4−14. 中央構造線の大露頭 (三重県松阪市飯高町の月出露頭)

       
 <解説> 

 中央構造線は日本の中央部から西部を横切る大断層ですが、その断面を見られる場所はそれほど多くなく、見られる場所も小規模なところが多いものです。しかし、写真の場所は高さ80m、幅50mとたいへん大規模に断層の様子が見られるところであるため、2002年に国の天然記念物に指定されました。この露頭は昔から知られていたのではなく、平成7年度の三重県治山事業による土砂の除去作業のときに出現したものだそうです。写真の左側の白っぽい地層がマイロナイトという圧砕岩で、右側の黒っぽい地層が黒色片岩です。露頭の上部は境目がはっきりしていますが、下側は崩れた岩石で一部覆われていてはっきりしませんが、断層は右上から左下にすっぱりと通っています。
 この露頭はバス停から40分ほど歩くような奥まった場所にありますが、道はきちんと整備されているので、安全に行くことができますし、駐車場もあるため、車なら気楽にいけます。また、写真右のところにある階段を上っていくとかなり近くまでいけるので、ぜひ多くの人にいってもらい、地球のダイナミックな動きを感じてほしいと思います。

<地図>ここをクリックしてください。

<交通>JR紀勢本線松坂駅より三重交通バス上木梶行きで1時間33分、月出口下車、徒歩40分。

<駐車スペース>大きな駐車場あり

<参考文献> 

 (1)全国地質調査業協会連合会、地質情報整備・活用機構(2007):日本列島ジオサイト
   地質百選 オーム社 p.106−107
 (2)日本地質学会構造地質部会(2012):日本の地質構造100選 朝倉書店 p.18−19

<撮影日>2004年1月7日
この場所は日本の地質百選に選ばれています。

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