10−3. 蜂の巣状風化 (長野県長野市鬼無里村)

  
 
 <解説> 

  この地層は砂岩でできていますが、蜂の巣のようにいくつもの穴があいています。これは、砂岩の柔らかい部分や泥岩などの礫を含んでいるところに砂を含んだ風が強く当たって侵食されたためにできたものです。鬼無里村の奥裾花で最初にこれを見た人が、初めて見る奇妙な形に驚いて、「夢かうつつか幻か」と思わず叫んだので、「幻夢洞」と呼ばれています。 
 なお、この露頭は裾花川上流域のカラキ沢との合流点近くにあります。4月から5月にはこの上流にある奥裾花自然園にミズバショウが咲き、春と秋だけ長野駅からバスが通ります。その時期以外は鬼無里の中心部から歩くか自家用車でしかいけませんが、この裾花川流域はここ以外にも9−3で紹介したケスタ地形や褶曲、ポットホールなどの地形が見られ、それぞれの場所に説明の立て看板があるので、地学屋にとってはたいへん魅力的な場所です。

<地図>ここをクリックしてください。

<交通>JR長野新幹線・信越本線長野駅より川中島バス鬼無里行きで終点下車、ここから
      長野市営バス(本数少ない)にのりかえて土倉下車、徒歩1時間。または、長野駅
      から奥裾花自然園行きで奥裾花観光センター下車徒歩1時間30分(このバスは
      季節運行)

<駐車スペース>なし

<参考文献>

 (1)信州地学教育研究会(1980):長野県地学図鑑 信濃毎日新聞社 p.64−65 
 (2)ふるさと草子刊行会(1995):秘境の谷 鬼無里の自然、ふるさと草子刊行会
    p.120−121

<撮影日>2006年6月3日

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