9−1. 差別侵食 その1. (神奈川県横須賀市の荒崎)

  
 
 <解説> 

 差別侵食とは、異なる性質の地層が積み重なっているところで、雨や河川水、海水などで侵食を受けたときに、侵食のされ方の違いでのこぎりの歯のようにぎざぎざになってしまう現象です。単純には軟らかい層が侵食されやすくて深くけずられ、かたい層が残るようになります。しかし、写真の場所は黒いスコリアから成る凝灰岩の層と白っぽい泥岩が交互に積み重なった地層(互層)からなり、かたさでは白い泥岩のほうがかたいのですが侵食はこちらのほうが進んでいます。これは海水がかかるのと乾燥するのとが交互に起こっているので、この風化作用によって白い泥岩のほうがぼろぼろになりやすく、黒い凝灰岩のほうが抵抗力があるためにかたい泥岩のほうがけずられてしまうのだそうです。

<地図>ここをクリックしてください。

<交通>京浜急行三崎口駅より京急バス荒崎行きで終点下車、徒歩12分。

<駐車スペース>大きな駐車場あり

<参考文献> 

 (1)青木正博、目代邦康(2008):地層の見方がわかるフィールド図鑑 誠文堂新光社
    p.136−139
 (2)奥村清 編著(2003):新版 神奈川県地学のガイド コロナ社 p.116−118

<撮影日>2010年4月18日

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