12−9. ポノール (新潟県糸魚川市のマイコミ平)

    

               全体のようす                                         流入口のアップ

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<解説> 

 カルスト台地において、川などの地表面を流れる水が岩盤の割れ目や穴に吸い込まれていく入口をポノールと呼びます。ポノールは地下にある鍾乳洞につながっています。
 写真のマイコミ平は、糸魚川市にある黒姫山の南に広がるカルスト地形を示す地域の一部で、カレンフェルト、ドリーネなどのカルスト地形に特有なものがいろいろ見られますが、ポノールは主なものが3か所あり、大マイコミ、小マイコミ、新マイコミと名前がついています。上の写真は大マイコミで、流量の少ない川の水が画面中ほう左の穴に吸い込まれていきます。この水は、下流にある福来口(ふくがぐち)鍾乳洞から出て、田海川に流れ込んでいるようです。マイコミ平の名前は、この場所の水がポノールから舞い込むように吸い込まれていく状態からつけられたとされています。
 この地域のカルスト地形は山口県の秋吉台などとは異なり、台地上の場所は少なく、かなり激しい起伏があります。これは、石灰岩の層が1000mを超える厚さがあり、隆起が激しいのと豪雪による浸食などのためとされています。そのため、観察にはかなりの危険を伴うこともあって、通常は立ち入り禁止になっています。私は下記の<交通>に示したツアーに参加して見学をしましたが、はしごやロープを使って上り下りするような場所があり、真夏でも残雪があってぬかるみがひどく、しかもしつこいアブにさされてたいへんな思いをしました。本格的な登山と同じように考えて入山したほうがよいと思われます。

<地図>ここをクリックしてください。

<交通>JR北陸本線青海駅から車で50分でマイコミ平入口。そこから徒歩35分。ただし、マイコミ平は許可を
       受けないと入れません。一般の人が入るには、糸魚川市のフォッサマグナミュージアムなどが主催
       するマイクロバスによるツアーに参加する必要があります。

<駐車スペース>マイコミ平入口に駐車場あり

<参考文献> 

 (1)天野和孝(1990):新潟県地学のガイド(上) コロナ社 p.20−22
 (2)小野健(2007):糸魚川の自然を歩く ウェイツ p.42−43
 (3)フォッサマグナミュージアム(2004):よくわかるフォッサマグナ
    とひすい  糸魚川市教育委員会フォッサマグナミュージアム p.163

<撮影日>2014年8月9日

 この場所は日本ジオパーク(糸魚川)および世界ジオパークに認定されています。
  

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