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 吉田ルート(河口湖口)富士スバルライン五合目  標識の色:黄色

河口湖口マップ
五合目の標高
2304m
良いところ
山小屋がたくさんあって休憩しやすい。
山頂まで行かなくてもご来光を拝める。
交通アクセスが比較的良い。
難点
ピーク時の八合目以上の大混雑。
ピーク時のスバルライン、駐車場の大混雑。
歩行距離が長い(富士宮口、須走口よりも長い)
歩行距離
15.1km (登り:7.5km 下り:7.6km)
所要時間
登り:5時間30分(休憩時間含まず)
下り:3時間(休憩時間含まず)
もちろん個人差はものすごくあります。
(登りは半分で行く人もいれば、2倍以上かかる人もいます)
・バス旅行で富士登山を計画されている方は、バスツアーについてもご覧ください。

 富士スバルライン五合目からスタートするコースです。一般的には「河口湖口」として知られていますが、行政的には「富士スバルライン五合目」となりました。六合目で吉田口登山道と合流します。富士山では公的な案内板、標識に「河口湖口」という文字がないので分岐点でまちがいやすいです。十分に注意して下さい。

河口湖口・五合目
 ここの五合目は他の登山口のどこよりも都会。大きなレストハウスが立ち並んでいて、気分がうきうきしてきます。郵便局、外貨両替所もあります。週末には観光バスが列をなし、登山客でにぎわっています。ピーク時は駐車場不足の問題が発生しています。→(詳細は富士山の駐車場問題を参照)。まずは、小御岳(こみたけ)神社で登山の安全を祈願します。五合目から七合目までは有料で馬に乗って登ることができます。料金は14000円也。

 登山道は、最初は平坦な道で始まり、その後、泉ヶ滝というところまでゆるやかな下りが続きます。だから気分がさらにうきうきしてきます。そのためついつい早足になり、それがあとになって高山病を誘発しやすくする要因となります。意識的にゆっくり歩くのが賢明です。特にグループのリーダーは気を付けないと、同行者を六合目でリタイアさせてしまう可能性が高くなります。

 1キロほど平坦な道、緩やかな下り道が続いた後、泉ヶ滝からいよいよ登り道が始まります。これまでのルンルン気分が一気に吹き飛びます。泉ヶ滝から六合目までは歩行距離にして約700メートルの登りが続きます。

河口湖口・六合目  六合目(標高2390m)で吉田口登山道と合流します。吉田口登山道は山麓から登ることができる歴史のある登山道です。六合目にある富士山安全指導センターでは、登山情報、天気情報などが掲示されているので確認して下さい。係員が安全な登山のためのパンフレットを配布している時もあります。その時は必ず一読しておきましょう。なお、六合目といっても頂上と五合目を均等に五等分しているわけではありません。「なんだ、もう五分の一も登ったのか。富士登山なんてちょろいちょろい」と勘違いしないように。(実際は17分の1ぐらいしか登っていません) 

七合目までのジグザグ道 七合目までのジグザグ道  六合目から七合目(標高2700m)の最初の山小屋である花小屋までは整備されたジグザグの坂道が続きます。約1時間かかります。ここまでは馬に乗って登ってくることができます。ここまでなら引き返すのも容易ですが、ここから先は岩場なので下りにくいです。


七合目までのジグザグ道  花小屋の建っている場所からは岩場になります。ごつごつした溶岩の上を手で支持しながら登る場所もあるので軍手が必要です。ただ、恐怖を感じるような急な場所はありませんから安心して下さい。鎖は登山道の目印であり、あまりしっかりとは固定されていないので体重をかけないようにして下さい。このあたりは山小屋の密集地で、ちょっと登るたびに何度も休憩ができます。それを繰り返しているうちに、いつのまにか、結構な高度を稼ぎ出していることに気づき、おもわずにんまりしてしまいます。
 七合目には救護所(開設期間:7月下旬〜8月下旬)もあります。花小屋からは、日の出館、七合目トモエ館、救護所、鎌岩館と続き、ちょっと間があって、富士一館鳥居荘東洋館と続きます。東洋館はよくバスツアーで利用されています。富士山の山小屋の夕食はカレーライスが定番ですが、ここではハンバーグ定食が供されます。

 太子館が見えてきたら標高3000mを越えています。八合目に到着です。山小屋の名前は、聖徳太子が白馬に乗って富士山に飛来したという伝説に由来しています。太子館には救護所が開設されます(7月下旬〜8月中旬)。

 やがて岩稜の登山道から砂礫の滑りやすい道へと変わります。蓬莱館白雲荘を経て元祖室へ。富士講行者の食行身禄(ジキギョウミロク)を祀った烏帽子岩神社が隣接しているため、現在でも富士講の人がよく利用する山小屋です。SMAPの木村君と草なぎ君がスマスマ富士登山で仮眠をとった場所でもあります。

 富士山ホテルの脇を通過して、本八合目(標高3350m)の八合目トモエ館、江戸屋のある地点で須走口と合流します。しかし、もともと吉田ルート(河口湖口)の登山客が圧倒的に多いので、急に混雑してとまどっているのは須走ルートで登って来た人たちです。このあたりの山小屋では荷物一時預かり(有料)をしてくれます。不要なものは預けてから山頂をめざしましょう。ここから山頂までは約70分。高地のため個人差が大きくなる場所です。また混雑時(週末、夏休みの御来光前の時間帯)には最高3時間近くかかることもあります。トモエ館と江戸屋の間の登山道を進みます。

 次の八合五勺、御来光館が山頂までの最後の休憩ポイントです。ここから山頂までは特に落石に注意してください。
 御来光館のホームページでは営業期間中は標高3450メートルからのライブ映像や富士山の天気、状況の情報を配信しています。最新の富士山の状況を知るのにとても役立ちます。

河口湖口・胸突き八丁 河口湖口・胸突き八丁 河口湖口。山頂の鳥居
 九合目に石室がありますが、それは小さな祠です。視界が悪い状況時には、九合目の鳥居を山頂だと勘違いしてがんばる人多数。ピーク時(週末、お盆休み)には頂上付近の登山道はものすごいラッシュとなります。午前1時頃からご来光を山頂で、という人たちが一斉に山小屋から飛び出してくるため、その混雑たるやすさまじいものがあります。行列が遅々としてなかなか前へ進めません。あげくの果てに山頂目前でご来光を迎えるケースも。ご来光の時間は(おおまかですが)7月初旬が4時半、8月下旬が5時頃です。

河口湖口・頂上風景  ついに登頂。標高3720m。山頂には4軒の山小屋が並び、賑わいをみせています。富士宮口側よりもずいぶんと観光地の雰囲気です。久須志神社では70才以上の登山者は記念品をいただけます。山頂でご来光を見るなら、左の写真奥に写っている大日岳という場所がベストとされています。火口の反対側に富士山測候所が見えます。そして火口に突き出した「虎岩」が目をひきます。吉田口側の山頂には郵便局がありません。そこで、山頂のある山小屋では火口の反対側(富士宮口側)の山頂郵便局へ代わりに手紙を運んでくれるサービス(有料)があるそうです。たいていのバスツアーではお鉢めぐりをしませんので、そういう場合に重宝するサービスです。


(下山)
 下山道は登山道とは別です。時々、登山道を下ろうとするする人がいますが、混んでいる時は登山客の邪魔になりますし、岩場なので下りにくくて大変です。下山道はブルドーザーが通れるように整備されているので楽に下山できます。下山道は売店の並びを過ぎたあたりにあります。

 砂礫の道です。滑りやすいので注意して下さい。乾燥した日が続くと、ものすごい砂埃が立ちます。マスクやタオルで口や鼻を塞いで砂埃を吸い込まないよう注意が必要です。また、他の登山者が近くにいる時は砂埃をなるべく立てないように静かに歩いて下さい。

 下山道には赤と黄色を配した標識がいくつも立っています。後述しますが、吉田ルートは、まちがって須走口の方へ下ってしまう危険があります。実際に毎年、多くの人がまちがっています。そのために標識が立てられています。

 下山道は本八合目で登山道と大接近するので、本八合目の山小屋(胸突江戸屋、八合目トモエ館、富士山ホテル)に荷物を預けていても問題なく受け取りに戻れます。



 さて、下山時の要注意点があります!。
 それは下山時に道なりに降りてしまうと、まちがって須走口の方へ行ってしまうことです。

河口湖口・須走口との分岐

河口湖口・須走口との分岐  八合目の山小屋、江戸屋の脇を回り込むようにしてスバルライン五合目(河口湖口)への下山道につながっていますから、写真の標識には気をつけていなければなりません。この写真の標識をぜひ覚えておいてください。しかし、下山道からやや離れた場所に立っているので、視界が悪い状況では見逃すことが多いです。まちがったかもしれない、と不安になったら、すぐに周囲の人に尋ねて確認してください。

 江戸屋という山小屋は二つあります。上が「胸突江戸屋(上江戸屋)」。ここで説明しているのは下の「下江戸屋」です。
 登山道ごとに色が指定されています。吉田ルートのシンボルカラーは黄色です。下山時は黄色い標識、「吉田口」「吉田ルート」「スバルライン」などの文字が記載されていることを確認しながら注意して下山して下さい。

 須走ルートのシンボルカラーは赤です。分岐点までは標識に黄色と赤色の両方が使われています。ですから標識が赤色だけになったら間違って須走ルートへ進んでしまったことがわかります。

「下江戸屋」の脇を通っていくため、わかりづらいです。実際に間違える人が続出していますが、見事に切り抜けて下さい。外人さんにとっては「すばしり」と「スバルライン」と、どちらも「SUBA-」と表記されるので間違えやすい。

■ラストチャンス!!!
河口湖口・須走口との分岐  上記の分岐点でまちがって須走口方面へ降りてしまった場合、少し下ったところに、左の標識が立っている分岐点があります。吉田ルート(富士スバルライン)から来た方は、必ずここで左方向へ進んで下さい。登り坂です。さっきの分岐点から下った分だけ登り返さなければなりません。この標識まで見逃してしまうと、かなりきびしいことになります。標識は「○」「×」表示でわかりやすくする工夫もしてあります。十分に注意して下さい。

 まちがって須走口新五合目へ下りてしまった場合、そこからスバルライン五合目までタクシーで戻ろうとすると、2万円近くかかります。(小型車なら17000円ぐらいで行けることもあるそうです)


河口湖口・つづらおり下山道  下山道は、延々と、つづらおりの道が続きます。砂走りではないので地面はやや固め。とにかく長い。それはもう気が遠くなるような長さです。くりかえしますが、途中に売店がないので晴天の暑い日には、水を持っていないと日射病で脱水症状をおこす危険性もあります。くれぐれも水をお忘れなく。地面が乾燥していると砂埃が凄いので、タオルやバンダナで鼻と口を覆いましょう。うっかり忘れると、後で鼻をかんだ時に真っ黒な鼻くそが出てきてびっくりします。途中に緊急避難所、そしてつづらおりの道の終わりにトイレがあります。

河口湖口・下山道  やっと一番下までたどり着いたかと思っても、そこは五合目からかなり離れた場所(獅子岩)であり、今度は横方向に向かって延々と歩いて行かなければなりません。途中、沢を横切る部分では落石除けのトンネルが造られています。横方向になってから1キロあまり歩くとようやく六合目に到着。そこからさらにゴールの五合目までは1.7キロほどあります。最後には登りがあるわけで疲れた足にはきびしいきびしい。なお、横方向の部分だけ馬に乗ることができます。獅子岩から数百メートルほど五合目寄りに馬が待機しています(いないこともあります)。料金は12000円。結構なお値段ですが、足を痛めて歩けなくなった場合、最後の手段として馬に乗れるよう、お金を用意しておくと良いでしょう。吉田ルートは特に下山道の距離が長いので足をいたわりながらあせらず歩いてください。

吉田ルート

・富士スバルライン五合目から泉が滝までが約1qです。

・六合目で吉田口登山道に合流。

山小屋の連絡先(富士吉田市)

この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)
及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平15総使、第64号)


下山道について  なぜ下山道がこんなに登山口から遠いのかという疑問を抱く方も多いと思います。また、出発前に年輩の登山経験者の方から「下りは砂走りだから楽ちんだよ」とアドバイスを受けたものの、実際は違っていたので帰宅してから一悶着という方もいるようです。実は、以前は上記の地図の「吉田大沢」が下山道として利用されていました。しかし、昭和55年にそこで大落石事故が発生したために、現在の場所に下山道が造られました。そういう経緯です。

河口湖口・馬糞お馬さんがいっぱい、ということは・・・。  五合目と六合目の間には乗馬用のお馬さんがたくさんいます。でも、まさか馬専用のトイレがあるわけではないですから、必然的に、下山路には馬糞が散乱しています。くさいです。でも、それはそれで風情というか、普段嗅ぐことのできないにおいなのでよしとしましょう。足下にはたえず注意して馬糞を踏んづけないようにしましょう。でも、ときどきは上方からの落石にも注意する必要があります。こりゃ大変だ。
★乗馬料金(2008年8月調べ)
 写真モデル代=300円
 五合目〜六合目登山(片道)=6,000円
 五合目〜七合目登山(片道)=14,000円
 獅子岩〜五合目下山=12,000円
(夜間、風の場合は30%増し)


ツアー先導のおにいさんが素敵  お客さんの命を預かっているため、先導のガイドのおにいさんは、危険(特に落石事故)にシビアです。ときどき、登山道をはずれて登ろうとしたり、休憩している人がいますが、これは落石を誘発して本当に危ない。ガイドのおにいさんは「こら、登山道からはずれるな!」と本当に厳しい口調で叱りつけます。まったくの正論なので言われた方は何も言えず不満そうに、すごすごと登山道に戻ります。ぜひ、ガイドのおにいさん(もちろん人によりますけどね)のそばで、痛快な叱責を楽しみましょう。逆に叱られることのないよう、登山道をはずれないようにしましょうね。

登山道の呼び名に注意  これまで一般的に「河口湖口」と呼ばれてきましたが、2009年より行政的に「吉田ルート」という呼び方に決められました。公的な標識には「吉田口」「吉田ルート」と記載されており、「河口湖口」とは記載されていません。

親子が吉田ルートを登る様子を4コママンガにしました。富士登山の様子やノウハウがわかります。


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