三国英雄譚HOME  since Oct 24 1999 管理人王佐の才
歓迎光臨 サイトマップ FAQ 三国夢想 来訪之表 連環の計



周宣(しゅうせん) 字は孔和(こうわ)  楽安郡の人


太守の楊沛が、人が自分に「八月一日に曹公が来られ、きっとあなたに杖を与え、薬酒を飲ませてくださるであろう。」と告げるのを夢見た。
周宣は、「杖というのは力のないものを立たせるためのもの、薬は人の病気をなおします。八月一日には、賊徒たちが必ず亡ぼしつくされましょう。」と答えた。
→この当時、黄巾の賊が蜂起していたが、そのときになると言葉どおり敗れ去った。
東平の劉驕A四本足の生えた蛇が門の中に穴をほって住みついている夢を見た。
周宣は、「これは国家についての夢徴で、あなたの家のことではない。きっと、女子で反乱をなす者がいて誅殺されるでしょう。」と答えた。
→しばらくして、女賊の鄭と姜とがともに討ち平らげられた。これは蛇は女子を象徴するもので、足は蛇にあるべきでないからである。
魏の文帝(曹丕)が「宮殿の屋根瓦が二枚地面におち、つがいの鴛鴦にかわるのを夢に見たが、これはなにを意味するのであろう。」と尋ねた。
周宣は、「後宮でにわかに亡くなられる方がありましょう。」と答えた。
帝が言った、「わたしはおまえに作り事をいったのだ。」
周宣が答えた。「夢と申すものは意(こころ)にほかなりません。意が言葉に表現されたうえは、それだけで吉凶が占い定められるのです。
→この言葉が終わらないうちに宮女が殺人を犯した。
文帝は、「昨夜、青い気が地からたちのぼって天までつながるという夢を見たが。」と尋ねた。
周宣が答えた、「この天下のどこかで高貴な女性が冤罪のため死ぬことになりましょう。」
→このとき文帝は、使者をやって甄皇后に自殺を命ずる璽書を届けさせていた。周宣の言葉を聞いて後悔した文帝は、使者を追わせたが間に合わなかった。
文帝は、「わたしは、夢の中で銅銭をこすって、文様を摩滅させようとするのだが、かえってますますはっきりしてくるということがあった。どういう意味か。」と尋ねた。
周宣は、「これはもともと陛下のご家庭内のことで、そうしたいというお気持ちをお持ちになっても、太后様がそれをお許しにならない。だから文様を摩滅させようとされて、かえってはっきりするのでございます。」と答えた。
→当時、文帝は弟の曹植を罪にあてて処刑したいと思っていたが、太后の強い意見で、ただ爵位をおとすだけにとどめていた。
ある人が尋ねた。「私は、昨夜、夢に芻狗(祭祀に用いるわらで作った犬)を見たのだが。」
周宣が言った。「あなたはご馳走を得られましょう。」
→しばらくして外出したとき、立派な供応(もてなし)を受けた。

のちにまた尋ねた。「昨夜また夢に芻狗を見たが。」
周宣が言った。「あなたは車から落ちて脚を折られます。ご用心を。」
→しばらくしてそのとおりになった。

それよりのちにまた尋ねた。「昨夜また夢に芻狗を見たのだが。」
周宣が言った。「あなたのお宅から火が出ます。お気をつけください。」
→ほどなくその家で火事がおこった。

この人物は、「実は本当にそんな夢を見たのではなく周宣を試したのだ。なぜみんなあたったのか?」と言った。
周宣は、「これは神霊があなたにそういうようにしむけたためで、実際に夢に見たのと異ならないのです。」と答えた。
「三度とも芻狗を夢に見たと言ったのに、その占いが同じでなかったのはなぜか。」
周宣は、「芻狗は、神を祭るための物です。それゆえ、あなたが最初に夢に見たときは、たくさんの食物を得られることを意味したのです。祭祀が終わると、芻狗は馬車の車輪でひかれます。それゆえ二番目の夢は車から落ちて脚を折られることを意味したのです。芻狗は車でひかれたあと、必ず車に載せていって燃やされます。それゆえ最後の夢のとき、火事を出される心配があったのです。」と言った。

周宣の夢占いは、十のうち八、九は当たったという。明帝(曹叡)の末年に卒した。

〔魏書 周宣伝〕


HOME歓迎光臨サイトマップFAQ三国夢想来訪之表連環の計方技伝