2−4. 溶岩樹形 (山梨県鳴沢村)

   

       断面の溶岩樹形                       通常の溶岩樹形

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 <解説> 

 玄武岩質の流れやすい溶岩が樹木のある場所に流れてきて樹木を取り囲むようになると、樹木は溶岩の熱で炭化してしまいます。それが風雨にさらされると樹木の部分がなくなっていき、空洞になってしまいます。このような空洞を溶岩樹形といいます。富士山麓には溶岩樹形が数多くあり、写真の鳴沢溶岩樹形は国の天然記念物にも指定されています。左側の写真のものは文献(1)にある農産物集積場のうらにある縦断面が現れたもので、木の形がよく残っている珍しいものです。(上からたれている白いものはゴミです)通常は右側のような円筒状になっています。
 同じ富士山麓にある船津胎内樹形などは、こうした溶岩樹形がいくつかつながったもので、空洞の表面には、樹木が燃焼したときに溶岩が再溶融したと考えられる肋骨状の模様が残っています。

<地図>縦断面のほうの場所はここをクリックしてください。
      通常のほうの場所はここをクリックしてください。

<交通>富士急行線河口湖駅より富士急山梨バス新富士駅行きで、鳴沢下車、徒歩3分。

<駐車スペース>あり

 <参考文献> 

 (1)高橋正樹、小林哲夫(1998):関東・甲信越の火山II 築地書館 p.40−58
 (2)田中収(1987):山梨県地学のガイド コロナ社 p.108−122
 (3)加藤陸奥雄ほか(1995):日本の天然記念物 講談社 p.946−956
 (4)北中康文、斉藤眞、下司信夫、渡辺真人(2012):列島自然めぐり 日本の地形・地質
    文一総合出版 p.114−119

<撮影日>2012年5月4日
この場所は日本の地質百選に選ばれています。

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