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野沢温泉

最終更新日:2006年8月12日

環境

上信越高原国立公園  標高1650mの毛無山の裾野に位置し、東側が野沢温泉スキー場のゲレンデになっている。

由来・歴史

聖武年間(724〜748年)にこの地を訪れた僧行基によって発見されたと伝わる。修行中の山伏が見つけたという説や手負の熊の後をつけた猟師が見つけたという説もある。 「湯山村」として歴史に現れたのは1272年のことである。 戦国時代には犬養御湯として三御湯のひとつに数えられた。 江戸時代には飯山藩主・松平氏が惣湯(大湯)に別荘を建て、一般の人々にも湯治を許可した。その後、北信濃や越後から多くの人々農閑期に湯治という形で訪れるようになったと言われる。 近年になってからはスキー場とともに発展した。

温泉街・宿

共同浴場大湯の周辺に旅館やみやげ物屋などが密集していて典型的な温泉街を形成している。 大規模なホテルや旅館は少ない。南側にはスキー客用の民宿が多い。

北端から南端まで1.5kmほどしかないので歩いて散策できる。山裾のため坂が多く狭い路地が入り組んでいるが、表示が行き届いているので意外に迷わない。村内唯一の信号とバス通りを目印にすれば良い。また周囲の山で大体の方角の見当をつけられる。

旅館さかや

江戸時代に領本陣を務め、造り酒屋を営んでいたのが屋号の由来という。

風呂

常磐屋旅館

創業350年の老舗。

風呂

外湯(共同浴場)

全部で13軒ある。  詳細

立ち寄り湯

温泉健康館のざわ

1984年4月に14番目の外湯「クアハウスのざわ」として誕生し、現在は「温泉健康館のざわ」と改称。 温泉を科学的に利用して(バーデゾーン)健康と美容に役立て、さらにスポーツ施設を併設したもの。 オパールやひのきを使った洋風の浴室は、岡本太郎デザインの「湯」の字の壁。 岩風呂風シックな和風浴室は鳩車の壁。 2つの浴室は、日によって、男湯と女湯が入れ替わる。

足湯

「あくと」(足のかかとの意味)と呼ばれる。 9軒の宿の玄関先にも設置されている。

大湯のあくと

5人ほどのベンチがあり、屋根がついていて夜はライトアップされる。 源泉かけ流しだが、供給量が少ないのでぬるい。
【所在地】大湯の向かい

ミニ温泉広場 湯らり

湯らり 湯らり

屋根がついた木製の足湯には源泉が注がれている。コンクリートの足湯もあり、歩行浴ができる。小高いところにあるので眺めが良い。
[写真](2006年5月撮影)

天候などに温度が変わるようだ。 2005年5月にはいった時は足が真っ赤になるほど熱かった。 2006年7月の時は雨が降っていたせいか、ぬるかった。

木製の玉子の茹で釜がある、12個に区切られている。所要時間は30分。
[写真]赤いネットに入れた玉子を茹で釜で茹でているところ(2006年5月撮影)

2005年にできた。冬期間は閉鎖される。
【所在地】麻釜のそば

散策・観光

薬王山健命寺〔けんめいじ〕
1584年建造と伝わる古刹。本堂のほか山門、鐘楼などが立ち並ぶ。
1756年8代住職が京都遊学の際に天王寺蕪の種を野沢に持ち帰り、その種を蒔いたところ茎が太く葉が大きく変わったのが最初の野沢菜で。塩漬けにしたところおいしく、以来野沢の名物になった。 山門のそばに「野沢菜発祥の地」と刻まれた石碑がある。
【所在地】大湯の東(野沢温泉バス停から徒歩5分)
温泉薬師堂
温泉の守護仏である薬師如来をまつる堂。古くは大湯の脇にあったが、寛永年間に飯山藩主松平遠江守の別荘がその地に建てられることになり、現在地に移った。 堂は1932年に焼けたが、1953年に再建されて本尊薬師如来、脇侍、十二神将像が安置された。 本堂横には古い念仏碑も置かれている。
【所在地】健命寺横
湯沢神社湯沢神社 
100段余りの急な石段を登った杉林の中に本殿が建っている。現在の社殿は1765年の造営と伝えられる。 向拝の彫刻を作ったのは越後国頚城郡の岩崎嘉市良重則。正面中央にかかる扁額は、三条実美の揮亳である。
「お宮の大欅」と呼ばれている樹齢1000年を超す巨欅、松尾芭蕉句碑などの石碑が並ぶ。
【所在地】健命寺の西隣
[写真]本殿(2006年5月撮影)
千仏堂
野沢温泉村の鬼門除けとして建てられた。1730年代の創建と伝えられる。 現本堂は1986年に再建されたもの。 阿弥陀三尊と百番観音が安置されている。
【所在地】湯沢神社の西隣
麻釜麻釜〔おがま〕
大釜・丸釜・ゆで釜・竹伸〔のし〕釜・下釜の5つ大きな湯だまりがあり、約90℃のお湯が湧いていて、湧出量は毎分500リットル。 昔は伐り取った麻〔あさ・お〕を茹でて皮をはぎ繊維を取っていたことからこの名がある。今はあけびづる細工に用いるあけびづるを釜にひたす光景が見かけられる。 日常から地元の人々がここで野菜や卵を茹でるためなどに利用され、秋には野沢菜の仕込みを行う光景が見られ、野沢温泉の台所とも称される。 地元の人が交代で掃除や管理を行っていて、観光客は立ち入り禁止になっている。
【所在地】大湯の北
[写真]手前が大釜で、野菜を茹でているところ。(2006年5月撮影)
野沢温泉小唄の碑
1930年にそろって訪れた中山晋平、時雨音羽、藤間芳枝がそれぞれ作曲、作詞、振り付けを担当して小唄を創り上げた。 50周年を記念して黒みかげ石の歌碑が建立された。碑文は音羽の絶筆となった。
【所在地】麻釜わき
つつじ山公園
山頂の百番観音堂に至る小道には100体の観音仏が点在している。1839年〜49年ごろに村人の寄進により建造されたものである。 温泉街を眼下に、北アルプスや北信五岳を望むことができる。 一帯は5000株のツツジで覆われていて、6月に見頃を迎える。5月頃までは雪ではいれない。
【所在地】温泉街の北、つつじ山(野沢温泉バス停から徒歩5分)
金比羅(琴平)神社
野沢十二勝の一つに数えあげられた観月の名勝。
【所在地】つつじ山山麓
洗濯湯
小屋の中に洗濯をするための湯船があり、ぬるめのお湯が注がれている。源泉を洗濯用に用いるのは野沢温泉ならではの贅沢である。
ここは専用の建物だが、他に共同浴場で洗濯場が併設されているところもある。
【所在地】寺湯区
お休み処 爺婆産〔じばさん〕
お茶が飲め、おやきなどの手作りのおやつが食べられる。パンフレットがあり口コミ情報も聞ける。
そば打ちなどのふるさと体験コーナーもあるが事前の予約が必要である。
【営業】は土曜日の午後と日曜日の午前のみ
【所在地】大湯の向かいからちょっと下ったあたり
朝市
20軒ほどの露天の店が並び、地元で採れた野菜(山菜)、果物、笹餅、饅頭、工芸品など様々な物を売っている。厚揚げ、温泉玉子、牛乳、コーヒーなどその場で飲食できるものもある。
5月〜10月の日曜日に開催される。6:00〜7:30となっているが、5:30ごろから店が出始める。
【所在地】大湯通り
おぼろ月夜の館・斑山文庫
「朧月夜」「春が来た」「ふるさと」などの文部省唱歌を作詞した国文学者・高野辰之博士の生涯と業績を伝える記念館。
【所在地】温泉街のほぼ中央の秋葉区(野沢温泉バス停から徒歩4分)
中尾の十王堂(閻魔堂)
冥府で死者の罪業を裁くといわれる十人の王の像が安置されている。
【所在地】中尾区(中尾バス停から徒歩1分)
日本スキー博物館
スキーの発祥から現在までの歴史を6つのパートに分けスキー用具やパネル展示でわかりやすく紹介。
【所在地】麻釜の東、日影ゲレンデのふもと(野沢温泉バス停から徒歩20分)
上ノ平高原
なだらかな高原で一帯にはブナの原生林が密生している、
【所在地】毛無山の山麓(長坂ゴンドラリフトで行くことができる)

みやげ・名物

野沢菜漬
秋に収穫し雪が降るころに漬け込まれ、年明けには味わえる。
あけび蔓細工
村の伝統工芸品。「鳩車」はここだけの形で、江戸末期に河野安信が考案し、一時影を潜めたが20世紀の始め頃に河野虎之助が復活させた。

温泉データ

30余りの源泉はすべて自然に涌き出たもの。

温泉地情報