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韓国語とハングル

韓国語やハングルに関する基礎の説明。
最終更新日: 2005年 4月 2日

韓国語について

呼称

第二次大戦後に朝鮮半島が大韓民国と朝鮮民主主義人民共和国に分断されたのを反映して同じ民族語をそれぞれ韓国語(ハングゴ)朝鮮語(チョソノ)と呼ぶ。国名や民族の問題を避けるためにコリア語と称することもある。このサイトは韓国のことを扱ったものなので「韓国語」を用いている。

ハングル語?

ハングルとはその表記文字のことであり、英語のアルファベットに相当する。英語のことを「アルファベット語」と言うことがないように、「ハングル語」という言い方はありえない。 NHKがラジオでの語学講座を始める際(1984年)に準備段階で名称が問題になり、2つの国の板挟みになった末に選んだのが、国名を抜いた「アンニョンハシムニカ ハングル講座」だった。これが誤解を生じる原因となり、「ハングル語」という間違った言い方が見られるようになった。また番組では「韓国語・朝鮮語」のことも「ハングル」とあえて呼ぶ間違った使い方を普及させている。

韓国語の表記

日本語の表記は、漢字とひらがな、カタカナであるが、韓国語の場合はハングルと漢字である。かつては新聞の見出しなどでは漢字が多く使われていたがだんだんその割合が少なくなり、今ではほとんど使われなくなってきた。街の看板やホテル、空港などでは英語や漢字の表示をみかけることがあるもののそれは例外で、韓国中でハングルがあふれているのが実情である。

ハングル

ハンは「偉大な」、グルは「文字」という意味、つまり「ハングル」とは「偉大な文字」という意味である。したがって「ハングル文字」という言い方も厳密に言えばおかしい。 ハングルは世界で最も合理的な文字と言われる世界でも稀な人工的文字である。ハングルは母音と子音の組み合わせで表現する表音文字である。 母音は「天」「地」「人」の「三才」を基本とし、子音はその音を発音するときの口の中の形を模して創られたという。 母音は「基本母音」が10個、「複合母音」が11個であり、日本語の5個にくらべれば大変に多い。子音も「平音」「激音」「濃音」の3種類で19個ある。しかし、まずは「基本母音」と「平音」だけであれば1時間で覚えられるので、あとは少しずつ慣れていけばよい。 街で見かけるハングルの看板

ハングルの歴史

李朝第4代王世宗が学者に命じて、1443年に創製し、「訓民正音」を1446年に公布した。 当初は「おんな・こどもの文字」とされたが、徐々に民衆の間に浸透していった。

1945年以降はハングルが一般的になった。

1964年から1969年まで、学校での漢字教育が極めて制限され、1970年から2年間はまったく漢字を教えなかった。このため、ほとんど漢字がわからない世代もある。

韓国語と日本語

ハングル表記のせいで韓国語はとっつきにくい印象を与えるが、実は間違いなく「日本人にとって最も容易に修得できる外国語」なのである。

似た言葉がある

共通の漢語が語源になっている

表記はハングルでも日本語と共通の漢語がもとになっている言葉が多い。韓国語では日本語のように1つの漢字に音読み、訓読みなどはなく、極わずかの例外を除いてそれぞれの漢字のよみはひとつである。

「安心」「家具」「気温」「散歩」「市民」「単価」のように、漢字も意味も発音もほとんど同じであるものも少なくない。「空港(コンハン」)、「国立(クンニプ)」、「「文化(ムンファ)」など漢字が同じでも発音が異なるものでも規則を覚えるとよい。挨拶によく使われる「アンニョン」も「安寧」のことであることが分かると親しみやすい。

もちろん、意味の異なるものも少なくない。例えば「勉強」は「無理やり何かをさせる」の意味になり、勉強のことは「工夫(コンブ)」と言う。

日韓共通の固有語

1500年以上前に韓国から日本に渡って来て、いまだに両国でそのまま発音していることばがある。例えば、日本語で「かま」というと「釜」「竈」「窯」「鎌」があるが、古代韓国語ではこれらがいずれも「カマ」と言われていた。現在では「釜」だけが「カマ」と発音される。

韓国に残る日本語

日本の植民地時代に使われ、現在も残っている言葉がある。例えば、「オデン」「ウドン」「ワリバシ」「ザブトン」「ヨウジ」などである。

語順・文法がほぼ同じである

英語などの多の外国語の場合、初級でも最低限の文法を学ぶ必要があるが、韓国語はそうではない。挨拶や旅行で使う簡単な会話程度であれば、文法をまったく意識することはない。それは、文法が日本語とほとんど同じであるからである。語順が同じなので、文頭から順に逐語訳すればよい。韓国語と日本語は同時通訳が最もしやすい組み合わせだと言うのもうなずける。

日本語の「〜は」などに相当する助詞もある。疑問文の場合は文末に「カ」をつけるし、丁寧形は文末に「ヨ」をつける。