FUKUSHI Plazaみちのくの秘湯・名湯宮城県温泉名索引

鳴子〔なるこ〕温泉郷

最終更新日:2011年1月26日

概要

「鳴子八湯」は古くは「玉造〔たまつくり〕八湯」と呼ばれ、 湯元、河原湯、元車湯、新車湯、川渡、田中、赤湯、中山平がある。 このうち現在では、湯元、河原湯、元車湯、新車湯が鳴子温泉と総称されている。また田中、赤湯は東鳴子温泉の名で知られている。

鬼首温泉、中山平温泉、川渡温泉は、奥鳴子・川渡温泉郷として、環境庁の国民保養温泉地に指定されている。

環境

栗駒の山裾に広がる。10月20日ごろには紅葉が見ごろになる。

由来・歴史

仙台藩の所領となった江戸時代には、これらの温泉にはすでに湯治宿があり、周辺の農民を中心に農閑期に賑わっていた。江戸時代中期までは鬼首温泉が、その後は川渡温泉、そして江戸時代後半からは鳴子温泉がもっとも栄えていたようだ。

散策・観光

延喜式内温泉神社
温泉街の高台にある。
岩下こけし資料館
こけしの歴史がわかる。こけし製作の実演と即売も。
日本こけし館
全国各地の伝統こけし約5000本を展示。こけし製作の実演も。
尿前〔しとまえ〕の関
羽前街道につくられた伊達藩の境目番所。
1689年に芭蕉が「おくのほそ道」の旅で通過した。 1788年に建立された「蚤虱馬の尿する枕もと」の芭蕉句碑がある。
尿前関跡公園として整備されている。
鳴子峡
新緑・紅葉の名所で遊歩道が完備している。
潟沼
鳴子火山の噴火口にできたカルデラ湖。日本一の酸性湖で一面に硫黄の匂いが漂う。
鳴子熱帯植物園
地熱を利用した巨大なドームの中に熱帯植物が年間を通じて成育している。

鳴子温泉

概要

特徴

奥州三名湯に数えられてきた。荒雄川の南側、鳴子駅を中心に発展している。「なるご」ともいう。伝統こけしとして名高い鳴子こけしは「日本三大こけし」のひとつに数えられる。

由来・歴史

837年、鳥屋山の爆発によってあちこちに熱湯が吹き出したのが始まりで、145もの源泉がその時につくられた。鳴子の名はその折のすさまじい鳴動から出、その郷という意味で鳴る郷〔なるごう〕と呼ばれたことに始まると伝えられる。

芭蕉が「奥の細道」紀行の途中に鳴子を通った。宿泊は鳴子の先、山中の尿前〔しとまえ〕であったが、「蚤虱馬の尿する枕もと」の句を残している。

1915年には鉄道が通じるようになり温泉地の中心部に鳴子駅が設置された。 1960年には国民保養温泉地の指定を受けた。

温泉街

街には硫黄の臭いが漂い、や漆器をはじめさまざまの土産品が並ぶ店や、ホテルや旅館が建ち並び、典型的な温泉街を形成している。

滝乃湯裏手の鳥居。登り口になっている。 石段を少し登ったところ。中央鳥居の向こうに滝乃湯が見える。
温泉神社の鳥居
1999年5月4日撮影

外湯(共同浴場)

滝乃湯

温泉神社下にある鳴子温泉のシンボルともいえる共同湯。鳴子温泉神社の御神湯として1000年の歴史をもつ古湯。1827年の水戸藩士・小宮山昌秀の「浴陸奥温泉記」にも記載されている。江戸時代のスタイルをそのまま復元したという総ヒバ造りの情緒あふれる雰囲気で、入り口正面に番台があり、左右の入り口で男女に分かれている。隣の「ゆさや」の前にある自動販売機で入湯券を購入する。

風呂

3m四方の木の湯船は10人も入ればいっぱいになる。2本の木の樋を伝わって豊富な湯が注いでいる。お湯は白濁していて湯の華が漂っている。奥の方には滝湯(打たせ湯)がある。泉質は硫黄泉。

[1999年5月入浴]
滝乃湯正面滝乃湯の入湯券の自動販売機
滝乃湯入湯券の自動販売機
1999年5月4日撮影

立ち寄り湯

鳴子・早稲田桟敷湯

1948年9月に早稲田大学の学生のボーリングの実習で発掘されたため「早稲田湯」と名付けられ、共同湯として解放された。掘削から50年目の1998年、鳴子の旅館、商店、町の出資で全面改築され名前も「鳴子・早稲田桟敷湯」となった。入り口が分かりづらいが、中央の狭い通路奥から階段を降りると受付がある。近代的な黄色い建物は温泉街にミスマッチな感じがする。駅から徒歩3分。

風呂

食事

ゑがほ
山菜料理の食堂。山菜そば・うどんは具だくさん。秋にはきのこの天ぷら盛り合わせがある。
【所在地】駅前にある
釜子家
釜めしひと筋の小さな店。七輪で小さな釜をひとつひとつ炊くので時間がかかる。

宿

旅館・ホテル28軒。

姥の湯旅館

源義経がこの地で産湯をつかったという伝説が残る。

湯治

自炊ができる。

風呂

日帰り入浴可

ホテル亀屋

吹き抜けのロビーから700坪の庭園が一望できる和風旅館。

風呂

日帰り入浴可

旅館 すがわら

江戸末期に創業された老舗旅館。

風呂

日帰り入浴可

大正館

和風情緒の建物。特別に桧風呂を設けた部屋がふたつある。

風呂

日帰り入浴可

鳴子ホテル

江戸時代から続く旅館で、1920年に「鳴子ホテル」と改名。

風呂

日帰り入浴可

鳴子観光ホテル

創業は300年以上前と古い。

風呂

日帰り入浴可

ねまりこの宿 ますや

鳴子では老舗ホテルのひとつ。別館として「吟の庄」がある。

風呂

日帰り入浴可

ゆさや旅館

ゆさや旅館の玄関
ゆさや玄関
1999年5月撮影

創業は1632年までさかのぼり、古い歴史と伝統を守る。ゆさやの祖先は「遊佐七騎」として越後の豪族だったが、山形県遊佐町に移り、さらに鳴子に住んで旅篭をはじめたのがこの旅館の由来。後に、当主遊佐勘左衛門は、伊達藩に丸銭13貫の献納をした功により、湯守に称ぜられ、延喜式内温泉神社を祭り、鳴子で最も古い「滝の湯」の管理を任された。

風呂

日帰り入浴可

[1999年5月入浴]

温泉データ

源泉情報

375本もの源泉があり、日本にある11の泉質のうち9種類もの泉質が揃っている。

温泉地情報

川渡〔かわたび〕温泉

概要

特徴

「かっけ川渡」とうたわれた。

環境

鳴子温泉郷の最も東側、江合川が造った鳴子の山峡の中では最も下流にある。

由来・歴史

837年、現在温泉神社があるあたりで雷鳴がとどろき、湯が噴き出したと伝えられる。その後、藤島旅館の祖、藤島吉郎左衛門によって開湯された。

1791年に林子平が入湯した。また12代仙台藩主伊達斉邦夫人らがしばしば訪れた。

温泉街

湯治場だった頃の面影を今に伝えてくれる木造旅館が並ぶ。

外湯(共同浴場)

川渡温泉浴場

風呂

大き目の浴槽に勢いよくお湯がかけ流しになっている。湯は緑色で、湯ノ花がただよっている。

散策・観光

温泉神社
藤島旅館の大湯の真上にある。
川渡自然遊歩道

宿

旅館14軒。

藤島旅館

堅牢な旅篭の面影を残す落ち着いた宿。

風呂

日帰り入浴可

旅館ゆさ

古くから湯治場として親しまれてきた素朴な温泉宿。

風呂

日帰り入浴可

温泉データ

源泉情報

温泉地情報

東鳴子温泉

鳴子町の南東、赤湯、田中湯などを総称する。

由来・歴史

赤湯は「赤湯の里」と呼ばれ、千余年の歴史があり、仙台藩主や岩出山城主の湯治場でもあった。

宿

旅館田中温泉

湯治

自炊用の設備が用意されている。

温泉データ

源泉情報

温泉地情報

鬼首〔おにこうべ〕温泉郷

概要

特徴

轟、神滝、宮沢、吹上、荒湯を総称して鬼首温泉という。

環境

鳴子温泉から荒雄川を10kmほどさかのぼった荒雄岳の南西中腹に位置し小ぢんまりとした温泉地が点在している。スキー場としても人気が高い。

由来・歴史

温泉の発見は今から約1700年前のと伝えられている。1190年ごろには平泉の藤原氏が湯を開き、その後伊達家の御用湯として栄えた。

散策・観光

間獗泉・弁天
20分ごとに15mの熱湯を吹き上げる。
地獄谷
岩肌のあちこちから湯気が立ち上る。渓流沿いに散策コースが設けられている。
鬼首地熱発電所

宿

旅館・ホテル12軒、ペンション10軒、国民宿舎1軒、民宿2軒。

ホテルオニコウベ

乗馬、テニス、スキーなど、オールシーズン楽しめる「リゾートパークオニコウベ」の中心に建つ。

風呂

立寄り入浴不可。

神滝〔みたき〕旅館

湯治

湯治向けに建てられた宿で、部屋は自炊部のみ。

風呂

日帰り入浴可

旅館 元湯

風呂

鬼首一の噴出量を誇る天然温泉。
日帰り入浴可

温泉データ

源泉情報

多彩な源泉から豊富な温泉が湧出してる。

温泉地情報