8−13. ビーチロック (東京都小笠原村の南島)

  
 
<解説>

 ビーチロックは、通常の海岸の岩とは異なり、サンゴ礁のある砂浜のところにできる炭酸カルシウムを主体とした平坦な岩を指します。上の写真では、左側の海と右上の砂浜の間にある茶色っぽい部分がビーチロックです。沖縄では板干瀬(いたびし)と呼ばれています。このようなものがなぜできるかは、いまだに解明されていないとのことですが、大まかには、海岸の砂が石灰分と混ざって固まったものとされています。通常の岩石とは異なり、十年から百年くらいでできてしまうそうです。写真ではわかりにくいのですが、ビーチロックの表面は結構でこぼこしていて、歩くと痛いくらいです。
 写真の南島は、小笠原諸島の中でも一番大きい父島の南西にある無人島で、写真の場所はカルスト地形の窪地であるドリーネの底にあたるところで、地殻変動によって海面よりも下になってしまった沈水カルストと呼ばれる地形になっています。ガイドブックなどには、沈水カルストは日本ではここにしかない、と書いてある場合が多いのですが、実際には南西諸島の下地島にもあるそうです。左側の海は扇池と呼ばれていますが、淡水の池ではなく、海食洞門で外洋とつながっている海です。
 南島は、このほかにも貴重な自然が残されている島であるため、国立公園の特別保護地区に指定されており、東京都の天然記念物にも指定されていて、島に入る人数や滞在時間を制限していますので、いつまでも居たいと思ってもできないことになっています。

<地図>ここをクリックしてください。

<交通>小笠原父島二見港よりドルフィンウォッチなどの船で南島下車。

<駐車スペース>船でしか行かれません

<参考文献> 

 (1)飯田辰彦、榊原透雄(1996):東京都ガラパゴス 小笠原をゆく NTT出版
    p.15−22

<撮影日>2002年8月5日

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