13−6. モレーン  (カナダ ブリティッシュコロンビア州のアサバスカ氷河)

  
 
<解説> 

 氷河は低い場所へ少しずつ動いていきますが、その際に氷が周りの岩石に大きな力を与えるために岩石が削れて行きます。その削れた岩石が氷河の先端や横に堆積して堤防上になったものをモレーンあるいは堆石と呼びます。そして、氷河の先端にできたものをターミナルモレーン、横にできたものをサイドモレーンと呼びます。写真のアサバスカ氷河はコロンビア大氷原という大変大きな氷原から流れ出る氷河で、アプローチがしやすい場所にあるため観光地になっています。写真を見ると、氷河の末端にターミナルモレーンがあり、氷河の両側にサイドモレーンがあるのがわかります。この写真は1987年に撮影したものですが、地球の温暖化などによって年に15から20mくらいの速さで氷河が後退しているため、現在はもっと上に氷河の末端があります。
 この場所では、手前の駐車場から普通のバスに乗って写真の左側にある道を上がっていき、途中から大きな雪上車に乗りかえて氷河の上に立つことができます。氷河の表面にはクレバスという割れ目がたくさんあり、そこから見える氷は薄い青い色をしており、大変神秘的ですが、大きなクレバスに落ちると上がってこれなくなりますので、危険でもあります。日本では現存する氷河はごくわずかですが、過去に氷河があった場所やカール地形のところにはモレーンが見られ、立山の山崎カール、宝剣岳の千畳敷カール、仙丈岳の藪沢カールなどにあるモレーンが有名です。

<地図>ここをクリックしてください。

<交通>
 
 
日本からのカナダ西部の観光ツアーにはこの場所が含まれていますが、そうでない場合はバンフやジャスパーからのバスツアーを利用するかレンタカーを使うかになります。

<駐車スペース> 大きな駐車場あり

<参考文献>

 (1)古儀君男(2013):地球ウォッチング 地球の成り立ち 見て歩き 新日本出版社 p.152−159

<撮影日>  1987年8月

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