12−4. 鍾乳石と石筍 (沖縄県南城市の玉泉洞)

  
<解説> 

 石灰岩は二酸化炭素を含んだ雨水や地下水に溶けやすいため、石灰岩地帯では地下の割れ目や地下水脈に沿って洞窟ができます。これを鍾乳洞といいます。鍾乳洞内では、石灰岩を溶かした雨水や地下水が流れ込んでいます。その水が天井から落ちてくるとき、含まれている二酸化炭素や水が放出(蒸発)し、化学反応によって石灰岩の成分である炭酸カルシウムにもどります。炭酸カルシウムは水に溶けにくいため、これがわずかずつ沈着して天井から伸びてきたものが鍾乳石です。同様に床から上方にタケノコのように伸びたものが石筍です。鍾乳石や石筍の断面は、その成長を示すように年輪状になっています。
 写真の玉泉洞は、沖縄の南部にある観光鍾乳洞で、鍾乳石や石筍の数がたいへん多く、カボチャの上部を切ったような形の黄金の盃などもあり、全長5kmにもわたる大規模なものです。沖縄などの南西諸島はサンゴ礁からなっている島が多いために多くの鍾乳洞があります。

<地図>ここをクリックしてください。

<交通>那覇バスターミナルより琉球バス玉泉洞行きで終点下車、徒歩3分。

<駐車スペース>大きな駐車場あり

<参考文献> 
  
 (1)沖縄県高等学校地学教育研究会 編(2001):おきなわの石ころと化石 
    東洋企画(那覇市) p.64−65
 (2)神谷厚昭(2007):琉球列島ものがたり ボーダーインク(那覇市) p.50−53
 (3)北中康文、斉藤眞、下司信夫、渡辺真人(2012):列島自然めぐり 日本の地形・地質
    文一総合出版 p.274−275

<撮影日>2003年8月21日
  

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