6−5. デュープレックス構造 (神奈川県三浦市浜諸磯)

   
 <解説> 

   デュープレックス構造とは、一連の地層が小規模な逆断層により何重にも斜めに積み重なったものです。写真の例では、三崎層のシルト岩と凝灰岩の互層が斜めに繰り返し出ているのがわかります。この地域はたいへん激しいスランピングが起こったために地層が乱れていますが、このデュープレックス構造の所はたまたま崩れずに残ったようです。なお、三崎層はデュープレックス構造などの解明から、三浦半島の南方で数倍に広がっていた海底に堆積したシルト岩と火山フロントから供給された凝灰岩が、フィリピン海プレートの北上によって圧縮された堆積物であるという考え方と、本州弧に付加したという考え方があるようです。
 なお、この写真は脚立を使って撮影しています。 

<地図>ここをクリックしてください。

<交通>京浜急行三崎口駅より京急バス城ヶ島行きで引橋下車、徒歩15分。

<駐車スペース>なし

<参考文献> 

 (1)山本由弦、太田恭史、小川郵三郎(1998):三浦半島南端の三崎層に見ら
    れるデュープレックス構造 地質学雑誌 第104巻 7号 p.XVII−XVIII
     (巻頭カラーページ)
 (2)小川勇二郎、久田健一郎(2005):フィールドジオロジー5 付加体地質学
    共立出版 p.71
 (3)今永勇、蟹江康光(1999):特別展示解説書 海から生まれた神奈川−
    伊豆・小笠原弧の形成と活断層− 神奈川県生命の星・地球博物館、
    横須賀市自然・人文博物館 p.31−35
 (4)日本地質学会構造地質部会(2012):日本の地質構造100選 朝倉書店 p.140−141

<撮影日>2006年1月29日

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