1−8. カルデラ (神奈川県箱根町の箱根火山群)

   
 <解説> 

 カルデラとは、輪郭が円形かそれに近い火山性の凹地で、普通の火口より大きく、火山体の大きさの割に凹地が異常に大きいものを指し、多くは径が2km以上です。カルデラという言葉は、ポルトガル語の「大鍋」という意味の単語です。カルデラはそのでき方から爆発カルデラ・陥没カルデラ・侵食カルデラの3種類に分類されます。爆発カルデラは、水蒸気爆発などで火山体の一部が吹き飛ばされてしまったもので、磐梯山の北側部分が有名です。陥没カルデラは火山の噴火後に火山の上部が陥没してできたもので、ここにあげた箱根や榛名山、阿蘇山など多くのカルデラがこれによって生成しています。侵食カルデラは火山体の一部が侵食によって削られてカルデラの形になったもので、湯河原火山の中央部などがその例です。
 箱根山という名前は、カルデラを作る山々全体を指しており、写真の真ん中にある中央火口丘を中心にしていますが、以前考えられていた外側の古期外輪山と内側の右下部分(南東)にだけ残る新期外輪山という区分は正しくないようで、直径2kmほどの小規模な陥没カルデラの集合体であるという考えに変わってきたようです。中央火口丘のうち最も高い神山は、高さ1437mで、その右下にはロープウェイで行ける駒ヶ岳、さらにその右下には釣り鐘状の二子山が連なっています。中央火口丘の左には芦ノ湖がありますが、この湖はもともとここを流れていた早川が神山の崩壊によってせき止められてできたものです。

<地図>ここをクリックしてください。

<交通>羽田空港から南紀南紀白浜・高知・宮崎・鹿児島・奄美大島等の空港に行く飛行機
      の進行方向右側の席に座る。

<参考文献> 

 (1)神奈川の自然をたずねて編集委員会(2003):神奈川の自然をたずねて 築地書館
    p.200−227
 (2)高橋正樹、小林哲夫(1998):フィールドガイド 日本の火山1  関東・甲信越の火山 I
    築地書館
 (3)日本地質学会国立公園地質リーフレット編集委員会(2007): 国立公園地質リーフレット
    1.箱根火山 日本地質学会

<撮影日>

 この場所は日本ジオパーク(箱根)に認定されています

この場所は日本の地質百選に選ばれています。

前のページへ   目次へ   次のページへ