FUKUSHI Plaza20世紀の切手と美術仏像

如来

最終更新日:2010年7月20日

如来とは如(真如、真実)から来生したとういう者という意味で、悟りを開いた覚者を指し、仏・仏陀〔ぶっだ〕という。 初めは釈迦だけであったが、教義の多様な展開にともない釈迦以外にも悟りを開いた如来が存在すると考えられていった。

出家後の釈迦がモデルで、装飾品や宝冠などは一切身に着けず、一枚の衣だけをまとっている。持物〔じもつ〕を持たないのが原則。 身体には「三十二相八十種好」というさまざまな特徴がある。 頭部には肉髻〔にくけい〕がもりあがり、螺髪〔らはつ〕と呼ばれる巻毛がある。額の中央には白毫〔びゃくごう〕と呼ばれる白い毛が生えている。 「縵網〔まんもう〕」は指に間にある膜で、人々を余さず救い上げる。 全身は金色の光を放つ。

釈迦〔しゃか〕如来

インドの釈迦族の王子が出家修行者となり悟りを開いた姿。 仏教の開祖で釈迦牟尼仏〔しゃかむにぶつ〕ともいう。

文殊菩薩普賢菩薩を脇侍〔きょうじ〕とする。

阿弥陀〔あみだ〕如来

鎌倉の大仏

インドの王子が出家して法蔵になり、長い修行を経て大願をなしとげ如来となった。 「阿弥陀」は量り知れない光あるいは寿命を意味する。 西方極楽浄土〔さいほうごくらくじょうど〕の教主で、無量光仏、無量寿仏ともいう。 日本では「南無阿弥陀仏」と唱えることで臨終に際しては迎えに来てくれ浄土に導くという教えの浄土教が広まった。

観音菩薩勢至菩薩を脇侍とし、「左観音、右勢至」といわれる。

薬師〔やくし〕如来

薬師如来坐像 薬師如来

薬師瑠璃光如来〔やくしるりこうにょらい〕とも呼ばれ東方浄瑠璃〔とうほうじょうるり〕世界の教主。 菩薩の時代に人々の除病安楽、息災離苦など12の大願をたてた。貧しい人々に衣食を満たし、病気の人には最高の医療を施すとされる。 万病を治す妙薬がはいった薬壷〔やっこ〕を持っている。

日光菩薩・月光菩薩を脇侍として三尊像を構成する。

毘盧遮那〔びるしゃな〕如来

「毘盧遮那」は「光り輝く」という意味。釈迦如来の根源の仏とされ、宇宙の中心にあって、太陽のように至るところを照らし続けているという。 千葉〔せんよう〕の蓮華と呼ばれる蓮華座に結跏趺座〔けっかふざ〕していて、千葉の1枚1枚の小蓮華には釈迦がひとりずつ現れる。

奈良の大仏が代表。  東大寺

大日如来

毘盧遮那如来の完成したかたちで、全宇宙の根源で、すべての仏、菩薩を統括するとされる密教独自の仏。

如来の中で、大日如来だけは宝冠をかぶり、きらびやかな装身具を身につけている。