無実で死刑を執行されたケースもないとは言い切れず、死刑廃止論の理由の一つになっている。
有罪判決のあとの控訴審で無罪となった事件は多い。無罪までの時間は取り戻せない。
たとえ有罪判決でなくても、誤起訴や誤認逮捕も冤罪と言ってもよいであろう。なぜなら、有罪確定までは「推定無罪」として扱うという原則とは裏腹に、逮捕された瞬間からマスコミは犯罪者として扱い、社会から「制裁」を受けてしまうからである。
冤罪事件は決して古い体質の戦前や戦後の混乱期だけのものではなく、今でも後をたたない。 70年台の冤罪事件
最近では痴漢の冤罪が問題になっている。 被害者の声を鵜呑みにし被疑者の声に耳を傾けようとしない警察・検察の体質や、起訴=有罪と思い込みがちな裁判官に問題があるようだ。 何よりも、冤罪であることが確定しても国および関係者は謝罪も責任者の追及もしないし、その誤りの原因を調べて対策をとろうともしない。ここに一番の問題があるように思われる。