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最近読んだ「エスペラント図書」のリスト


読書記録 (31)
Kiun libron mi legis lastatempe? 

La 13 horloĝoj  (James Thurber/tr. Ralph A. Lewin)


(21.6 x 13.6 x 0.4 cm: pp 42: 1993 年刊行)
Unuvorte
*ハリー・ポッターの雰囲気が少しばかり...


読書メモ
*8章とエピローグがから成り、表紙写真のような魅力的な線画の挿絵がそれぞれの章の始めおかれていて雰囲気を盛り上げてくれる。表紙は主人公の王子ゾルン・デ・ゾルナと彼を助けてくれる小男の魔法使いグルクソ。

*このグルクソの半分なぞなぞのようなセリフが面白いが、これを日本語に訳そうとしたらとても難しいと思う。エスペラントでそのまま楽しむのがよい。一例を示すと「王女は、エックスで始まり、でもエックスで始まらない名前を持つ王子によって助け出される」など。

*翻訳物が面白いのは当たり前のことで、面白いからこそエスペラントへ訳そうという試みがなされる。エスペラント訳はヘビ、ヒキガエル、クモ、フクロウなどが登場する、おどろおどろしい雰囲気を良く伝えている。

*「公爵はお前をググロからザーチョまで、ばっさりと切って捨てるぞ」という文があって、ググロ(guglo) にアステリスクがついている。何かと思って章末を見ると、<この単語はエスペラントの辞書にはない、というのはこの単語は著者のサーバーさんによって作られた単語(英国語)なので、それをエスペラント化したものだから>、とある。<読者の想像力で、意味を考えてもらうのが著者の狙いだから>、と。何と素敵なアイデア!

*おかげで、この注を読んだあとは、「ひょとするとこの変な単語も著者のいたずらか」と思いながらも、いちいち辞書を引かなければならないということになってしまった。

* tralegis: 2003.2. 2.


あらすじ
*昔、ぽつんとした丘の上に寂しげなお城があった。お城には13個の止まってしまった時計があり、怒りっぽい公爵とその姪のサラリンダ王女が住んでいた。王女はどんな風が吹こうと、どんな天気であろうと、いつも温かかったが、彼はいつも冷たかった。

*公爵の手もまた心と同じようにとても冷たかった。それで、寝ている時も、起きているときも手袋をしていた。そのために、簡単にはピンや硬貨を拾うことができず、くるみの実を取り出したり、ナイチンゲールを捕らえて羽をむしったりするのも難しかった。...



 

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