4−11. フォッサマグナ (長野県松本市)

       
 <解説> 

 フォッサマグナという言葉を知っている人は多いと思いますが、正確な意味をわかっている人は意外に少ないのではないでしょうか。多くの人はフォッサマグナは糸魚川−静岡構造線と同じと思っているようです。しかし、フォッサマグナはラテン語で大地溝帯という意味であり、日本の中央部にできた陥没帯を示す言葉で、エドモント・ナウマンが命名したものです。糸魚川−静岡構造線はフォッサマグナの西端を通る長い断層線のことです。フォッサマグナの東端についてははっきりしないところもあるようですが、新発田−小出構造線と柏崎−千葉構造線にはさまれた地域とする考えが一般的なようです。
 写真を見ると、白く雪をかぶった北アルプスの山並みの右側に平地が直線状に連続しているのがわかります。その平地と山地の境に糸魚川−静岡構造線が通っており、そこから右側(東側)がフォッサマグナの地域に入ります。糸魚川−静岡構造線は、その名の通り新潟県の糸魚川市から写真中央の松本盆地を通り、写真の手前にある諏訪湖の手前から曲がって山梨県から静岡県に行き、静岡で終わります。また、諏訪湖のところから南西にもう一つの大断層である中央構造線が通っており、ここから紀伊半島にぬけて四国・九州にまでのびていきます。すなわち、写真の部分は日本を分断する境目のところだと言えます。

<地図>ここをクリックしてください。

<交通>この写真は羽田発富山行きの飛行機から撮ったものです。座席は進行方向右側です。

<参考文献> 

 (1)桑原啓三、上野将司、向山栄(2001):空の旅の自然学 古今書院 p.58

<撮影日>2002年7月29日

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