FUKUSHI Plaza20世紀の切手と美術奈良県

薬師寺〔やくしじ〕

最終更新日:2011年2月10日

金堂

二重二閣、五間四面、瓦葺の建物で各層に裳階〔もこし〕をつけ、龍宮造りと呼ばれている。

薬師如来及び両脇持像(薬師三尊像)

薬師如来 日光菩薩

金堂の本尊で、薬師如来を中央に、向かって右に日光菩薩、左に月光菩薩が配されている。  薬師如来  日光菩薩・月光菩薩

当初は鍍金で黄金色に輝いていたが、ほとんど剥落していて、現在は黒光りしている。

東塔

薬師寺で唯一現存する創建当時の建物。 各層に裳階〔もこし〕と呼ばれる庇〔ひさし〕が配され、三重塔なのに一見すると六重塔のようにみえる。

薬師寺東塔 薬師寺東塔 薬師寺西塔と東塔

東院堂〔とういんどう〕

奈良時代に吉備内親王が、母元明〔げんめい〕天皇の冥福を祈るために8世紀前半に建立した薬師寺東院の正堂として建てられた。973年に焼失し、1285年に現在の地に再建された。1733年の修理の際、南向きが西向きに改められた。 国宝。

観音菩薩立像

聖観音像

東院堂の本尊で、一般に聖観音像〔しょうかんのんぞう〕の名で親しまれている。 下半身にまとう裙〔くん〕を左右対称に造り、五重蓮華座の台座の上に直立する。 裳を通して脚の曲線が見えるのは、インドのグプタ時代の仏像と共通している。 左右の手の位置が一般の観音と逆になっている。  観音菩薩

模造品が東京国立博物館にある。

休丘八幡宮〔やすみがおかはちまんぐう〕

薬師寺の南隣に建つ鎮守社。

仲津姫命坐像〔なかつひめのみことざぞう〕

仲津姫命坐像

休丘八幡宮の御神体の三神像の一つ。建立当時に造られたと考えられている。現存する神像彫刻の最古の作例である。

奈良国立博物館に寄託されている。

その他

吉祥天像〔きちじょうてんぞう〕

薬師寺吉祥天

麻布に豊満な唐美人を思わせる吉祥天の立姿を描いたもの。正月の行事、吉祥悔過会〔けかえ〕の本尊として描かれたと考えられている。数少ない天平の彩色画像の貴重な遺品である。  吉祥天

特別展でのみ拝観できる。

鑑賞メモ

天武天皇が680年に皇后(後の持統天皇)の病気平癒を祈願して、橿原の地(現=奈良県橿原市)に建設中の新都、藤原京に建立を発願したと伝えられる。698年に七堂伽藍が完成した。 都が平城京に遷されると、薬師寺の現在地に移され、壮大な寺院となった。 1528年の兵火で、東塔を残し、大部分が焼失した。

1998年12月に世界遺産に登録された。

大講堂、金堂、西堂、中門などが古代の様式で35年かけて復元され、2003年3月に完成した。 大講堂の後堂には、国宝の仏足石・仏足跡歌碑が安置されている。