5−1. 褶曲−向斜と背斜 (宮城県石巻市福貴浦)

  
               向斜                              背斜

     向斜と背斜を別々の画像でごらんになりたい方は、下のところをクリックしてください。
       
               向斜のみ        背斜のみ
<解説> 

 固まった地層に力が加わって地層が波を打ったように曲げられてしまったものを褶曲といいます。褶曲には下に凸の形になっている向斜と上に凸になった背斜があります。上の写真の場所は、この2つが隣り合っています。ここの地層は、中生代ジュラ紀の福貴浦層と呼ばれる砂岩−泥岩互層です。牡鹿半島の大きな褶曲の軸部では、小さな褶曲が向斜と背斜がペアになっていることがよくあります。
 宮城県の牡鹿半島にはここを含めて褶曲が見られる場所が多くありますが、交通の便が悪いところがほとんどなのが残念です。なお、この場所は、干潮のときでないと近くには行けません。この写真は大潮の干潮時のもので、港の防波堤から望遠レンズで写したものです。

※東日本大震災後の状況
  この場所は東日本大震災により、大きな被害を受けたところですので、露頭が残っているかを確かめる ために2012年1月6日に再調査に行って来ました。その結果、褶曲そのものは多少崩れてはいるものの、なんとか原形を保っています。ただし、再調査したときが満潮であったため、下部の様子は海面下にあったため、どうなっているかはわかりませんでした。また、港の防波堤はほとんどなくなっていて、少し斜めからでないと写真は撮れません。さらに、地盤沈下が起こっているため、干潮のときでも近くに行けない可能性もあります。

 

<地図>ここをクリックしてください。

<交通>JR仙石線または石巻線石巻駅よりミヤコーバス鮎川港行きで小網倉下車、徒歩40分。
      (石巻駅から福貴浦行きのバスがありますが、これは地域住民専用のバスで、一般の人
       は乗れません)

<駐車スペース>港の付近にあり

<参考文献> 

 (1)竹内貞子(1991):宮城の自然をたずねて 築地書館 p.26−35 
 (2)滝沢文教ほか(1984):石巻地域の地質 地域地質研究報告(5万分の1
    図幅) 地質調査書 p.52−57 
 (3)滝沢文教ほか(1978):牡鹿・雄勝地方の褶曲 (その1)ジュラ紀層の褶曲
    形態 地質ニュース 第291号 p.49−61
 (2)日本地質学会構造地質部会(2012):日本の地質構造100選 朝倉書店 p.94−95

<撮影日>2008年5月5日 

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