなら濃い目の色、夕方の見やすさを重視するなら黄色などの薄めの色のものを選びましょう。

帽子も日光、針から身を守る道具です。必ず被りましょう。シャツは可能な限り夏でも長袖を。木の枝や草によるスリ傷、虫刺され、日焼けなどから肌を守ってくれます。もちろん、虫除けや日焼け止めは必須アイテムです。私は汗に強いパウダータイプの虫除けスプレー、SPF100以上の日焼け止めを塗ってから川に入ってます。

虫に刺された場合はすぐに毒を絞り出し、合成副腎皮質ホルモン剤(薬局で買えます)を塗るとかゆみが抑えられ、治りも早いです。

渓流のドライ フライフィッシング - Dry Fly Manias Association  / Yanma ,2001.3.6