2−10. 火山灰の堆積(東京都大島町の地層大切断面)

   
<解説> 

 火山の噴火のときに噴出する火山灰やスコリアなどの固体物質を総称してテフラといいます。テフラの色や粒子の大きさは1回1回異なることが多いので、何回も噴火が起きると堆積したテフラが層状の模様を作り出します。写真の路頭は、1950年代の道路工事で出現したもので、このバウムクーヘンを思わせる地層は主に伊豆大島火山の噴火によってできたものです。全部で95枚の層があり、これが1万4000年の間に積もったことが知られており、平均百数十年に一度の割で大噴火が起きていることがわかります。なお、このテフラ層には伊豆大島火山のものだけでなく、九州の鬼界アカホヤテフラも発見されています。また、この地層は一見、褶曲のように見えますが、これはもとの地面に凹凸があり、それに従って火山灰が堆積しただけで褶曲ではありません。よく見ると、不整合が2カ所あるのがわかります。

<地図>ここをクリックしてください。

<交通>元町港より東海バスでセミナー入り口行きで地層断面下車すぐ。

<駐車スペース>あり

<参考文献> 

 (1)大森昌衛 監修(1989):東京の自然をたずねて 築地書館 p.174−182
 (2)高橋正樹、小林哲夫(1998):関東・甲信越の火山U 築地書館 p.96−111
 (3)町田 洋、白尾元理(1998):写真で見る火山の自然史 東京大学出版会 p.31−32

<撮影日>2010年1月23日

 この場所は日本ジオパーク(伊豆大島)に認定されています

この場所は日本の地質百選に選ばれています。

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