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夏油〔げとう〕温泉

最終更新日:2006年6月27日

国民保養温泉地でもある。

環境

栗駒国定公園  夏油川上流、ブナの原生林に囲まれた海抜700mの山間に湧き、天然の露天風呂が渓流沿いに点在する。

由来・歴史

夏油という地名は、アイヌ語の「グットオ(崖のあるところ)」が語源と言われる。冬は豪雪で利用できないため「夏湯」と呼ばれ、その湯が、夏の陽に揺られて油のように見えたことから「夏油」となったともいわれている。 また、語源は仏教で鬼の意味の「外道」で、剣の者に腕を切られた鬼がその傷を癒したという伝承もある。

今から850年前、平家の落人の末裔であるマタギの高橋四郎左エ門が傷を負った白猿を追ったところ、大湯で癒しているのを見て発見したと語られている。一方、1930年の内務省衛生試験場の報告書は856年に慈覚大師によって発見されたという説をとっている。江戸時代には、全国温泉番付で東の大関(現在の横綱)・霊湯嶽の湯として西の紀州・本宮温泉と並び称されたこともある。北上から丸一日かかってたどりつく場所だった。

1953年ころ営林署の木材運搬用トロッコに客車が連結されるようになったが、それでも徒歩で2、3時間の行程が残っていた。 1968年に自動車が通れる道が開通し、1972年になって定期バスが通うようになった。

宿

旅館3軒、国民宿舎1軒

元湯夏油

夏油温泉入り口 夏油元湯旅館正面玄関
夏油温泉元湯
00年8月19,20日撮影

夏油川の左岸に8棟を連ねる元湯で、夏油温泉の中で最も大きな宿である。旅館部(本館、別館、嶽館、駒形館)と自炊部(夏油館、経塚館、薬師館、紅葉館)があり、中庭から河原まで敷地も広く、一軒の宿でありながら小さな温泉街のような雰囲気だ。

風呂

7つの湯はそれぞれが異なった自然湧出の源泉をもつ。
立寄り入浴可

大湯入り口 大湯の湯船 疝気の湯、奥は大湯 疝気の湯
大湯 疝気の湯
2000年8月20日撮影
[2000年8月宿泊]

夏油温泉観光ホテル

旅館部と自炊部がある。食堂は外来も利用できる。

風呂

立寄り入浴可

[2000年8月入浴]

国民宿舎夏油山荘

食堂は外来も利用できる。

立ち寄り湯

洞窟の蒸し風呂

蛇の湯の滝の隣にある。奥行き20メートルの石灰華に囲まれた蒸し風呂で、ラジウム放射能を有する日本でも稀な温泉。中は明かりもなく真っ暗であるが、目が慣れると入り口からの光で内部の様子がほのかに見えてくる。混浴。

散策・観光

天狗の岩
天然記念物の指定を受けた石灰華ドーム。高さ18mのてっぺんから湯を沸き出す。現在湯船はない。徒歩20分。
四郎左エ門の滝
蛇の湯の滝
国民宿舎夏油山荘の裏手を回って、夏油川に注ぐ小川沿いに少し登ると見えてくる。滝壷のそばにお湯が湧いている。

温泉データ

温泉地情報

Webmaster温泉日記

2000年8月19日(土)【晴】 仙台11:06発の東北新幹線で北上に12:04着。駅前のビルにある「ぐろーぶ」の地下のスーパーで弁当を買い昼食にする。北上駅前12:40発のバスで13:50夏油温泉着。夏油元湯にチェックインして、嶽館の3階に案内される。湯治場の雰囲気が漂う自炊棟の前を通り坂を降りると大湯である。早速入ろうとするが熱すぎてなかなか湯船にはいれない。疝気の湯、真湯、女の湯とはしごしたあと、暑い日ざしのもとジュースでのどを潤す。夏油山荘の裏手を回って少し山道を登ると洞窟の蒸しぶろにたどりつく。帰り道、夏油観光ホテルの新太郎の湯にもはいる。夏油元湯に戻り、たくさんある露天風呂を楽しむ。5時を過ぎると滝の湯にはいれる。部屋に戻り、6時半から夕食となる。7時半から広場で郷土芸能の「鬼剣舞かがり火公演」を観賞する。8時に終わり空を見上げれば満天の星で、天頂に白鳥座と天の川がはっきりと見える。宿に戻り今度は内風呂にはいる。

2000年8月20日(日)【晴】 6時に起きて露天風呂をめぐる。7時半、本館の大広間で朝食である。夏油温泉9:45発のバスで北上駅前10:50着。北上11:38発の東北新幹線で仙台に12:36着。

メモ