FUKUSHI Plaza秘湯・名湯群馬県温泉名索引

四万〔しま〕温泉

最終更新日:2013年7月1日

概要

特徴

群馬県三名湯のひとつ。また、 胃腸の三名湯にも数えられている。

環境

上信越高原国立公園  群馬県の北西部の新潟県境近くで、吾妻渓谷からさらに四万川を分け入った奥にある。標高600mを越える。

由来・歴史

9世紀初頭に坂上田麻呂が立寄ったという伝説がある。 989年、源頼光四天王のひとり碓井貞光の夢枕に童子が現れ「四万の病いを直す霊泉を授けよう」と神託、目が覚めると温泉が湧き出していたという。この湯は御夢想之湯と伝えられている。その後、山口、新湯が発見された。

16世紀末ごろから湯治場として親しまれてきた。戦前までは長期逗留の客を主としていて、宿は主食のみを提供し、客が副食を自炊したり宿に売りに来る惣菜で賄う半自炊型の方法が取られていた。

1952年に地域一帯が国立公園特別地域に指定された。 また1954年には第1回目の国民保養温泉に指定された。

与謝野昌子、高村光太郎、若山牧水、斎藤茂吉、井伏鱒二、柳原白蓮など多くの歌人・文人が訪れた。

温泉街

四万渓谷沿いに下流の温泉口から、山口、新湯〔あらゆ〕、ゆずりは、そして最上流の日向見〔ひなたみ〕まで上下3km、5地区に分かれている。静かな街並には歓楽街的雰囲気は全くない。

外湯(共同浴場)

3つあり、いずれも無料で利用できるが寄付をつのる箱がある。 利用できる時間帯は短く、それぞれ離れているので計画的にまわりたい。

御夢想〔ごむそうのゆ〕之湯

四万温泉発祥の湯といわれる。2006年に建て替えられた。

【所在地】日向見地区(日向見薬師堂の隣)

風呂

男女別の入口をはいり、さらに次が浴室になっている。 左手に脱衣棚があり、階段を降りると石張りの床に御影石と木の壁。 黒御影石をくりぬいた湯船は3人はいるとちょっときゅうくつ。加水用のホースがある。

[2013年6月入浴]

河原の湯

河原の湯周辺

もともとは地元住民専用だったが、今は観光客にも開放されている。 萩橋のたもとから階段を降りていくと、河原に石の壁でできた小屋があり男女別の入口がある。 台風で水没したこともある。1994年に改築された。
[写真]2002年9月撮影

【所在地】新湯地区、四万川と新湯川が合流する付近の萩橋のそば。バス停からも近い。

風呂

戸を開けると脱衣場があり、その奥が浴室になっている。岩風呂で4人もはいればいっぱいになる。

[2002年9月入浴][2013年6月入浴]

上の湯

和風造りの湯小屋で、男女別の入口がある。

【所在地】山口地区の温泉街に面している。

風呂

入口からはいると脱衣場があり、その奥が浴室になっていて2つの湯船がある。

[2002年9月入浴]

山口露天風呂

2002年にできた。2013年6月に訪れた時は改装中で、足湯になるとのこと。

【所在地】山口地区の温泉街から橋を渡った河原にある。

風呂

岩組みの湯船は4つに仕切られていて、上段の2つが熱めになっている。男女別の脱衣所があるが混浴。

立ち寄り湯

清流の湯

1996年にできた有料の日帰り温泉施設。談話室や広間もある。

風呂

こしきの湯

四万せせらぎ資料館に併設された町営の温泉施設。

飲泉所

昔から入浴と飲用が共存してきた温泉で、近年改めて公営の飲泉所が各所に設けられた。旅館の玄関などいろいろな所にある。

塩之湯飲泉所

少し塩気があり、整腸作用があるとされ「胃腸の名湯」と言われている。2002年9月に訪れたときにはお湯が出ていなかった。
【所在地】新湯地区の温泉街

ゆずりは飲泉所

テニスコート脇のドーム型の建物の中に設置されている。

散策・観光

甌穴〔おうけつ〕
四万川の川底に巨大な穴が開いていて約130mの間に大小8つある。 川底の石が流されずに同じ場所で揺れ動き、その摩擦でくり抜かれた。巨大なものは直径2m、深さ4mもある。県の天然記念物にも指定されている。
【所在地】温泉口のさらに下流2km
日向見薬師堂
1535年に建立された茅葺き屋根のお堂で、国の重要文化財に指定されている。入口の石からは温泉が噴き出している。
小泉の滝
日向見川にある滝で、このあたりは楓仙峡と呼ばれている。 滝見園地が整備され、眼下に見下ろせる。
小倉の滝
途中の遊歩道で森林浴もできる。
四万ゆづり葉公園
柳原白蓮の歌碑がある。
赤沢ハイキングコース
法師温泉とを結ぶ約12キロの峠道で赤沢林道と呼ばれ古くから親しまれている。登山口は四万川ダムでできた奥四万湖の周囲をめぐる道路のある渡仙橋付近にある。赤沢峠から稲包山にも行ける。法師側の赤沢スキー場付近に下ることになる。コースタイムは約5時間。
季節によっては蛭がいるので地元の人に状況を確認した方がよい。

食事・みやげ

なが井
1924年開業のそば屋。民家風の店で大広間で食べる。
【所在地】山口地区の上方、月見橋から少し登ったところ。
小松屋
創業1865年の老舗のそば屋。そばの実だけを使った限定のさらしなそばや、自家製豆腐による田楽、湯豆腐などがある。
【所在地】新湯地区の温泉街、四万グランドホテルの裏側
もみぢや
もみぢまんじゅうを売っているみやげ店
【所在地】新湯地区の温泉街、萩橋から少し登ったところの角

宿

数百年の歴史を誇る老舗宿が多い。41軒の旅館・ホテルと5軒の民宿があり、ほとんどは四万川沿いに立ち並ぶ。

中生〔ちゅうせい〕館

風呂

源泉が2カ所ある。

積善〔せきぜん〕館・佳松亭

創業1694年の老舗旅館に昔の面影を残しながら増築を重ね、近代的な部分も加えた。 歌人の柳原白蓮が1957年に宿泊して以来何回も訪れ歌を詠んでいる。 

積善館本館 積善館本館手前の橋。左の建物の1階に元禄の湯がある
積善館本館玄関積善館本館手前の橋
2002年9月撮影

風呂

4つの個性的な風呂がある。いずれも源泉かけ流し。元禄の湯の入口と佳松亭積善の玄関わきには飲泉所がある。 日帰り入浴可

元禄の湯 杜の湯
元禄の湯杜の湯
2002年9月撮影
[2002年9月宿泊]

四万たむら

創業は室町時代で約500年の歴史をもつ老舗旅館。

湯治

2、3月のオフシーズンのみ、かつての湯治施設の花涌館での宿泊ができる。

風呂

源泉が7カ所あり、趣向を凝らした風呂が8種類ある。  日帰り入浴可

鍾寿館〔しょうじゅかん〕

個人やグループの客専用の旅館。

風呂

[2013年6月宿泊]

四万やまぐち館

創業は約300年前の老舗旅館。 客室は和室と洋室があり、すべての部屋から四万川の清流を眺められる。

風呂

源泉が7カ所ある。  日帰り入浴可

湯元 四萬館〔しまんかん〕

太宰治が滞在し短編『風の便り』を執筆した。井伏鱒二と入浴した写真が残っている。

獅子文六は「ノッキな宿」と称した。

柏屋旅館

2001年にリニューアルした木造2階建てのい宿。客室はすべて南向きで四万川の清流を一望できる。

竹葉館

部屋からの四万川の川音が聞こえる。「清流の湯」も近い。

湯治

ごはんと味噌汁がでる半自炊の宿。温泉街には商店も多いので食材などの調達には困らない。

温泉データ

源泉情報

温泉地情報