1−1. スコリア丘(熊本県阿蘇市の米塚)

                                                  

 <解説> 

 この小さな山は、まるで子供が砂場で作ったお山のような形をしています。この山は、スコリアと呼ばれる軽石を黒くしたような多孔質の火山れきが噴火によって火口付近に積もってできたもので、スコリア丘といいます。しかもこの火山は1回だけの噴火で終わってしまったもので、このような火山を単成火山と呼びます。これに対して、何回も噴火をしている火山を複成火山と呼びます。写真の山は阿蘇のカルデラ内にある米塚という、比高80mの山です。これができた年代は資料によってだいぶ異なりますが、2700年前より新しいもののようで、それ以後侵食や風化などの影響をあまり受けずに来たためきれいな形が保たれています。このようなものは他に伊豆半島の大室山が有名です。  この写真は草千里の駐車場から望遠レンズで撮影したもので、ここから撮ると火口の部分がよくわかります。米塚の横に道路があり、駐車スペースもありますが、全体の様子を見るにはここからのほうがよいでしょう。
 なお、真ん中にある線状のものは人工的なもので、土地所有者の境のようです。

<地図>ここをクリックしてください。

<交通>JR豊肥本線阿蘇駅九州産交バス阿蘇山西駅行きで草千里阿蘇火山博物館前下車、
      徒歩50分。(米塚付近にはバス停がないので、間近に見るには歩いて戻るしかない
      ようです)

<駐車スペース>大きな駐車場有り

<参考文献> 

 (1)日本火山学会(1984):空中写真による日本の火山地形 東京大学出版会 p.96 −97
 (2)青木正博、目代邦康、澤田結基(2009):地形がわかるフィールド図鑑 誠文堂新光社
    p.146−151
 (3)目代邦康(2012):地形観察ウォーキングガイド 誠文堂新光社 p.136−139
 (4)北中康文、斉藤眞、下司信夫、渡辺真人(2012):列島自然めぐり 日本の地形・地質
    文一総合出版 p.234−237

<撮影日>2009年9月21日

 この場所は日本ジオパーク(阿蘇) および世界ジオパークに認定されています

 この場所は日本の地質百選に選ばれています。

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