FUKUSHI Plaza20世紀の切手と美術京都府

東寺(教王護国寺)

最終更新日:2010年11月21日

講堂

835年ごろに完成した。その後大風や地震で大破し、たびたび修理を重ねてきたが、1486年の戦火で焼失した。1491年に再興された建物が現存する。講堂内の壇上中央には大日如来を中心に五智如来、右側には金剛波羅密多菩薩を中心に五菩薩、左側に五大明王、四隅には持国天・多聞天・増長天・広目天の四天王、両端には梵天と帝釈天、合計21体の仏像が安置されている。 日本最古の本格的な密教彫像で、立体的に曼荼羅が表現されている。 諸仏のは完成は空海没後の839年だが、全体の構想は空海によるものである。

如来五仏のすべてと五大菩薩の中尊像は後世の補作に代わっており、残りの15体が国宝に指定されている。

五大明王像

大威徳明王

不動明王を中心に、降三世、軍荼利、大威徳、金剛夜叉が配置され、講堂成立当初の状態をほぼ完全に保つ。  五大明王

両界曼荼羅図〔りょうかいまんだらず〕(伝真言院荼羅図)

如意輪観音

現存する彩色曼荼羅図で最も古く、完成度の高い最高傑作とされる。 金剛界曼荼羅と胎蔵界曼荼羅の一対からなることから両界曼荼羅という。

金剛界曼荼羅は『金剛頂経』に基づいている。 1461体の仏尊を描いた画面は、縦3段、横3列に9分割されている。 大日如来以下の金剛界三十七尊が、中央の区画から下段へ、さらに時計回りに9場面に展開し、真理への心の成長を図示する。

胎蔵界曼荼羅は『大日経』に基づいている。 画面の真中が大日如来を中心とした中台八葉院。これを上下左右三重に各院が囲んでおり、全体で409体の仏尊が描かれている。

南大門

南大門と五重塔

1895年に三十三間堂の西門を移築したもの。

五重塔

不空成就如来

4度焼失し、地震、雷などの天災にも6度あい、そのつど再建・修復されてきた。 1635年に焼失後、徳川家光の寄進で1644年に再建されたものが残っている。 現存する木造の塔としては日本最大。

鑑賞メモ

796年に創建され、最初に金堂が建てられたと伝えられている。 平安京の正面入口である羅城門〔らじょうもん〕をはさんで左右対称に東寺と西寺が配された。 823年に空海に下賜され、空海は真言密教の根本道場として整備した。 10世紀に教王護国寺という寺号が使われはじめた。

金堂大師堂(西院御影堂)、蓮華門が国宝に指定されている。 国宝の観智院客殿は年2回特別公開される。 1994年に世界遺産に登録された。