2−11. 鍵層 (東京都八丈島末吉)

   

            遠景                                近景

      それぞれの画像をクリックすると大きな画像になります (スケールはどちらも30cm)     
 <解説> 

 鍵層とは、特定の時代や現象を示す特徴を持つ地層のことです。最もよく使われるのが火山灰などの火山噴出物の地層で、地層を構成する鉱物粒子の種類や特徴を調べることでどの火山がいつ噴出した火山灰であるかが推定できます。鍵層を使うことで、離れた場所でも同じ鍵層があれば同じ時代の地層であることがわかります。写真の露頭は八丈島南部にある東山の山腹に見られるもので、何層にも火山噴出物が重なっていますが、そのうちの白い30cmのスケールを置いた白っぽい層がATと呼ばれている有名な鍵層です。ATは正式には姶良−丹沢火山灰というもので、鹿児島湾北部にあった火山の噴出物で25000年前のものです。ATは北海道南部にまで広がっており、鉱物を顕微鏡で観察すると白熱電球のガラスを割ったような火山ガラスを含むのが観察されます。このAT以外でもTP(東京パミス、箱根火山の49000年前の軽石)、pm−1(10万年前の御岳第1軽石層)などが有名で、古い時代に起きた地震の年代や遺跡の年代の推定などにも使われています。

<地図>ここをクリックしてください。

<交通>八丈町営バス坂上(末吉)行きで末吉小学校前下車、徒歩30分。

<駐車スペース>あり

<参考文献> 

 (1)日本第四紀学会(1996):第四紀露頭集−日本のテフラ 日本第四紀学会 p.222

<撮影日>2007年12月27日

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