FUKUSHI Plaza関東の秘湯・名湯栃木県温泉名索引

湯西川〔ゆにしがわ〕温泉

最終更新日:2011年4月27日

概要

環境

湯西川の上流で、深い山に閉ざされた標高743mの里に湧く。

由来・歴史

【平家落人伝説】 1184年、平重盛の妹妙雲禅尼は平家の滅亡が近いのを察し、重盛の夫人とともに関東に逃れた。宇都宮城主朝綱は源氏の探索を恐れ一行を藤原山中の鶏頂山へ逃した。 男子出生を祝い端午の節句に幟をたてたところ源氏方の目にふれた。一族は、追っ手を逃れてこの地にたどり着いたという。
現在も5月の節句に鯉のぼりを揚げず、鳴き声をあげるニワトリも飼わないなど、習慣があるのは、人目にふれることを恐れた平家落人の風習の名残りだという。  壇ノ浦の戦い(1185年)  街道 Now and Then「宇都宮城」

平忠実が1346年頃に湯が涌き出ているのを発見したが、そのことを広めなかったという。 1573年、伴家11代対馬の代に温泉を発見したと伝わる。 300年以上も前から湯治客を迎えていたが、1986年に野岩鉄道会津鬼怒川線が開通してアスセスが良くなった。

温泉街

温泉街

バス停「山城屋前」から終点の「湯西川温泉」のあたりまで、500mほどの道路沿いに、旅館、土産店、飲食店などが軒を連ね温泉街を形成している。道幅は広めで交通量が少ないので散策しやすい。湯西川沿いの平家部落周辺も情緒がある。
[写真]郵便局のあたりから中心街を望む(2006年9月撮影)

外湯(共同浴場)

公衆浴場

共同浴場

24時間入浴可能な公衆浴場。古い木造の建物で、入口の戸の上に「公衆浴場」と書かれた木の板が掲げられているのだが、知らないと見逃してしまう。 湯西川温泉組合が管理していて、組合員以外の入浴は寄付を求められ、脱衣場に「湯銭箱」がある。
[写真]湯西川沿いに露天風呂が並ぶ。一番左が公衆浴場。(2006年9月撮影)

【所在地】栃木県栗山村湯西川(柏屋物産と松屋ホテルの間の道をはいり、金井旅館の向かい側、湯前橋〔ゆぜんばし〕のたもと)
【交通】バス停「萬久旅館前」から徒歩1分

風呂

共同浴場

入口の戸をあけるとコンクリートの上にすのこの床と造り付けの脱衣棚がある。左手が浴室で、3段ほど下がったところにある岩をくりぬいたような湯船は4、5人がはいれる大きさである。 黒いホースから源泉と温度調整用の水が注がれている。 窓からは湯西川を見ることができる。 混浴で脱衣場も男女共用。
[写真](2006年9月撮影)

立ち寄り湯

湯西川温泉センター清盛

もともと食事処で、「わっぱめし」などがある。座敷もある。

【所在地】日光市湯西川980(温泉街の奥、高房神社の手前)

風呂

源泉かけ流し

彩り湯かしき 花と華

【所在地】栗山村湯西川601(温泉宿「花と華」に併設)

風呂

散策・観光

石上集落
高房神社
建久年間(1190年〜1199年)に建立され、1514年に改築された。 主祭神は高房大神と諏訪大神で、湯西川平家一門の守護神である。
平家祭では獅子舞が見られる。
【所在地】伴久ホテルの手前500m、湯西川温泉の入口
湯殿山神社
天正年間(1573年〜1592年)に、湯の守神として出羽三山から土を移して建てられた湯西川の総鎮社。
平家祭として開催される大例祭には神輿行列や獅子舞の奉納などが村総出で盛大に行われる。
【所在地】バス停「ホテル花と華前」のそば
平家落人民俗資料館
湯西川集落の旧家に保存されていた古い資料や、代々残されてきた平家ゆかりの鎧や刀剣、馬具、落人たちの生活用具などが展示されている。 平家紋所の入った蒔絵重箱や「平家物語絵巻」などがある。
【所在地】栃木県日光市湯西川温泉620(バス停「山城屋ホテル前」のそば)
慈光寺
平家落人の菩提寺。
平家祭の時、選ばれた行人達が泊まり込み、ここを出発して湯殿神社へ向かう。
平家落人の里石上集落(平家部落)
古い旅館や食事処が4軒並んでいる。茅葺き屋根は1軒のみになってしまった。
[写真]手前から、斎藤商店、会津屋豆腐店、清水屋旅館(2006年9月撮影)
【所在地】湯西川沿い(バス停「湯西川温泉」から徒歩5分)
高房神社
湯西川温泉の入口にあるのと同名で、同じく建久年間に建立されたが、1811年に再建された。 湯西川平家一門の守護神である。 平家祭には獅子舞が見られる。
【所在地】平家の里の手前
平家の里
平家落人たちの生きざまや生活様式を後世に永く保存継承する拠点として再現された施設。整った日本庭園に茅葺きの屋根の民家が9棟移築されていて、平清盛の入道姿や平敦盛の出陣姿などが展示される展示館や、木工・ワラ細工など伝統技術の実演即売、食事処などがある。安徳天皇の菩提寺・赤宮神社の分社もある。
【所在地】栃木県日光市湯西川温泉1042(バス停「湯西川温泉」から徒歩5分)
平家塚
別名、大将塚ともいわれる。高房神社の奥の院として、湯西川平家一門の先祖の霊を祀った。 平家であることを隠すため身の回りのものを隠すために埋めたといわれている。
【所在地】平家の里の入口をはいって右脇
平家狩人〔またぎ〕村
平家落人たちが実践していた自給自足の生活ぶりを再現した施設。約30の復元家屋の中でろう人形が当時の生活を伝える。自然植物園、資料館、解体小屋、竪穴住居、祭祀場などが点在。熊の捕獲風景やヒエやアワなどの耕作風景、囲炉裏を囲んだ食事風景などを見学できる。
【所在地】栃木県日光市湯西川温泉平家狩人村(バス停「湯西川温泉」から送迎バスで7分)
湯西川森林公園
吊り橋から温泉街を望む。

食事・みやげ

あさいちや
湯西川山菜加工センター
地元で採れた山菜やキノコを隣接の加工所で漬けたものを販売している。
【所在地】栃木県栗山村湯西川平596(バス停「伴久ホテル」から徒歩2分)
きのこセンター
舞茸の直売所。
ふる里本舗
唯一の和菓子の専門店。名物は平家最中。「くりやかた」は甘露煮の栗を丸ごといれた最中。
【所在地】栃木県栗山村湯西川平678
丸屋商店
酒や自家製みそなどの土産品を販売する。大吟醸「恋して候」はオリジナル。
【所在地】栃木県栗山村湯西川平721
志おや
毎朝打ったそばを出す。黒くて太く短い麺は歯ごたえがある。
【所在地】栃木県栗山村湯西川平(平家部落、慈光寺の隣)
会津屋豆腐店
店内で食べることができ、持ち帰りもできる。
【所在地】栃木県栗山村湯西川平(平家部落)
斎藤商店
民家の縁側で凍豆腐、平家白菊そば、そば粉を売っている。
【所在地】栃木県栗山村湯西川平1008(平家部落)
あさいちや
とちもちや季節の野菜などを売っている。
[写真]白栗カボチャと茗荷を売っていた。(2006年9月撮影)
平家物産
温泉まんじゅうを製造・販売している。こし餡につぶ餡を1割ほど混ぜた自家製餡を使用している。
ゆばや
ゆばの製造元で直売もしている。刺身ゆばもある。日持ちはしないが、保冷容器にいれてくれるのでその日のうちに帰るのであればだいじょうぶ。
【所在地】栃木県栗山村湯西川平(平家の里の向かい)

宿

湯西川に沿って点在する。渓流を目の前に望む露天風呂を備えるところも多い。 平家にちなんだ観光施設が造られ、旅館も近代的になった。 旅館・ホテル19軒、民宿10軒。

伴久〔ばんきゅう〕ホテル

1718年創業の老舗で、1934年にホテル形態となった。湯西川随一の収容力がある。

過剰人員を抱えるなか客数が徐々に減少し、2010年2月期には7億円を超える赤字を計上した。 2011年、東日本大震災で直接の被害はなかったが予約客のほとんどがキャンセルとなり、その後も回復が見込めず事業継続を断念した。 4月、宇都宮地裁に破産申請し手続き開始決定を受けた。

風呂

すべて循環式と思われるが表示は見当たらなかった。

[2006年9月宿泊]

本家伴久〔ばんきゅう〕旅館

1666年に宿屋として開業した老舗。

風呂

湯西川白雲の宿 山城屋

風呂

日帰り入浴可

金井旅館

風呂

金井旅館
金井旅館薬研の湯

玄関から廊下を通り階段を降りると内湯がある。そばの戸をあけ外に出ると露天風呂が並んでいる。源泉はいずれも天楽堂の湯。  日帰り入浴可
[写真](2006年9月撮影)

[2006年9月入浴]

湯西川別館

風呂

高手観音の湯、前山源泉、湯西川館源泉の3本の源泉があり、 泉質はアルカリ性単純温泉(弱アルカリ性低張性高温泉) 。すべての風呂が源泉掛け流し。
日帰り入浴可

温泉データ

源泉情報

7つの源泉がある。

温泉地情報