15−1. 日本一古い岩石 (岐阜県七宗町の上麻生礫岩)

    
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 <解説> 

  日本で一番古い岩石は、上麻生礫岩(かみあそうれきがん)と呼ばれる岩石中に含まれる片麻岩の礫であるとされています。その年代は、放射性年代測定により約20億年前と言われています。上麻生礫岩に含まれる礫は花崗岩・片麻岩・オルソコーツァイト(まるくなった石英から成る砂岩)などですが、そのうちの片麻岩の礫が最も古い年代を示しました。この地帯はチャート・砂岩・泥岩などからなる中生代の三畳紀からジュラ紀(2億4000万年前から1億6000万年前)の時代の地層であり、その中にこの礫岩がはさまっています。上麻生礫岩の礫は、北方の大陸から供給されてきたものと考えられており、20億年前の礫が2億年前に堆積して礫岩となったということになります。ちなみに、世界最古の岩石は、カナダで見つかった片麻岩で、39億6000万年前のものだそうです。
 この露頭はよく整備されており、解説版などもしっかりとできています。また、近くには日本最古の石博物館もありますので、ぜひ寄ってみてください。 

<地図>ここをクリックしてください。

<交通>JR高山本線上麻生駅より徒歩20分。

<駐車スペース>駐車場あり

<参考文献> 

 (1)岐阜県高等学校地学教育研究会(1995):アースウオッチング イン 岐阜 
    岐阜新聞社 p.46
 (2)白尾元理、小疇尚、斎藤靖二(2001):グラフィック 日本列島の20億年 
    岩波書店 p.8−10
 (3)小井土由光(2011):みの ひだ地質99選 岐阜新聞社 p.66−67
 (4)全国地質調査業協会連合会、地質情報整備・活用機構(2010):日本列島ジオサイト地質百選II
    オーム社 p.78−79

<撮影日>2009年1月3日

 この場所は日本の地質百選に選ばれています。

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