1−4. 成層火山と側火山(山梨県・静岡県境の富士山と大室山)

   
 <解説> 

   富士山は世界的に見てもまれに見る美しい形をした火山ですが、その形は成層火山の典型例ということができます。成層火山は、噴火の際に流れ出た溶岩と吹き上げられた火山砕屑物が交互に積み重なってできたものです。全体の形はきれいな円錐形になり、山頂の火口は火山全体の大きさに比べて小さいのが特徴です。全国にある○○富士という名の山の多くは成層火山です。
 しかし、富士山はよく見ると山腹に小さな山がたくさん見られます。これらはマグマの通り道が枝分かれをして、横から噴火した火山で、側火山あるいは寄生火山と呼ばれます。富士山の側火山は70以上もあるといわれ、その大部分が北北西−南南東の方向に並んでいるため、富士山はその方向に伸びた形になっています。
 写真の左端にある少し大きな側火山は大室山で、青木ヶ原樹海を作った長尾山とともに富士山の側火山の代表です。なお、この写真は広角レンズ(35mm換算で24mmのレンズ)で撮影していますので、富士山の形が少しゆがんでいます。富士山本体と側火山を別々の画像で見たい方は下のところをクリックしてください。

          富士山本体のみ         側火山のみ
 

<地図>ここをクリックしてください。

<交通>JR東海道新幹線新富士駅または身延線富士宮駅より富士急静岡バス富士吉田行き
      または富士急ハイランド行きで八号線入口下車、徒歩1分。(朝霧さわやかパーキング
      のすぐそばの牧場)
      (このバスは季節によって本数が大きく変わりますので、事前に時刻を調べておいて
       ください。冬季は一度降りたら帰りのバスがないので使えません。)

<駐車スペース>大きな駐車場有り

<参考文献> 

 (1)高橋正樹、小林哲夫(1998):フィールドガイド日本の火山2 関東・甲信越の火山II
    築地書館 p.40−58
 (2)地学団体研究会静岡支部(1992):静岡の自然をたずねて 築地書館 p.99−106
 (3)杉野孝雄(1994):富士山自然大図鑑 静岡新聞社 p.189−216 

<撮影日>2009年1月12日

この場所は日本の地質百選に選ばれています。

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