アア溶岩(スケールは30cm) パホイホイ溶岩(スケールは30cm)
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<解説>
火山が噴火して溶岩が流れ出したものを溶岩流といいます。溶岩流のうち,粘性の低い玄武岩質のものでは、左側の写真にあるようなアア溶岩と、右側にあるパホイホイ溶岩のパターンになることがあります。アア、パホイホイともハワイの人々がこれらの溶岩を指して使っていた言葉をそのまま学術用語として使っています。アア溶岩は表面ががさがさで、でこぼこしているのに対し,パホイホイ溶岩は写真のように表面が比較的平滑で丸みを帯び、縄のような模様をしています。パホイホイ溶岩は流れていたときの速度がアア溶岩より速く、流れた方向もよくわかります。アア溶岩の写真は富士山の青木ヶ原溶岩で、このあたりの溶岩は大部分がアア溶岩で、パホイホイ溶岩は西湖の湖岸やこうもり穴など一部にしかないようです。以前のバージョンでは西湖のパホイホイ溶岩を紹介していましたが、2007年に再び訪れたら紹介した溶岩が割れており、ほかにはいいものが見つからなかったので、八丈島の北東部にある長根という場所のものに変えました。この場所は一般的な本や論文には紹介されていないようですが、溶岩が流れた様子がたいへんきれいな状態で残っており、安全性も高いので新たに選びました。八丈島では北西部にある南原千畳敷もアア溶岩とパホイホイ溶岩の両方が見られるのですが、こちらのほうがホース状のもの、Y字形に分岐した様子、溶岩堤防などさまざまなものが立体的に観察できるため、あえてこちらにしました。 <地図>アア溶岩の場所はここをクリックしてください。 <交通> 本栖湖 田中 収(1987):山梨県地学のガイド コロナ社 p.108−122 |