みんなの上半期ベスト3

☆ 2011 年  ☆ 2012 年  ☆ 2013 年  ☆ 2014 年  ☆ 2015 年
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☆ 2001 年 〜 2010 年


 今年も「上半期ベスト3」を募集しています。
 しかし,新型コロナウィルスの影響により,例年より,CDの購入が難しくなっている方も少なくないようです。
 掲示板の方には書きましたが,今年は,以下のような原則といたしました。

 ・ 「上半期ベスト3」 は募集する。ただし,例年は,何人かの方の 「掲示板」 にも告知するが,今年はそれはしない。
 ・ 新譜・旧譜に限らず,この 外出自粛期間 を含めた 「上半期」 に聴き,心に響いたアルバムがあれば,それも紹介していただきたい。
 ・ 投稿していただいたら,例年通り,HP内に再掲させていただく。
 ・ 私自身は,ご投稿の有無にかかわらず,「上半期ベスト3」 は選び,公表する。

 もし可能ならば,「掲示板」 または メールにて,ご応募してください。
 締め切りは,一応,7 月 31 日 24 時としておりますが,そこは,テキトーに。(笑)

 なお,投稿していただいた文章は,そのまま手を加えずに転載させていただいていますが,画像については,大きさによっては,当方で,縮小等加工させていただいています。あしからず。


〜2020年上半期〜


♪ 910 さん

おはようございます。
お久しぶりです。
今年も上半期ベスト3やりますか?
選定と自ブログでの発表は終わりましたが、購入枚数が昨年より半減してしまいました。

 

2020年上半期の私的ベスト3を考えるにあたって、この期間では実は新譜や旧譜のアルバムをJ-POP(2枚)や6月中にギリギリ届いたアルバム(これは後半にまわす)を含めて何と27枚しか買ってないことに気が付きました。ここのところで一番少ない枚数です。当然のことながら選択肢は狭まりますし、果たしてこれでベスト3をやっていいものかどうか、今回は迷います。せめて40−50枚は聴いておきたいですよね。コロナの影響で入手出来てないCDもありますし。で、結局選んだのが、次点を含めギタリストのリーダー作ばかりになってしまいましたが、これはこれでまあ、お許しを願える選択なのではないかなあと思います。ジャズのど真ん中、っていう感じではないですが、元々私の好みはこっち方面だった、ということも含めて考えていただければ。

 

From This Place/Pat Metheny(G, Key)(Nonesuch)(輸入盤) - Released 2020. Gwilym Simcock(P), Linda May Han Oh(B, Voice), Antonio Sanchez(Ds) with Meshell Ndegeocello(Vo), Gregoire Maret(Harmonica), Luis Conte(Per) and The Hollywood Studio Symphony, Joel McNeely(Cond) - 1. America Undefined 2. Wide And Far 3. Your Are 4. Same River 5. Pathmaker 6. The Past In Us 7. Everything Explained 8. From This Place 9. Sixty-Six Bonus Track: 11. Love May Take A While

(20/02/25)全曲パット・メセニーの作曲で、ジャズやフュージョンというよりも、76分間、ボーナストラックを含めた壮大なメセニーの叙事詩と言わざるを得ないようなアルバムに仕上がっています。個々のパートのソロを聴けるところも所々にあるけれど、もうこれは一気に聴きとおすためにあるような内容。年齢を経て、ある程度枯れてきたという感じもあるけど、その熟練性が作曲、演奏面の両方に現れています。確かにスゴい曲であり、演奏内容も素晴らしいのだけど、それだけにこのアルバムの完成度はただものではない、と思います。場面によってはオーケストラを入れたり、ゲストを招いたりしているけど、常に、穏やかさを見せつつも前進して今ある姿を見せてくれた、という感じです。もちろんギターを楽しむ聴き方もあり。

 

Swallow Tales/John Scofield(G)/Bill Stewart(Ds)/Steve Swallow(B)(ECM 2679)(輸入盤) - Recorded March 2019. - 1. She Was Young 2. Falling Grace 3. Portsmouth Figurations 4. Awful Coffee 5. Eiderdown 6. Hullo Bolinas 7. Away 8. In F 9. Radio

(20/06/07)ジョン・スコフィールド初のECMでのリーダー作で、スティーヴ・スワロウの曲集。おなじみのメロディから少し地味な曲まで取り揃えてあって、演奏を楽しめます。収録時間は53分。持ち込み音源のようで、やや静かな感じの部分もありながら、4ビートの曲も多く、ECMにしては自由でマイペースなジャズっぽいサウンドで魅了します。彼をはじめて知った時は若かったけどもう大ベテランで、落ち着きながらも例のジョン・スコ節でギターを演奏しています。メンバーもいいし、この独特なギターを聴けるだけでも聴く価値はあるのでは。それにしても期待を裏切らないさすがのギター・トリオ。持ち込み音源ながらマンフレート・アイヒャーが出す許可を出したとは、彼もずいぶん丸くなったものです。それにしても曲がいいですね。

 

Angular Blues/Wolfgang Muthspiel(G)/Scott Colley(B)/Brian Blade(Ds)(ECM 2655)(輸入盤) - Recorded August 2018. - 1. Wondering 2. Angular Blues 3. Huttengriffe 4. Camino 5. Ride 6. Everything I Love 7. Kanon 6/8 8. Solo Kanon 5/4 9. I'll Remember April

(20/04/14)6、9曲目がスタンダードの他は、全曲Wolfgang Muthspiel作曲。東京でのスタジオ録音。アコースティックとエレクトリック・ギターを使い分けたギター・トリオは、やはりECMらしさを失うことなく比較的淡々と進んでいきます。地味なように聴こえるけど哀愁を少し含んだメロディアスな1曲目、ブルース進行のようだけど、うまくそれっぽくなく解体しているタイトル曲の2曲目、しっとり感のあるゆったりしたバラードの3曲目、エレキで繊細に、早いフレーズも交えて歌い上げる4曲目、アップテンポで4ビート気味になりゴキゲンな5曲目、4ビートで進むおなじみの6曲目、メカニカルなテーマと、そこに続くアドリブが印象的な7曲目、クラシック的なギターの多重録音でのソロの8曲目、少し変わっていてもメロディは分かる9曲目。

 

(次点)エンジェルズ・アラウンド/カート・ローゼンウィンケル(G)・トリオ(Heartcore)


♪ A.tomy さん

 今年は殆ど買えていませんが、それでもいきます、ベスト3!

「FORMIDABLE / Pat Martino」
ライオンのマルティーノは老いてもライオン。バラード演奏には人生の深みが!

「WITH A SONG IN MY HEART / Lew Soloff」
「夜は恋人」にゾッコン♪そういえば、こんなんありました(後半です)。ドーモすみません(^-^?
https://youtu.be/FFri-XmwBk4

「STUDIO SESSION 1976.3.12 / 阿部薫」
ステイホーム週間は、ボクにとっては阿部薫強化週間でした。そして、その後は…


♪ ゴロピカリさん

 ひょっとしたら・・・と思って来てみたら、やっぱりやっていた(^^)
あまり買ってないけれど、ま、こんなモノで。

1.ACOUSTIC WEATHER REPORT / クリヤ・マコト
 クリヤ・マコト(p)、納浩一(b)、則竹裕之(ds)

2.LIVE AT THE VILLAGE VANGUARD / CHRISTIAN McBRIDE
 Christian McBride (b)、Christian Sands (p)、Ulysses Owens, Jr. (ds)

3.double image / David Friedman
David Friedman(vib)、 Dave Samuels(vib)、Harvie Swartz(b)、 Michael Di Pasqua(ds)


♪ ねひつじさん

 こんばんは。
遅ればせながら上半期ベスト3です。

・Kanji Ohta Trio / At Julian featuring Sachiyo Nayuki (Julian・2019)

・Shirley Horn / “Live”At the Village Vanguard (Can-AM・1961)LP

・Arthur Blythe / The Grip (India Navigation・1977)LP


♪ ドラ師匠さん

 こんばんは、ドラです。

ご無沙汰してますがお元気そうで何よりです。
今年の上半期はコロナの外出自粛の影響でCDショップにも行けていません。
新譜も買えない状況にあります。
で、昔に先祖帰りしてました。
若い頃のLPレコードや特に昔のビックバンド・ジャズを聴けたのは良かったです。
今ではほとんど聴くことがなかった古くて良い曲にまた出会えたから。
「Time On My Hands」、「Once In A While」、「There's A Smoll Hotel」など。

そんな中で上半期のベスト3を選んでみました。
まずはコロナで亡くなったというウォレス・ルーニー(tp)の作品です。
色々言われたけどマイルスを引き継いだ彼の功績は大きかったと思います。
次に若手のアリシア・オラトゥーヤ(vo)で実に上手いヴォーカリストです。
彼女の将来性を買ってみました。
3枚目にダイアナ・ロス(vo)のライブ盤が飛び込んできました。
臨場感溢れる素晴らしいライブ・パフォーマンスを聴かせてくれました。
 

■ WALLACE RONEY QUINTET / BLUE DAWN-BLUE NIGHTS

wallace roney(tp), emilio modeste(ts,ss),
oscar williams 2(p), paul cuffari(b), kojo odu roney(ds)(1,4,6,7,8),
lenny white(ds)(1,2,3,5), quintin zoto(g)(1,3,5)
2019/HighNote/

1 Bookendz (W.Linsey)
2 Why Should There Be Stars (K.L.Durham/B.Rhode)
3 Wolfbane (L.White)
4 New Breed (D.Liebman)
5 Don't Stop Me Now (S.Lukather/D.Paich)
6 In A Dark Room (O.Williams 2)
7 Venus Rising (E.Modeste)
8 Elliptical (E.Modeste)

ブルーなジャケット、久々にウォレス・ルーニー(tp)の作品が目に入りました。
1960年生まれの現在59歳、ペンシルベニア州フィラデルフィア出身でバークリーにも通っています。
マイルス・デイビスに最も近いですが元々はクラーク・テリー派のトランぺッターです。
トニー・ウィリアムス・クインテットへの入団で知られるようになりました。
ウォレスは実力がありながらマイルス・デイビスにあまりに似ているので損をした時期がありました。
でも今ではそんなことを気にする人はいないと思います。
ウォレスのミュート・トランペットの素晴らしさは群を抜いているからです。
今作はよく知られたレニー・ホワイト(ds)以外は次世代を担う若手を起用しているようです。
いつの時代もベテランは新人を育てる義務がありますね。
全8曲に自身のオリジナルはないけどその代わりメンバーのオリジナルを4曲取り上げています。
新世代を目指すストレートなジャズ・サウンドは緊張感溢れるスリリングな展開で楽しめました。
ベスト・トラックにはデイヴ・リーブマン(ts)の(4)「New Breed」を上げておきます。
ウォレスの素晴らしいミュート・トランペットはここでも輝きを放っています。
続くサックスのエミリオ・モデステとピアノのオスカー・ウィリアムスUにも注目しました。
レニー・ホワイトの(3)「Wolfbane」はいかにもドラマーらしいリズムが面白いトラックで秀逸です。
 

■ ALICIA OLATUJA / INTUITION : Song From The Minds Of Woman

alicia olatuja(vo),
sullivan fortner(p,org), david rosenthal(g), ben williams(b), ulysses owens jr(ds),
dayna stephens(ts)(1,2,3,4,5,8,11), jeremy pelt(tp)(2,4,6), etienne charles(tp)(3,7),
jon cowherd(p)(8,11), billy childs(p)(1), tommy pancy(ts)(7), merkus howell(as)(7),
2018/Resilience/

1 So Good So Right (B.Russell)
2 No Ordinary Love (S Adu)
3 Give Me One Reason (T.Chapman)
4 People Make The World Go Round (L.Greed)
5 Cherokee Louise (J.Mitchell)
6 Hide And Seek (I.Heap)
7 Gracias A La Vida (V.Parra)
8 Just Wait (A.Olatuja)
9 Child Of The Moon (N.Phillips)
10 Under The Moon And Over The Sky (A.Bofill)
11 Transform (M.Pease)
12 Oriana (J.Bradley)
13 This Woman's Work (K.Bush)

アリシア・オラトゥーヤ(vo)は初見です。
ふくよかなジャケットからはゴスペル系のジャズ・ヴォーカルをイメージしました。
クラシックの声楽を本格的に勉強したようで圧倒的な声量の持ち主です。
高音から低音まで抜群の安定感で歌は滅茶苦茶に上手いです。
聴いていて思い出したのはパティ・オースティン(vo)のフュージョン系ヴォーカリストでした。
久々に聞くアンジェラ・ボフィル(vo)の名前も作曲者に出てきました。
今作は自身のオリジナル1曲を含めて全て女性の手になるもので、その狙いも面白いです。
構成もアレンジも素晴しく、実力者が揃うバックのメンバーにもまったく遜色はありません。
これだけキッチリと丁寧に歌い込める歌手は少ないので完成度は高いと思います。
近年、若手でこれほどのヴォーカリストは珍しいんじゃないかな。
素質は十分に感じるので今後の活躍に期待したいです。
 

■ DIANA ROSS LIVE / STOLEN MOMENTS

diana ross(vo),
gil askey(tp,arr), jon faddis(tp), roy hargrove(tp), stanton davis(tp), john longo(tp),
urbie greene(tb), garnett brown(tb), slide hampton(tb),
justin robinson(as),frank wess(as), ralph moore(ts), jerome richardson(ts), gary smulyan(bs),
ted dunbar(g), barry Harris(p), bobby tucker(p), ron carter(b), grady tate(ds),
1993/Motown/

1 Fine And Mellow
2 Them There Eyes
3 Don't Explain
4 What A Little Moonlight Can Do
5 Mean To Me
6 Lover Man
7 Gimme A Pigfoot And A Bottle Of Beer
8 Little Girl Blues
9 Ther's A Smoll Hotel
10 I Cried For You
11 The Man I Love
12 God Bless The Child
13 Love Is Here To Stay
14 You've Changed
15 Strange Fruit
16 Good Morning Heartache
17 Ain't Nobody's Bizness If I Do
18 My Man
19 TFine And Mellow

まぁ、「凄いものを見つけてしまった」という感じがします。
ダイアナ・ロスのこのライブ盤は最高です。
コロナの影響で外出自粛なので古いビック・バンド・ジャズを聴いていた。
その中で古い良い曲がたくさん出て来た。
その中の一曲に「There's A Smoll Hotel」がありました。
聴きたいので誰かいないか?と探していて今作にたどり着いたいうわけです。
俗にいう「犬も歩けば棒に当たる」の幸運の方です。

ジャズ・ヴォーカリストとしてのダイアナ・ロスに焦点を当てた作品です。
バックのメンバーも驚くほどの豪華さでよく集めたという感じがします。
ライブ会場の雰囲気は最高で、ライブの臨場感に溢れる素晴しい歌と演奏が聴けました。
つくづくダイアナ・ロスは偉大なエンターテナーだと思いました。
ロスとは「The Supremes」時代の「Stop In The Name Of Love」からで長いです。
一時期、彼女が歌う「I Love You More Today Than Yesterday」をよく聴いていました。
モータウン・レーベルには時々こういうアルバムがあるので要注意なんですよ。
私はすっかり見逃していたけど聴けて良かったです。


♪ GAKO

 もう7月も終わるので,上半期ベスト3を提出します。

 【上半期の総括】
 上半期は,昨日の仕入れ分を除けば,31枚。コロナ騒ぎの中でしたが,なんとか例年通りというところか。
 けっこうお気に入りも多くて,選ぶのは難産。そこで,もうエイヤの見切り発車です。

 * Christof Sänger “I Follow My Secret Heart” (Laika, 3510379.2)

 * Harold Mabern “Mabern Plays Mabern” (Smoke Sessions, SSR-2001)

 * Martial Solal & Dave Liebman “Masters In Paris” (Sunnyside, SSC 1551)

 詳細については,リンク先を参照してください。


☆ 2011 年  ☆ 2012 年  ☆ 2013 年  ☆ 2014 年  ☆ 2015 年
☆ 2016 年  ☆ 2017 年  ☆ 2018 年  ☆ 2019 年  ☆ 2020 年

☆ 2001 年 〜 2010 年


〜2019年上半期〜


♪ GAKO

 余裕を持ちすぎて,自分のを書くの忘れてました。
 遅くなりましたが,私の「上半期ベスト3」です。

 まずは,【上半期の総括】
 今年 1 月から 6 月までに 31 枚。いつものお店で,ほぼ新譜だけ。
 いつものことながら,ベテラン店主が選んだモノの中から,自分の好みに合いそうなモノを選ぶので,ほぼハズレなし。ネットでよくある販促用のコメントの転載ではなく,どれも店主が実際に聴いた上での評価つきだから,安心できます。
 そうは言っても,確かに,入荷するCDの量が減ってきているのが,ちょっと不安材料。かつ,ブツを購入する人が減ってきているそうで,お店としていつまで維持できるか・・・なんとか,少なくともあと 10 年はガンバッテね,とは言ってますが,店を続けたくても。そもそも,いつまでブツがあるのか,どうか。そこが問題かもしれないと話してます。

 ともかく,今年の上半期のベスト3です。

* Frank Morgan & George Cables “Montreal Memories” (High Note, HCD 7320)
   Frank Morgan(as), Geroge Cables(p).
   Rec. Jul. 1, 1989, live at the Montreal Jazz Festival, Theatre Port-Royal, Canada.
   (1)Now's The Time (2)All The Things You Are (3)A Night In Tunisia (4)'Round Midnight (5)Confirmation (6)Blues For Rosalinda 
   (7)Helen's Song   (8)Lullaby (9)Medley: Nefertiti / Billie's Bounce
  今年のオフ会で聴いてもらった一枚。おなじみのスタンダードとバップ・ナンバーの演奏だが,単なるハード・バップとはいえない,そこを超えたふたりの音楽が表現されている。 これは,ぜひ手許に置いておきたいアルバムだ。

* Carlo Uboldi UBBAZU TRIO “Street Lamp” (Music Center, BA 412 CD)
   Carlo Uboldi(p), Aldo Zunino(b), Stefano Bagnoli(ds).
   Rec. Jan. 27, 2019.
   (1)Love For Sale (2)Rapunda (3)Lotandu (4)Catipece (5)The Windmills Of Your Mind (6)Love Letters (7)Giulio Libano (8)Street Lamp 
   (9)Basin Street Blues (10)Just In Time
  Carlo Uboldi といえば,前に,Scott Hamilton とのアルバム,Emanuele Cisi とのアルバムを紹介したことがある。今回は,ピアノ・トリオで,彼自身のオリジナルとスタンダードを聴かせる。前に書いたように,ジャズ・ピアノの王道ド真ん中だが,トリオであるために,これまで以上に自己を主張しているようだ。トリオとしても力強さと繊細さのメリハリのあるまとまりのある演奏だ。

* Ken Peplowski / Diego Figueiredo “Amizade” (Arbors, ARCD 19468)
   Ken Peplowski(cl, ts), Diego Figueiredo(g).
   Rec. Oct. 12 - 13, 2018.
   (1)Caravan (2)Quizas, Quizas, Quizas / Bésame Mucho (3)A Little Journey  (4)One Note Samba (5)Black Orpheus (6)Apelo 
   (7)Retrato Em Branco E Preto (8)Por Paco (9)Stompin' At The Savoy (10)Amizade (11)So Danço Samba
  Ken Peplowski は,2016 年に “Enrapture” (Capri, 74141-2) というアルバムで初めて聴いたサックス奏者で,Ken Peplowski(cl, ts), Ehud Asherie(p), Martin Wind(b), Matt Wilson(ds) というメンバーで,いいアルバムだった。が,ちょうど紹介する谷間に入ってしまったために,「今週のアルバム」 で取り上げなかった。
  今回,久しぶりに名前を見つけ,ブラジルの若手ギタリストとのデュオ・アルバムということで,聴いてみることにした。曲目は,主に,ジャズとブラジル音楽から選ばれており,(3), (11) は,Peplowski の,(6) は,Diego Figueiredo のオリジナル。Peplowski のクラリネット,テナーは,きっちりとしたジャズの伝統に基づいているし,Diego Figueiredo の生ギターも,単純にブラジル音楽だけではない幅広い表現力を持っている。お互いに刺激しあいながら,素晴らしい音楽に仕上がっているといえるだろう。
  ちなみに,タイトルの amizade というのは,「友情」 といった意味のポルトガル語。

<特別賞>
  ベスト3に入れようと思ったが,発売が去年なので,こちらに回した。だが,気持ちの上では,ベスト!

* Martial Solal “Martial Solal Solo Piano Unreleased 1966 Los Angeles Session, Volume 1” (Fresh Sound, FSR-CD 943)
   Martial Solal(p).
   Rec. Jun. 18, 19 (#10, #13) & 21 (#3, #9, #12), 1966.
   (1)Groovin' High (2)Scrapple From The Apple (3)I Can't Get Started (4)Night In Tunisia (5)Ornithology (6)Yardbird Suite 
   (7)Embraceable You (8)Now's The Time (9)Lover Man (10)Blue Monk (11)Billie's Bounce (12)'Round Midnight (13)UnPoco Loco
  実は,このアルバム,去年の夏頃に,いつものお店で,「すごいのが入ってきた」 と聴かせてもらっていたもの。Martial Solal のソロ・ピアノ。一聴して,衝撃が走った。ただ,その時は,すでに買い物を終わっていたので,次回以降にと思っていた。翌月に行った時には,見当たらなく,それに衝撃的ではあるが,ソロ・ピアノだということがひっかかっていて,ずっとパスしてきたのだが,今月 (2019 年 6 月),やはり欲しくなり,運よく残っていたものを入手した。
  Charlie Parker を録音したことで有名な Dial レーベルの Ross Russell が,Solal をロスに招いて録音したもの。ここでは,珍しくバップ・ナンバーを多く演奏しているが,
 Bud Powell とは一味違ったイメージながら,スピード感に満ち,刺激的に,緊張感あふれるフレーズが次々に現れる演奏を聴かせてくれる。1966 年頃といえば,フリー・ジャズが席巻し,John Coltrane も調性の世界からフリーへ移ろうかという時代。そんな時代に,対抗するようにバップ曲を,独自の解釈で圧倒的な演奏をしてみせた。まさに,衝撃的!
 貴重な録音だ。


♪ ドラ師匠 さん

こんばんは、ドラです。

ピアノレスが2枚とヴォーカルが1枚です。
けっこうシブい3枚が選べたと思っています。

■CHRIS BYARS SEXTET / A HUNDRED YEARS FROM TODAY
chris byars(ts), john mosca(tb), zaid nasser(as),
stefano doglioni(bcl), ari roland(b), phil stewart(ds)
2019/SteepleChase/

クリス・バイアーズ(ts)は初見、バス・クラリネット入りのピアノレス・セクステットです。
この組み合わせの面白さに惹かれて手が伸びました。
初めて聴いた時にショックを受けてしまいました。
郷愁を誘う中々にユニークなサウンドが飛び出してきたからです。

重厚なアンサンブルで洗練されたハーモニーを聴かせてくれました。
温故知新・・・現在では珍しいスタイルですが原点はニューオリンズ・ジャズにあります。
以前だいぶ前になるけど、80年代のウィントン・マルサリス(tp)の新伝承派の流れを汲んでいます。

この作品が気に入ったのでさかのぼって同系統のアルバムを2枚聴いてみました。
1枚は8人編成の「フレディ・レッド作品集」でもう1枚は6人編成の「デューク・ジョーダン作品集」です。
特にフレディ・レッドは地味なピアニストですがその作曲能力には秀でたものがあります。 そんなフレディに陽を当てたことからもクリス・バイアーズの非凡さがうかがえました。

全10曲は1曲を除いて自身のオリジナルで占められています。
やはりオリジナル中心の今作の方が前述の2作に比べて数段完成度は高かったです。
やりたいことをやりたいようにやる・・・自身の創作意欲が十分に発揮されたのではないかと思います。

■MIKE MURLEY TRIO / SHIP WITHOUT A SAIL
mike murley(ts), reg schwager(g), steve wallace(b)
2016/Cornerstone/

カナダのテナー・サックス奏者、マイク・マーレイのドラムレス・トリオの作品です。
ちょっと前に聴いたエミリー・クレア・ バーロウ(vo)のアルバムのバッキングが良かったので入手しました。
マーレイを聴くのは2枚目になります。
マイク・マーレイ・トリオは以前ドラムレス・ファンのジャズ友に「いいから聴いてみてよ」と薦められました。

*Mike Murley Trio / Live At The Senator (2000/Cornerstone)

前回↑のギタリストはエド・ビッカートで今作はレグ・シュワガーです。
両者共にカナダを代表するギタリストなのでこの二人が聴けるだけでも貴重かもしれない。

全10曲は自身のオリジナル1曲とその他9曲の構成です。
ジョン・ルイス(p)の名曲(9)「Two Degrees East, Three Degrees West」は珍しいかな。
マーレイのドラムレス・トリオはまず雰囲気を味わうアルバムです。
ゆったりと落ち着いたサウンドは大人の時間を過ごすには最適です。
焦らず騒がず、でもただ静かだけでもない秘めた熱さも感じさせる。
ドラムレス・ファンの通がこういうのを聴いているかと思うと「さすがだなぁ〜」と思います。

■CLAIRE MARTIN & JIM MULLEN / BUMPIN'
claire martin(vo), jim mullen(g),
mads barentzen(p), thomas ovesen(b), kristian leth(ds)
2019/Stunt/

クレア・マーティンはオーストラリア出身でイギリスでブレイクしたヴォーカリストです。
クレアを聴くのは2枚目ですが前回は2002年だったので17年振りということになりました。
長いご無沙汰ですが私にはこういう人がいっぱい居ます。
クレアは声量はやや物足りないけど、とても歌の上手い人です。
ギタリストのジム・ミューレンと組んでのウェス・モンゴメリー(g)のトリビュート盤です。

全11曲はウェス&バディのモンゴメリー兄弟が4曲とその他7曲の構成です。
ヴォーカル盤としては全体的に凝った曲が選曲されていてジャズ度が高い難曲が並んでいます。
一番の聴きどころは「クレアがその難曲をどう料理しているか」ということになると思います。
(2)〜(6)までの流れが素晴らしい・・・ミューレンのクリアなシングル・トーンにも注目です。
ベストは絶妙なノリを聴かせるタッド・ダメロンの(5)「If You Could See Me Now」か。
クレアの上手さが際立つ一枚になりました。


♪ ねひつじ さん

こんばんは。
ベスト3に遅れてしまいましてスミマセン。
バタバタしたこともあってあまり枚数を聴いていないのですが
印象に強く残った3枚を挙げます。
再発されたECMの2枚は、どちらも大変みずみずしい演奏で感動しました。

・Mike Nock / Ondas (ECM・1981)

・Leo Smith / Divine Love (ECM・1978)

・Uli Beckerhoff / Private Life (Nabel・1992)


♪ ゴロピカリ さん

ベスト3、というか現時点で気に入ってる3枚です。

Birthday Edition / Joachim Kuhn
国立に持って行った一枚。
はじめは、こんなん買っちゃった・・と思ったけれど、次第に良くなってきた。

Patterns / 高澤綾
久々の日本人ラッパ吹きのCD。
若い女性だが、断じてジャケで買ったワケではない!!(←強調)

Pure Desmond / Paul Desmond
LPです。
この人はいい意味で意外性や破綻はなく、安心して聴くことができます。


♪ 910 さん

こんばんは。今年もこのシーズンですね。私のブログに書いたものの転載です。

’19年も半分が過ぎ去ろうとしています。今現在未聴のアルバムが手元にないので、私的ベスト3を上げてみますけど、あくまでも個人的に好きだったアルバムということで。期間は’18年12月から’19年6月までに聴いた分。今年は絞り込むのにけっこう苦労しました。特にチック・コリアは「トリロジー2」も出しているので、これをどちらかにするのも悩みます。でも、最後はいつものエイヤッ、で決めてしまうので、あまりお気になさらずに。今年上半期はジャズばかり、それでなぜか3枚は国内盤のものでした。しかもピアニストのアルバムばかり。まあ、偶然ですけれども。
 

LIVE/チック・コリア(P)・アコースティック・バンド(Stretch) Live/Chick Corea(P) Akoustic Band(STretch) - Recorded January 13, 2018. John Patitucci(B), Dave Weckl(Ds), Gale Moran Corea(Vo on 13) - 1. Morning Sprite 2. Japanese Waltz 3. That Old Feeling 4. In A Sentimental Mood 5. Rumba Flamenco 6. Summer Night 7. Humpty Dumpty(Set 1) 8. On Green Dolphin Street 9. Eternal CHild 10. You And The Night And The Music 11. Monk's Mood 12. Humpty Dumpty (Set 2) 13. You're Everything

ライヴでCD2枚組。68分+66分と長尺。チック・コリア作は1−2、5、7、9、12−13曲目で、他はスタンダードやジャズメン・オリジナル。このメンバーでは20年ぶりのアルバムということで、やはりこのトリオは素晴らしい演奏をするなあと、改めて実感。チックのカチッとした知的なピアノが好みの上に、オリジナルでもスタンダードでも安定したトリオの演奏。2曲目は意外にも日本的ではないけれど、このトリオらしくて面白い。5曲目の複雑なアレンジについていけるのは、やはり彼らだからかと。オリジナルとスタンダードのバランスも良くて、過去の再演曲も多くて長尺なライヴになってるけれども、聴いていて時間の過ぎるのがあっという間です。それぞれが別々に歩んできた20年間を上乗せした、素晴らしい演奏を聴けます。(19年5月22日発売)
 

エッセンス/ミシェル・カミロ(P、Bandleader)(Sony Music) Essence/Michel Camilo(P, Bandleader)(Sony Music) - Recorded July 23-26, 2018. Ricky Rodriguez(B), Cliff Almond(Ds), Eliel Lazo(Per, Vo), Antonio Hart(As, Fl), Sharel Cassity(As, Cl), Ralph Bowen(Ts, Fl), Adam Kolker)Ts, Cl), Frank Basile(Bs, Bcl), Michael Phillip Mosman(Tp, Flh), Raul Agras(Tp, Flh), John Walsh(Tp, Flh), Diego Urcola(Tp, Flh), Kali Rodriguez-Pena(Tp, Flh), Michael Dease(Tb), Steve Davis(Tb), Jason K|Jackson(Tb), David Taylor(Btb) - 1. And Sammy Walked In 2. Mongo's Blues Intro 3. Mongo's Blues 4. Liquid Crystal 5. Mano A Mano 6. Just Like You 7. Yes 8. Piece Of Cake 9. On Fire 10. Repercussions 11. Hello & Goodbye 12. Mongo's Blues Chant [Bonun Track]

全曲ミシェル・カミロの作曲で、編曲はマイケル・モスマン。過去の曲(トリオでやった曲など)の再演曲も多く、そのビッグ・バンド・アレンジがなかなかいい。彼の個性とバックのメンバーから、ラテン色が強いですけど、それが逆に強い個性を持たせます。パーカッションも大活躍で、いい味を出しています。1曲目は割と普通のバンド編成でカッコいいホーンアレンジを聴かせてくれますけど、フルートやクラリネットを前面に出した曲もあって、やっぱりこのアレンジのスリリングさは彼の音楽にピッタリ来ていると思います。3曲目はモンゴ・サンタマリアに捧げられている曲だと思うけど、ホーン・アレンジが特徴的でなかなか渋い。カミロ色が強くなるアレンジはなかなかのもの。66分間、彼の世界を楽しませてくれ、時にぶっ飛びます。(19年4月24日発売)
 

XII/大西順子(P、Key)セクステット(Somethin' Cool) XII/Junko Onishi(P, Key)Sextet(Somethin' Cool) - Recorded August 29 and 30, 2018. Akihiro Yoshimoto(Ts, Fl), Miki Hirose(Tp, Flh), Yuzo Kataoka(Tb), Yosuke Inoue(B), Shinnosuke Takahashi(Ds) - 1. One Lap Beyond 2. Falling Rocks 3. Apple Of My Eye 4. Dr. Pu! Poon 5. Baby I'm Yours 6. July 7. Teenager 8. Dark Chime 9. Head Towards The Light 10. Cura De Gatos 11. Unity 1 12. Remembering Spring

大西順子作が3、7曲目、全員の曲が11曲目、広瀬未来作が1、6、12曲目、吉本章紘作が2、8曲目、井上陽介作が4−5曲目、片岡雄三作が10曲目、高橋信之介作が9曲目と全員がまんべんなく曲を提供。曲の感じも3管の良さを生かしながら、サウンド的には新しめ。響き的には懐かしい部分もありますが、拍子とかハーモニーを聴いていると、けっこうな難曲なのでは、とも思わせます。ゴリゴリと、時にラテンやボッサ的に、時にスマートなバラードで、ロックビート的な曲もあったりと。カッコいい今のジャズの演奏が12曲60分ほど続きます。ジャズにしては曲を短めに凝縮した感じがスタジオ録音としてはいいかも。2曲目のようにフェンダーローズなどのエレキピアノを使っている曲も多め。とにかく表現の幅が広いです。(18年12月5日発売)


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☆ 2001 年 〜 2010 年


〜2018年上半期〜


♪ GAKO

「上半期ベスト3」,そろそろ出さなくちゃ・・・

【上半期の総括】
 1 月から 6 月末までに入手したアルバムは,30 枚。ほぼ,新譜の輸入盤だけでした。
というのも,去年買い逃していたアルバムが再入荷されたものもあるので,
それも新譜と言ってしまえば,すべてこの 1 年ほどの間に出たアルバムでしょうか。
 最近の傾向としては,どうもオーソドックスなアルバムが多かったのですが,
そんな中にも,ふっと新しさを感じさせるものと,あれ? これ,昔の録音じゃないのかしら・・・
と思うような懐かしさを感じさせるものがありました。
どちらにせよ,私自身が,あまり刺激的なものより,ゆったりと聴けるものを選んでいるからでしょう。

 では・・・「今週のアルバム」 での紹介文をもとに・・・

* Terry Gibbs “92 Years Young: Jammin' At The Gibbs House” (Whaling City Sound, wsc 092)
   Terry Gibbs(vib), John Campbell(p), Mike Gurroda(b), Gerry Gibbs(ds).
   Rec. Apr., 2016.
   (1)Back Home In Indiana (2)Yesterdays (3)The Shadow Of Your Smile
   (4)What's New (5)Take The"A"Train (6)Blues For Hamp
   (7)I'm Getting Sentimental Over You (8)Between The Devil And The Deep Blue Sea
   (9)Autumn Leaves (10)Yardbird Suite (11)All The Things You Are
   (12)Just Some G Minor Blues (13)Imagination (14)Here It Is (15)Closing Remarks

   1924 年 10 月 13 日生まれ。2016 年 4 月の録音時で 92 歳。
   しかし,まったくそんな年齢とは思えない Terry Gibbs のエネルギーに満ちたアルバムだ。
   ライナーによれば,息子の Gerry Gibbs が,この居間でジャムったらどうだろう,
   とサジェストしたことから生まれたアルバムのようだ。
   それにしても,どれも若々しい演奏で,アップ・テンポから情感豊かなバラードまで,
   なまじの若手より元気があり,かつ経験に基づいた深い味わいがある。
   まさに 92 years old ではなく,92 years young だ。

* Martial Solal & Dave Liebman “Masters In Bordeaux” (Sunnyside, SSC 1489)
   Dave Liebman(ts), Martial Solal(p).
   Rec. Aug. 4, 2016, live at Jazz & Wine Festival Bordeaux, Château Guiraud.
   (1)All The Things You Are (2)Night And Day (3)Solar
   (4)What Is This Things Called Love (5)On Green Dolphin Street (6)Lover Man

   去年の 10 月頃に見かけて,ずっと気になっていたのだが,11,12 月と探したがなかったので,
   もう売れてしまったかと思っていたら,年が変わっての 1 月に再び出てきた。
   残っていたのか,キャンセルがあったのか・・・どっちでもいい。
   ともかく即,手に取る。で,早速,聴いてみると,これが素晴らしい。
   曲名だけ見ると,ありきたりのスタンダード集かとも思ってしまうが,
   あにはからんや,ただのスタンダード集ではない。
   さすが大ベテラン,大御所 2 人のデュオだ。一筋縄ではいかない。
   スタンダードの香りをしっかり残しつつも,2 人の持つ感性と情熱が
   互いに高めあいながら,より大きな世界を作っていくようだ。
   1927 年生まれの Martial Solal だから,この録音時,89 歳!
   とてもそんな年齢を感じさせない瑞々しさがある。
   Dave Liebman,1946 年生まれだから,70 歳!
   まだまだ若々しく刺激的なソプラノとテナーを聴かせてくれる。
   もっと早く聴いていれば,去年の 「ベスト3」 に間に合っただろうが・・・

* Bruce Barth “Sunday” (Blau, 021)
   Jerry Bergonzi(ts), Bruce Barth(p), Mark Hodgson(b), Stephen Keogh(ds).
   Rec. May 13, 2017, live at the Espai de la Música Mestre Vila, Benicássim, Spain.
   (1)Blue Cube (2)Sunday (3)Double Billed (4)Afternoon In Ileida
   (5)Refuge (6)Laura
   Bruce Barth のリーダー作は,私は初めて手に入れたが,
   これまでにも Terrell Stafford のアルバムなどいろいろなアルバムに
   参加してきたのを聴いているだけに,その実力は,すでに知っている。
   今回は,Jerry Bergonzi との共演で,この組み合わせは初めて聴くが,
   ベテランの Jerry Bergonzi に負けないピアノを聴かせる。
   しかし,ここでは,やはり Jerry Bergonzi だ。
   現在のジャズ・テナーの一方の代表が,Eric Alexander だとしたら,
   もう一方の雄は,この Jerry Bergonzi だ。
   しかも,Eric Alexander がだんだん丸くなってきたというか,
   聴きやすいテナーになってきているような気がするが,
   Jerry Bergonzi は,ジャズ・テナーの刺激的な部分を常に聴かせてくれる。
   すでに 70 歳になったようだが,実に若々しく,
   ハードに迫ってくる演奏をコンスタントに続けているのは,凄いという他ない。

【特別賞】
 次点・・・というより,特別賞に格上げしました。ジャズの王道,ど真ん中・・・
というアルバムではないが,個人的には,ズシーンとしみこんできたアルバムです。

* Maciek Pysz, Daniele di Bonaventura “Coming Home” (Caligola, 2232)
   Maciek Pysz(ac-g, el-g: 7, 11), Daniele di Bonaventura(bandneon, p: 2, 5, 6, 10).
   Rec. May. 11, 12 & 13, 2017.
   (1)Lights (2)Blue Tango (3)Nadir (4)Streets (5)Intro (6)Tango
   (7)Paquito (8)Tree (9)I Gazzillori (10)More & More (11)Coming Home

   バンドネオンとギターのデュオというのは,ちょっと興味津々。
   どちらの楽器も管楽器のような派手さはない。
   バンドネオンといえば,私などは大好きな Astor Piazzolla を思い出すが,
   マイナーな楽器だろう。
   ギターの方も,聴いてみるとアンプを通さないクラシック・ギターの方が主だ。
   その両者が奏でる音楽は,哀愁に満ち満ちたもの。
   Piazzolla のようなタンゴを想像していたが,そうではない。
   録音されたのはイタリア北部の Cavalicco という町のスタジオだが,
   印象としては,ジプシー音楽のような,ヨーロッパの民衆の間に伝承されてきたようなイメージだ。
   なんとも沁みこんでくる。アンプを通したギターやピアノでの演奏も数曲あるが,
   全編,アコースティック・ギターとバンドネオンでも良かったような気もするが・・・
   それらも,ちょっとしたアクセントにはなっているか。

と,いうわけで,むりやり,4枚出しちゃいました。

92 Years Young Masters In Bordeaux Sunday Coming Home


♪ ドラ師匠 さん

今年はノスタルジックな選択になりました。
年のせいで刺激の強そうなものは避ける傾向にあります。
新感覚のコンテンポラリーな作品もほとんど聴いていません。
はじめの2枚はチェット・ベイカーとソニー・スティットを彷彿とさせるアルバムです。
カルロス・ガーネットは旧譜ですが今年一番聴いた作品です。
ワン・ホーンばかりを聴いていたのでアンサンブルやハーモニーが新鮮でした。
演奏、曲目、アレンジがバッチリとハマりました。
特に選曲が良かったです。

* EDUARDO BLANCO QUARTET / CHILDHOOD MEMORIES
eduardo blanco(tp),
dirk balthaus(p), jean louis rassinfosse(b), rene de hilster(ds)
2018/CAR BOP SA Records/

1 Larambebere's Message (E.Blanco)
2 The Lamp Is Low (P.Derose)
3 Antigua (A.C.Jobim)
4 For Enternity (E.Blanco)
5 Childhood Memories (E.Blanco)
6 Blues For You (E.Blanco)
7 King Solomon And Princess Isabella (E.Blanco)

またも出ました”チェット・ベイカーの再来”トランぺッターです。
相変わらずのキャッチフレーズで少々食傷気味になってます・・・が、そのフレーズには弱い。
結局、チェット風のジャケットに惹かれて買ってしまいました。
エデュアード・ブランコ(tp)は初見、アルゼンチン出身で現在はオランダで活躍中だそうです。
今CDの録音はギリシャなのでギリシャ盤ということになるのかな。

全7曲は自身のオリジナル5曲にその他2曲の構成です。
聴いてみるとこれが素晴らしかったです。
若かりし頃の溌溂として超クールなチェット・ベイカーを彷彿とさせる演奏でした。
チェット・ファンは必聴だと思いますよ・・・これにはハマる人も多いんじゃないかな。
無名でも時々こういう人が現れてくれるのでCDショップ通いは止められません。
自分の感性で買ったアルバムが大当たりなのは競馬の大穴的中にも通じる。
デローズの名曲、(2)「The Lamp Is Low」は最高です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」
(中間系)

* SEBASTIEN CHAUMONT QUARTET / MOONGLOW
sebastien chaumont(as),
marc devine(p), hassan shakur(b), fukushi tainaka(ds)
2015/ITI/

1 Moonglow (W.Hadson/I.Mills/E.Delange)
2 Tuesday's Rain (S.Chaumont)
3 Sunflowers and Butterflies (S.Chaumont)
4 Short Cut (S.Chaumont)
5 What's This All About (M.Devine)
6 Time Is Yours (K.A.Briscoe)
7 There Is A Small Hotel (Rodgers & Hart)
8 We'll Be Together Again (Fischer & Lane)
9 Slama's (O.Slama)
10 Busted (H.Harlan)

セバスティン・チャウモントと発音すればいいのかな?・・・フランス出身のアルト奏者です。
初めて聴いた時に驚いてしまいました・・・今時こんな演奏が聴けるなんて・・・。
ジャケットを見た時に以前どこかで見たことがあると思いました。
そう、1950年代のシブいモノトーンと佇まいのジャケットはソニー・スティット(as,ts)にそっくりですね。
内容がまたスタイルもサウンドもスティットにそっくりなんです。
つまりチャウモントのお手本はスティットでとても分かり易く、加えて若い頃のアート・ペッパー(as)の味もあります。

全10曲は自身のオリジナル3曲、メンバーが1曲、その他6曲の構成です。
(7)「There Is A Small Hotel」〜(8)「We'll Be Together Again」と続くスタンダードは雰囲気抜群。
オリジナルでは(5)「What's This All About」が良かったです。
このアルト・サックスの音色が素晴らしくて古き良き時代を彷彿とさせます。
まさに掘り出し物の一枚で私は参ってしまいました。
みなさんにも是非一度この音色を聴いてもらえればと思います。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」
(中間系)

* CARLOS GARNETT QUINTET & OCTET / MOON SHADOW c
arlos garnett(ts),
carlton holmes(p), george mitchell(b), shingo okudaira(ds), neil clarke(per),
al flythe(ts)(2,4,5,7), derick gardner(tp)(2,3,4,5,7,8), robert
trowers(tb)(2,4,5,7,8)
2001/Savant/

1 Moon Shadow.
2 Giant Steps
3 Delilah
4 Manha De Carnaval
5 McCoy Next Block
6 The Shadow of Your Smile
7 My Favorite Things
8 Salsa Blues
9 Softly As In A Morning Sunrise

カルロス・ガーネット(ts)の2001年作品です。
これがあまりに良くてガツンときてしまいました。
カルロス・ガーネットは後期マイルス・デイヴィス・グループに在団したテナー奏者です。
典型的なコルトレーン奏法だけど音色が柔らかいので聴き易いです。
そしてここには十代で頭角を現し日本の天才ドラマーと言われた奥平真吾さんが参加しています
奥平さんのドラミングにも注目です。

このところはずっとサックスやトランペットのワン・ホーン・アルバムを聴くことが多かったです。
だから2管、3管のジャズが新鮮に感じました。
クインテットやセクステットの2管、3管コンボの魅力は何でしょうか?
私にとっては演奏、曲目、アレンジが大事でアンサンブルやハーモニーのコンビネーションも良くないといけません。
そして今作はそれが全て良かったので私の琴線に触れました。
特に曲目には聴きたいと思わせる魅力的な名曲が並んでいて全部が聴きどころになりました。
(7)「My Favorite Things」はコルトレーンそのもので微笑ましい限りです。
聴くまではそれほど期待してなかったので、なおさらガツンときてしまいました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」
(中間系)


♪ ねひつじ さん

もうこの暑さ、たまりません。汗かきの自分には地獄です(笑)
ハンドタオルを数枚用意、Tシャツの着替えも持って仕事に行ってます。
北極の氷が溶けて、気候がおかしくなっているそうですね。
上半期ベスト3、遅くなってすみません。

ベスト3

・Bob Rockwell Quartet 『Reconstruction』(Steeplechase / 1990)
 Bob Rockwell (ts, ss), Joe Locke (vib), Rufus Reid (b), Victor Lewis (ds)

 予想以上の好内容、ヴィヴラフォンが大変効いてます。ソプラノサックスによる「How Long Has This Been Going On」が最高。

・The Don Sickler Qunitet 『Reflections』(High Note / 2002)
 Don Sickler (tp, flh), Bobby Porcelli (as,fl), Ronnie Mathews (p), Peter Washington (b), Ben Riley (ds)

 マイナーなトランぺッターのオリジナル曲+Miles Davisのマイナーな曲を演奏したマニアックな内容

・Pony Poindexter 『Live at the Domicile 1968』(Enja)
 Pony Poindexter (as,vo), Benny Bailey (tp), Jan Hammer (p,org), George Mraz (b), Michael Dennert (ds)

 若きヤン・ハマーやジョージ・ムラツを従えてアルトサックスが暴れます。「Jive Samba」が白眉です!


♪ ゴロピカリ さん

順不同です。
どうでもいいような、しょうもないコメントを付けました。

●Cocktails at Cotton club / Ron Carter
1.SATIN DOLL、2.MR.BOW-TIE、3.MY FUNNY VALENTINE、4.WAVE、5.ANNOUNCEMENT BY RON CARTER、6.SOFT WINDS、7.SAMBA DE ORFEU

Ron Carter (b)、Russell Malone (g)、Donald Vega (p) 2012年

今ではめずらしいドラムなしのピアノトリオ。
買ってから気がついたけれど、よく見れば日本のレーベルから出ている。
これは・・某レーベルのような軟弱な、客層に媚びるような演奏かと思ってしまいましたが、それは杞憂。
さすがはロン・カーターと彼のグループ。
聴きごたえ充分。

●A Night in Tunisia A Night at Birdland / Ryan Kisor & Grant Stewart
1.Quick Silver、2.A Night In Tunisia、3.Confirmation、4.If I Had You、5.Sprit Kick、6.Mayreh、7.Now's The Time、8.Once in A While、9.Wee Dot

Ryan Kisor(tp)、 Grant Stewart(ts)、Sam Yyahel(p)、 James Genus(b)、Victor Lewis(ds) 2004年

この演奏はアートブレイキーの A Night at Birdland の演奏曲目の再演版。
ハードバップを越えた・・とはいいませんが(笑)、新しい感覚の演奏で、おなじみの曲が新鮮に感じられます
こうして聴くとRyan Kisorもけっこういいね(笑)
音色やアタックが、Clifford Brown に比べて少々甘いのが気になるけど・・というか、ブラウニーが凄すぎるのかも。

●Easter Parade / 松尾明
1. Modal Mood、2. Softly As In A Morning Sunrise、3. Blues On The Edge、4. Easter Parade、5. Green Chimneys、6. Gray Lady
7. When You Are Smiling、8. Coincidence Calypso、9. Taken By Force 、10. Lilacs In The Rain、11. Lack Of Intelligence、12. I'm Free Again、13. Softly As In A Morning Sunrise(別テイク)2012年

松尾明(ds)、安井さち子(p)、高瀬裕(b)

これも国内レーベル、〇島レコードと、買ってから気が付きました(笑)
なんだ、買うんじゃなかった。
それなら気に入らない演奏で、酷評できますように・・と思いつつ聴いたら好演・熱演の連続でした(爆)


♪ A.tomy さん

では、上半期ベスト3。

“LIVE AT SWEET BASIL / Uli Lenz, Cecil McBee, Joe Chambers”(Enja/1989)
大物ベーシスト&ドラマー。対する孤軍奮闘の無名ピアニスト。甘露甘露。頑張りが報われた一枚。

“ARRIVAL / Steve Einerson”(CELLAR LIVE/2012)
テディ・キングが唄った「I Guess I'll Hang My Tears Out To Dry」!!が、古臭い録音。惜しい!

“FROM THE MOON / Lloyd Chisholm”(Dmc/2005)
選曲センスが抜群!ナット・アダレイの「The Old Country」なんて!多少ラッパがヘタでも許す!
(アルトの KRIS ALLEN イイですよ♪)


♪ 910 さん

自ブログからの転載ですけど、今年もよろしくお願いします。

王道のジャズ割合が減ってきてますが。それはそれでいいとして。ECMに関しては、今年もNew Series含めて20枚以上出ていますけど、今回は傑作はパッと浮かんできませんでした。ジャズといってパッと頭に浮かんだのは、安定したトリオのブラッド・メルドー。オリジナルも既成曲もいい。ただし全員に受け入れられるかは、疑問かも。井筒香奈江さんのヴォーカル・アルバムはジャズとは言えないんじゃないかとも思えますけど、ディスクユニオンのジャズ東京ではかなり売れているそうです。気に入ってます。トム・ケネディは、ダウンロード中心でCDとしてはなかなか入手できなかったもの。時代の移り変わりの象徴と、内容で選びました。

Seymour Reads The Constitution/Brad Mehldau(P) Trio(Nonesuch)(輸入盤) - Released 2018. Larry Grenadier(B), Jeff Ballard(Ds) - 1. Spiral 2. Seymour Reeds The Constitution 3. Almost Like Being Love 4. De-Dah 5. Friends 6. Ten Tune 7. Great Day 8. Beatrice

(18/06/04)ブラッド・メルドー作が1−2、6曲目で、他はジャズメン・オリジナルやロック、スタンダード。タイム感が独特な感じもあるけど、相変わらず安定したトリオ。タイトルの通り、らせん状にぐるぐる回るような、ちょっと浮遊感と不安定感を伴いながら前に進んでいく1曲目、タイトル曲だけど、ちょっと不思議な千鳥足感と淡い感じで面白いゆったりめの2曲目、スタンダードでアップテンポの演奏がスリリングな3曲目、エルモ・ホープ作のスマートでオーソドックスな4ビートの4曲目、ブライアン・ウィルソンらの曲をうまくワルツでトリオで唄っている5曲目、これも独特なタイム感と哀愁のあるクラシック的にも発展する6曲目、ポール・マッカートニー作を8ビートで料理する7曲目、サム・リヴァース作で意外にスウィングする8曲目。

Laidback 2018/井筒香奈江(Vo) レイドバック(Jellyfishlb) - Recorded November 14 and 15, 2017. 藤澤由二(P)、小川浩史(B)、Guest: 中川昌三(Fl)、大久保貴之(Per) - 1. Songbird 2. Little Wing 3. サクセス 4. 美人薄命 5. 雨の鼓動 6. アネモネ 7. 部屋に吹く風 8. Light My Fire 9. You Are So Beautiful

グループでの10年ぶりのアルバム。今回は作詞井筒香奈江、作曲藤澤由二が4−6曲目にあり、初のアルバムでのオリジナルではないかと思います。また、今までのグループの2枚は洋楽だけだったのが、今回は和洋オリジナル混合になっているのも、そこが特色か。グループとしても別物のアルバムに仕上がっています。何よりも、けっこう音数を減らして、静かに淡々と歌う場面もあって、聴いて胸を締め付けられるような音使いが目立ち、井筒個人名義のアルバムのサウンドも引っ張っているような感じ。ジャズかと言うと、J-POP(ニューミュージック?)に近いものがありますが、3曲目は4ビートであり、またスタンダードも9曲目にあったりして、ジャズとしても多少は考えられるのでは。音楽としてはけっこう素晴らしい。(18年5月16日発売)

Points Of View/Tom Kennedy(B, Key)(自主制作) - Released 2017. Dave Weckl on 1-2), Bill Evans(Ss, Ts on 1-2), Charles Blenzig(P on 1-7), Karla Harris(Vo on 3), Wes Ritenour(Ds on 3, 7), Chuck Roeb(G on 3), Bob Franceschini(Ss, Ts on 3-6), Lee Retenour(G on 4), Obed Calvaire(Ds on 5-6), Nick Marcione(Tp on 5), Randy Brecker(Tp on 7)., Mike Stern(G on 8), Richie Morales(Ds on 8), Bob Malack(Ts on 8) - 1. I'll Remember You 2. The Dark 3. New July 4. Just Listen 5. Roints Of View 6. Koolz 7. I'll See You 8. Gaslight Square Blues

(18/02/11)5−8曲目がトム・ケネディ作曲で、1−4曲目は参加メンバーの曲、スタンダード他。なかなかスゴいメンバーややリラックスしつつも、ベースをはじめ、それぞれのソロもあちこちで堪能できます。エレクトリックベースが5曲、4−5、7曲目はアコースティック。ジャンル的にはややフュージョン寄りですが、あまり甘くもなく、特にリーダーのベースがそれとなくだけど、目立っている感じ。こういう洗練された渋さは、なかなか味わえないかも。特に3曲目(ギターはチャック・ローブ)の都会的な渋い曲調は、聴いていて大人の曲だなあ、と思わせます。自主制作で好きなように演奏することが、ベーシストのリーダー作としてはうまく作用している感じ。5曲目はややアップテンポの4ビート。こういうジャズ的要素も少しあります。

(次点)Music Is/Bill Frisell(G, Loops, B, Ukulele, Music Boxes)(Okeh)(輸入盤)


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☆ 2001 年 〜 2010 年


〜2017年上半期〜


♪ madame さん

上半期 Best3

すべてライブがらみです。ライブとアルバム、両方を聞いてのベスト3

○ Eliane Elias / Dance of Time

前作に引き続いて、バックにTake6のコーラスが入り、ゴージャスにまた
心地よく仕上がっています。ダントツのベストアルバム!
特にSpeak Lowでのアレンジは秀逸。バックのコーラスはもちろんのこと、
それを引き受けての元夫のランディ・ブレッカーのフリューゲルホーンのソロの
素晴らしさ。イリアーヌはもちろんのこと、すばらしいメンバーが終結しての
極上のアルバム。

ライブでは夫君のマーク・ジョンソンのベースがいぶし銀の魅力。底力です。
イリアーヌの力強くパーカッシブなピアノが目立つけど、それに負けないテクでの
存在感はさすが。

元の旦那、今の旦那、使えるものは何でも使ってベストなアルバムを仕上げていく
彼女の力量に脱帽。見習いたい、あやかりたい。。
 

○ Mark Whitfield / Grace

いいギターですね!実は彼は良く知りませんでした。ライブに行って魅了された
ギターです。
Afro Samurai アグレッシブに始まるオープニング。
かと思うと、Blue D.A.のようなクールに展開するナンバー。
Space Between Us クールにそして美しい音色。漂うようなコード進行。
この落差、落としどころを掴んでいるこのサウンドにただ聞きいるだけ。
Fortress ちょっとファンクっぽいイントロ。そしてオクターブ奏法の心地よさ。
どの曲もいいですね。いいプレイヤー、アルバムに出会える醍醐味を感じます。

ライブではもっと、アグレッシブさが前面に出てました。クールさとの対比が
見どころ、聞きどころ。
ベースの中村恭士くん、素晴らしいです。進化してます。
ミュージシャンの信頼を得ているのがはっきりわかります。引っ張りだこなのも当然。
 

○ 矢野顕子 / ラーメンな女たち Live in Tokyo

3枚目はちょっと迷いました。でもインパクト、という点ではやはりこれ。
有名なナンバーを元にして彼女ならではにオリジナルに展開して歌っちゃう、という唯一無二のアルバム。
その彼女の歌が、何ともすんなり入ってきて聞いてしまう、とう魅力を持った歌。
彼女は大きいですね。すべて包み込んでいくようなそんなサウンドを展開。
好みが分かれる彼女の歌。でも歳とともにまた他にはない良さを感じます。

ライブは上原ひろみちゃんとのデュオ・コンサート。
パワフルさ満載!最初はひろみちゃんのパワーとアグレッシブさに釘付け。
でも矢野顕子さんの大きさがだんだん、わかってくるライブでもありました。
いろんな表情、という点ではやはりベテラン、加えて若いひろみちゃんと対等に
やりあう体力もあっぱれ。女性の時代、を感じました。


♪ ドラ師匠 さん

ベスト3ですが今年は7枚ほど候補があったので絞るのに苦労しました。
最後に残ったのが下記の3枚です。

* DAVID GILMORE QUINTET / TRANSITIONS
david gilmore(g), mark shim(ts),
victor gould(p), carlo derosa(b), e.j.strickland(ds),
gregoire maret(harmonica)(4), bill ware(vib)(8)
2017/Criss Cross/

1 End Of Daze (D.Gilmore)
2 Beyond All Limits (W.Shaw)
3 Blues Mind Matter (B.Hutcherson)
4 Blusette (T.Thielemans)
5 Both (A.Peacock)
6 Spontanuity (D.Gilmore)
7 Kid Logic (V.Bailey)
8 Farralone (B.Hutherson)
9 Nem Un Talvez(H.Pascoal)

デヴィッド・ギルモア(g)はM-Base派ですね。
スティーヴ・コールマン(as)&ファイブ・エレメンツの一員でした。
共演のマーク・シム(ts)もその流れのサックス奏者です。
ちなみにその一派で重要なのは前述のスティーブ・コールマン(as)、グレッグ・オスビー(as)、
ジェリ・アレン(p)、ゲイリー・トーマス(ts)、カサンドラ・ウィルソン(vo)らがいます。
私が一番好きなのはゲイリー・トーマスです。

久々にM-Base派のジャズを聴きましたが面白かったです。
未だに新鮮さは失っていないと同時に聴き易くなっていると思います。
先進的で頭でっかちなところもあったけれどだいぶ丸くなってきています。
最近は聴き易いものばかりを聴いていたのでもの凄く新鮮で毎日愛聴していました。
今週のもう一枚もサム・リバース(ts)なのでジャズにどっぷり浸かった気がします。
待望の春を迎えて気分も元気になっているのかもしれません。

どの曲も良かったけれど好みではボビー・ハッチャーソン(vib)の(3)と(8)が出色でした。
展開やリズムに工夫が見られる(6)や(7)もお気に入りになりました。
ゲストがハーモニカとヴァイブというのもよく考えられた選択だと思います。
アルバムの流れに変化が出て曲想も多彩で飽きさせません。
演奏内容も素晴らしく構成もよく考えられている・・・今年聴いた中では一番いいかな。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

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* ERIC ALEXANDER TRIO / JUST ONE OF THOSE THINGS
eric alexander(ts), dezron dougras(b), neal smith(ds)
2016/Venus/

1 You'd Be So Nice To Come Home (C.Poter)
2 Just One Of Those Things (C.Poter)
3 Wise One (J.Cortrane)
4 Beahutiful Love (V.Young)
5 You Say You Care (J.Styne/L.Robin)
6 We've Only Just Begun (P.Williams)
7 Stardust (H Carmichael)
8 Russian Lullaby (I.Berlin)
9 Bessie's Blues (J.Cortrane)

新年の初聴きはこれに決めていました。
私が知る限りエリック・アレキサンダーのピアノレス・トリオは初めてです。
これを知った時に早く聴いてみたいと思いました。
年末に入手して年が明けるまで聴くのを我慢していました。

メンバーがまたいいですね。
デズロン・ダグラス(b)にニール・スミス(ds)というフレッシュな組み合わせです。
1曲目を聴いた時の感想はジョン・コルトレーンにそっくりだと思いました。
エリックはやはりコルトレーンの影響が大きいです。
このままでは今一つかなと思っていましたが聴き続けていると段々良くなってきました。
曲が進むにつれてエリックらしさが出てきたからです。
何といっても(5)「You Say You Care」が素晴らしかった。
続く(6)「We've Only Just Begun」〜(7)「Stardust」」のバラードも良かった。
(8)「Russian Lullaby」の超高速な展開も聴きどころになりました。
エリックの豊かな音色、刺激的なフレージングが冴えわたり、
初共演の緊張感が漂う3人のコンビネーションにも注目です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

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* NAJPONK TRIO / AND TENER TITANS
ondrej stveracek(ts), osian roberts(ts),
najponk(p), taras voloschuk(b), marek urbanek(ds)
2017/Gats/

1 Introdiction By Glenn Spicker
2 All Crean (D.Gordon)
3 Rhythm-a-Ning (T.Monk) / dedicated to Hans Groiner
4 Take The Coltrane (D.Ellington)
5 Blue Monk (T.Monk) / dedicated to Hans Groiner
6 Impressions (J.Coltrane)
7 All Crean (D.Gordon) - afternoon rehearsal take

もう10年位前になるのかな、チェコのナイポンク・トリオが大きな話題になったのは。
ナイポンクが紹介されるや否や確かな実力と個性的な名前で日本のピアノ・ファンを席巻してしまった。
バド・パウエル系のジャズの王道をいくピアニストで、メリハリのある切れ味鋭い演奏が素晴らしいです。
どれを聴いても間違いないという安定感と安心感があって聴き味がとても良いです。
やはり大人気のようで毎年新作も次々に発売されています。

ジャケットを見た途端に「これはいいぞ」という予感がありました。
3週間前に紹介したばかりのチェコのOndrej StveracekとイギリスのOsian Robertsの2テナーの競演です。
企画は日本の「ガッツ・プロダクション」なので演出もバッチリと決まりました。
テナー二人の個性がハッキリしているので聴いていて面白かったです。
共にコルトレーン系でパワフルであるけれどOndrej Stveracekは切れ味、Osian Robertsはうねるテナーが特色です。
デクスター・ゴードン(ts)を彷彿とさせる豪快さも持っています。
そのデックスの1曲目の「All Crean」でギュッと心を鷲づかみにされました。
(7)「Impressions」では二人の個性が浮き上がる・・・ナイポンク・トリオの素晴らしいバッキングにも注目です。
チェコ・ジャズの最高峰が聴けたと思います。
テナー・バトルの作品は数多く存在しているけれど、これもまた記憶に残る一枚になりました。
最後にリラックスしたリハーサルの1曲が加えられているのもプロデューサーの心の中が見えるようです。
雰囲気がいいので「どうしてもお蔵入りにしたくはなかった」という気持が・・・。

なお(3)と(5)の2曲はモンク研究のオーストリアのピアニスト、ハンス・グロイナーに捧げるものになっています。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)


♪ ゴロピカリ さん

こんばんは
ま、↓こういうことでして(^^)

1.VSOP II Tokyo 1983
Herbie Hancock(p)、Wynton Marsalis(tp)、Branford Marsalis(ts,ss)
Ron Carter(b)、Tony Williams(ds) 1983年5月

あのVSOPのホーンがマルサリス兄弟になりました。

2.Let's / Tommy Flanagan
Tommy Flanagan(g)、Jesper Lundgaard(b)、Lewis Nash(drm) 1993年4月

サド・ジョーンズの作品集です。

3.Intercontinental / Joe Pass
Joe Pass(g)、Elbahard Weber(b)、Kenny Clare(drm) 1970年6月

 久しぶりに買ったジョー・パス。いいね!

次点

Passin' Through / Charles Lloyd
Charles Lloyd(ts,Fl)、Jason Moran(p)、ReubenRogers(b)、Eric HarLsnd(drm) 2016年7月


♪ ねひつじ さん

こんばんは。今年もよろしくお願いします。

・Broadbent/ Gibson / Smith 『Together Again』
 アラン・ブロードベントのトリオに、ゲイリー・フォスター(アルト・サックス)らがゲスト参加

・Meredith d'Ambrosio 『By Myself』
 エディ・ヒギンズの奥さんによる弾き語り、愁いのある声がいいです

・Sylvia Syms 『Sylvia Is!』
 300円コーナーで発見。こちらも品のいい、落ち着いた歌声です


♪ A.tomy さん

こんばんは。

まず二枚は「CD聴きの会」でピアノ・トリオと黒人女性ヴォーカル。

“THE ERIC BYRD TRIO”

“ONLY PART OF ME / Deborah Davis”

実はこのピアノ・トリオ盤。ラストはなんと「ラップ」らしいのですが、アルバムのイメージを壊したくない(笑)ので、未だに聴いたことがありません。
「〜ながら聴き」をしていてラストに辿り着きそうになると、慌てて止めます。(爆)

三枚目はGAKOさんが掲示板に話題を書き込んでくれたお蔭で、手にすることが出来たピアノ・トリオ。

“SCORPIO RISING / Walter Davis Jr.”

お蔭様でホームページの更新も出来ました。(^^)


♪ 910 さん

自ブログにアップした記事ですが、こちらにも転載させていただきます。

もう今年も半分が過ぎてしまいました。上半期ベスト3を恒例で決めなければ。下半期が年間ベストを12月頭にやるので、上半期は前年12月から今年6月分までとなります。
まだ聴いてないのが4枚ありますが、それはまた12月の年間の時に決めたいと思います。

順不同にはなりますけど、今年の上半期3枚を選ぶとなると、こんな感じでしょうか。ECMは、次点が2枚ありますが、この中で、どれがベスト3に入ってきてもおかしくないです。
ちょっとレーベル間のバランスをとりました。いつもそうだけど、ザクッと手早く決めてしまってます。

Small Town/Bill Frisell(G)/Thomas Morgan(B)(ECM 2525)(輸入盤)
- Recorded March 2016. -
1. It Should Have Happened A Long Time Ago 2. Subcouscious Lee 3. Song For Andrew No.1 4. Wildwood Flower 5. Small Town 6. What A Party 7. Poet - Pearl 8. Goldfinger

(17/05/31)ヴィレッジ・ヴァンガードでのライヴ。2人の共作は7曲目、ビル・フリゼール作が3、5曲目、ポール・モチアン作が1曲目、リー・コニッツ作が2曲目、他は映画音楽など。2人での幽玄な、時にのどかな世界が68分続きます。
でも、2人のやり取りは緊密です。モチアンとの演奏を比べてみたくなるけど、印象的には似ている、夢見心地で愁いを含む1曲目、コニッツの曲らしい醒めた4ビートで進んでいく2曲目、明るめで牧歌的な情景から哀愁に表情を変える3曲目、やや快活で明るいカントリー的な4曲目、8ビートでいつものフリゼール節が聴けるタイトル曲の5曲目、これまたビートはっきりめで明るくせまる6曲目、既成曲的なゆったりインプロヴィゼーションの7曲目、渋くて幻影的な演奏が続く映画音楽の8曲目。

Moments Captured/Alex Sipiagin(Tp, Flh)(Criss Cross 1395)(輸入盤)
- Recorded September 21, 2016.
Chris Potter(Ts), Will Vinson(As, Ss), John Escreet (Synth, Key, P), Matt Brewer(B), Eric Harland(Ds), Alina Engibaryan(Vo on 2, 5) -
1. Evija Bridge 2. Moments From The Past 3. Unexpected Reversal 4. Blues For Mike 5. Breeze 6. Bergen Road 7. Dream

(17/06/12)全曲Alex Sipiaginの作曲(2曲目の共作は詞の方?)。3管でメカニカルな今っぽいジャズが目立ち、高難易度だと思います。ベースはアコースティック、エレキ両方。そんな雰囲気で、エレキベースとキーボードも加えてはじまる、変拍子基調の1曲目はオランダの美しい情景からとライナーにはありますが、しっかり現代ジャズ。
ヴォーカル入りだけど、やはり変拍子と浮遊感を感じるややゆったりとした2曲目、エレピなどをバックに管が吹きまくりシンセが登場するという構図の3曲目、メカニカルな3管のテーマとその後に続くソロが心地よい4曲目、少し乾いていて大らかなメロディに心を落ち着かせる5曲目、流れるようなメカニカルなテーマと緊張感あるアドリブの6曲目、バラードからゆったりとしたビートになる7曲目。

Gratitude/Dayna Stephens(Ts, Ss, EWI, Synth, B on 9)(Contageous Music)(輸入盤)
- Released 2017. Julian Lage(G), Brad Mehldau(P, Tack P on 4), Larry Grenadier(B), Eric Harland(Ds, Cymbals) -
1. Emilie 2. In A Garden 3. Amber Is Falling (Red And Yellow) 4. Woodside Waltz 5. We Had A Sister 6. The Timbre Of Gratitude 7. Isfahan 8. Don't Mean A Thing At All 9. Clouds & Clouds

(17/05/30)Dayna Stephens作は6曲目のみで、過去や、特に今のジャズメンオリジナルその他の作品集。
メンバーのJulian Lage作も4曲目に。なかなかスゴい同じメンバーで2枚目。前作はバラード集だったけど、今回はやや盛り上がりのある曲があります。
バリバリのアップテンポの曲は無くても、力が入るソロなど、聴きごたえがあります。
1曲目ではサックスは力を入れない程度にバリバリという吹き方も。でもやはりメロディ重視の部分も。
2曲目のAaron Parks作とか5曲目のPat Metheny作とか、興味深い選曲。2曲目はバラードで、バラードと彼の相性もいいのかも。
4曲目は分かりやすいのどかなワルツ。との曲も、リーダーと、ピアノ、ギターのソロがいい味出しています。
6曲目を含め、それぞれの曲に深みを感じる。

(次点)
The Dreamer Is The Dream/Chris Potter(Sax, Cl, Fl, Ilimba, Samples)(ECM 2519)(輸入盤)
Up And Coming/John Abercrombie(G) Quartet(ECM 2528)(輸入盤)


♪ GAKO

さて,私も,「上半期ベスト3」を提出します。

今年の1月から6月までに買ったのが,27枚。
例年通りのペースといえましょうか。
だいたい,いつも行くお店で月4枚のペース。
ただ,上半期は珍しく3枚ばかりネットで注文したのがあるので,この数になりました。

この7月は,なにやら他の用事もあったり,暑くなってきたせいもあって,なかなかゆっくり聴きなおしができませんでした。
それで,この際,第一印象で3枚選ぶことにしました。

では,購入順で・・・

* Terell Stafford “Forgive And Forget” (Herb Harris Music, HHM 2035)
   Terell Stafford(tp), Tim Warfield(ts), Kevin Hays(p), Greg Williams(b), Rodney Green(ds).
   Jan. 4, 2016.

   やっぱり,Terell Staford か。2000 年にはじめて聴いて以来,現在のトランペッターの中では一押。
   トランペッターらしい鋭い音色と歌心もあって,ついつい引き込まれてしまいます。
   全曲,Herb Harris のオリジナルだが,曲想もヴァラエティーにとんでいるし,Stafford のトランペットも実によく歌っています。テナーの Tim Warfield も負けていない。
   それに,ピアノが Kevin Hays。彼のピアノを聴くのも久しぶり。今まで,いいんだかどうなんだか,評価の定まらないピアニストの一人でしたが,今回は,なかなかいい。

* Dado Moroni, Luigi Tessarollo “Talking Strings” (Abeat, AB JZ 160)
   Dado Moroni(p), Luigi Tessarollo(g).
   Apr. 2, 2016.

   めったにデュオのアルバムは手にしないんだけど,今年は,このアルバムと次点にした Enrico Pieranunzi, Rosario Giuliani “Duke's Dream” (Intution, INT 3445 2) を比較的続けて購入。
   こちらは,Dado Moroni のピアノと Luigi Tessarollo のギターのデュオ・アルバム。Moroni の (4),Tessarollo の (10),Bill Evans の (5) 以外は,おなじみのスタンダード。
   しかし,これが単なる耳障りのいいスタンダード曲集じゃない。
   ジャズの伝統をしっかり踏まえつつ,お互いが,ソロとバッキングで刺激しあい,実にスリリングな演奏になっている。

* Enrico Pieranunzi, Mads Vinding, Alex Riel “Yesterdays” (Stunt, STUCD 17072)
   Enrico Pieranunzi(p), Mads Vinding(b), Alex Riel(ds).
   Nov. 11, 1997, Copenhagen Jazzhouse.

   2000 年の秋に買って,愛聴していた Mads Vinding  “The Kingdom” (Stunt, STUCD-19703) と同じメンバー。録音も同じ年の 11 月。しかも,ライブだ。
   前作を紹介した時には,「繊細に三者が絡み合い,20世紀末を飾るにふさわしいアルバムだ。」と書いたが,まさにその通り。
   ライブだけに,そこに,内に秘められた熱さも感じられる。
   とはいえ,あくまでもヨーロッパのピアノ・トリオらしいクールさが全体を覆う。
   最近の Enrico Pieranunzi は,この頃より,ずいぶん自己を表面に押し出すようになっていて,アルバムによっては,アクの強さも感じられるが,ここでは,Mads Vinding, Alex Riel との三者一体となった演奏を聴かせてくれます。

【次点】

* Enrico Pieranunzi, Rosario Giuliani “Duke's Dream” (Intution, INT 3445 2)
   Enrico Pieranunzi(p, el-p: 3, 10), Rosario Giuliani(as, ss: 8).
   Mar. 7-9, 2016.

   上にも書いたように,デュオ・アルバムはめったに買わないんだが,これは,Pieranunzi の Ellington 曲集ということで,手に入れた。
   これまで持っていた彼のアルバムでは,Pieranunzi が Ellington の曲を演奏したのは聴いたことがない。
   彼が演奏すると,どんな感じなんだろうか・・・そこん所が気になって入手しました。
   曲目を見ると,おなじみの Ellington の曲と Pieranunzi のオリジナル。
   聴いてみると,うん,さすがに Pieranunzi。
   曲は,Ellington なんだけど,すっかり Pieranunzi になっている。
   これは,まさに新しい Ellington の解釈と演奏だ。
   Rosario Giuliani のアルトもなかなかのものだが,やはりこのアルバムは,Pieranunzi の世界です。
   ただ,これをベスト3に入れると,デュオ・アルバムが2枚になってしまうのと,“Yesterdays” も Pieranunzi だということで,こちらを次点にしました。

      


☆ 2011 年  ☆ 2012 年  ☆ 2013 年  ☆ 2014 年  ☆ 2015 年
☆ 2016 年  ☆ 2017 年  ☆ 2018 年  ☆ 2019 年  ☆ 2020 年

☆ 2001 年 〜 2010 年


〜2016年上半期〜


♪ ドラ師匠 さん

上半期のベスト3です。
図らずもテナー・サックスが3枚になりました。

*SEAMUS BLAKE & CHRIS CHEEK QUINTET / LET'S CALL THE WHOLE THING OFF
seamus blake(ts), chris cheek(ts),
ethan iverson(p), matt penman(b), jochen rueckert(ds)
2016/Criss Cross/

1 Let's Call The Whole Thing Off (G.Gershwin)
2 Choro Blanco (S.Blake)
3 Lunar (C.Cheek)
4 La Cancion Que Falta (G.Klein)
5 Limehouse Blues (P.Braham)
6 Surfboard (A.C.Jobim)
7 Count Your Blessings (J.Berlin)
8 A Little Evil (Snook)

シーマス・ブレイク(s)とクリス・チーク(ts)の競演盤です。
CDショップでこれを見た時、聴き逃せないと思いました。
特にチークを聴くのは久し振りなので興味津々でした。
後で調べてみるとこの二人の共演盤は何枚かあるようですね。
エリック・アレキサンダーとグラント・スチュアートの2テナー・ユニットの「Reeds & Deeds」の
向こうを張ってブレイク&チークの「Reeds Ramble」を結成するつもりかな。

聴いていてふと思いました。
これはブラッド・メルドー(p)やカート・ローゼンウィンケル(g)のテナー版ではないかと。
かすれるような音色、浮揚感のある超クールなサウンド、細かく音をつなぐ奏法。
変拍子、一瞬タイミングを外して半音を多用する・・・それが緊張感を生んでいます。
古典の(5)「Limehouse Blues」を聴くとよく分かります。
(6)「Surfboard」における二人の掛け合いにも注目しました。
ボサノバ・テイストはどこかに吹っ飛んでしまいました。
バラードの(7)「Count Your Blessings」における二人の表現力も素晴らしいです。
面白いですね。
今までにはない感じがします・・・やはり新感覚のテナー奏者はちょっと違う。
サックスを自在に操る・・・二人のテクニシャンぶりも凄いです。
たまには現代の先進主流派テナー奏者を聴かないといけませんね。
やはりジャズは現在進行形です。 二人はいつの間にかマイケル・ブレッカー(ts)を超えていた。

バックの3人にも注目しました。
随所できらめくピアノを聴かせるイーザン・イヴァーソンの存在感は十分です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

*GEORGE COLEMAN QUARTET / A MASTER SPEAKS
george coleman(ts),
mike ledonne(p), bob cranshaw(b), george coleman jr(ds)
peter bernstein(g)(3)
2016/Smoke Sessions Records/

1 Invitation (B.Kaper)
2 The Shadow Of Your Smile (J.Mandel)
3 Blues For B.B (G.Coleman)
4 Blondie's Waltz (G.Coleman)
5 You'll Never Know What You Mean To Me (M.LeDonne)
6 Darn That Dream (J.V.Heusen)
7 Sonny's Playground (G.Coleman)
8 These Foolish Things (J.Strachey/H.Link)
9 Time To Get Down (G.Coleman)

ジョージ・コールマン(ts)のリーダー作を買うのも久しぶりです。
コールマンはジャズ・シーンを代表する名コンボ「マイルス・デイヴィス・クインテット」に在籍しました。
別格のジョン・コルトレーン(ts)とウエイン・ショーター(ts)の間に挟まれ損をしていますが、
超一流のジャズ・マンであることは間違いありません。
1964年の在籍時に吹き込んだ「My Funny Valentine」と「Four And More」はマイルスの代表作です。
私にとっても「My Funny Valentine」には特別の思い入れがあります。 それこそレコード盤が擦り切れるほど聴きました。

コールマンは1935年生まれなので現在81歳、今作録音時は80歳です。
自身のオリジナル4曲に共演のマイク・ルドン(p)が1曲、その他スタンダード4曲の構成です。
ソニー・ロリンズ(ts)・コンボで活躍したボブ・クランショウ(b)の名前が見えるのも嬉しい。
クランショウも元気なんですね・・・録音時は82歳でした。
1曲だけピーター・バーンステイン(g)が参加しています。

80歳でこれだけ吹ければもう十分です・・・余りの元気さに驚きました。
刺激的なフレージングと力強く艶のある音色はとても80歳とは思えません。
まずは(1)「Invitation」でぶっ飛びました。
12分超の一番の長丁場ですがコールマンの面目躍如たる演奏を聴かせてくれました。
ボサノバの(2)、バラードの(6)と(8)のスタンダードも聴きどころになります。
オリジナルではワルツの(4)、ブルース奏法が聴ける(3)、印象的なテーマを持つルドンの(5)に注目です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

*JOEL PRESS QUARTET / LIVE AT SMALLS
joel press(ts),
michal kanan(p), chris haney(b), fukushi tainaka(ds):(1,3,4,6,8,9,10)
spike wilner(p), boots maleson(b), steve little(ds):(2,5,7)
2014/Smalls Live/

1 There Will Never Be Another You (H.Warren)
2 I Never Knew (Merkin/Schwartz)
3 All Of Me (G.Marks/S.Simons)
4 I Hear A Rhapsody (G.Fragos/J.Baker/D.Gasparre)
5 Lover Man (J.Davis/R.ramirez/J.Sherman)
6 All The Things You Are (J.Kern)
7 On A Slow Boat To China (F.Loesser)
8 That Old Feeling (S.Fain)
9 Sunrise (J.Press)
10 It's You Or No One At All (S.Cahn/J.Styne)

ジョエル・プレス(ts)は初見、ジャケ買い、シブい佇まいに引かれました。
熟年のサックス奏者のスタンダード作品集に手が伸びるのはもう病気だと思っています。

ベテランの良さは自己のスタイルが確立されていること。
人まねではない自分の歌い方を持っていることだと思います。
このジョエル・プレスもそうでした。
とつとつとした独特のノリ、ゆったりとしたスイング感、雰囲気抜群でなんともたまりません。
演目はよく知られたスタンダードばかり、実に味のある歌い方で「いいなぁ〜」と思いました。

ベストは唯一のオリジナル、(9)「Sunrise」です。
このバラードが素晴らしくて一発でノックアウトされてしまいました。
プレスの円熟のバラード奏法と続くマイケル・カナンのピアノに参った。
もう最高!・・・この1曲のために買っても惜しくないと思います。

マイケル・カナンとスパイク・ウィルナーの二組のトリオが楽しめるのもお徳用です。
スモールズの音楽監督でもあるウィルナーの存在感のあるピアノも聴きどころになりました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)


♪ ゴロピカリ さん

今年になって20枚位CDを買いましたが、いずれもパッとしない・・
なので3枚選べません、ごめんなさい。

1.Bachology / David Gazarov
ジャック・ルーシェに捧ぐ、という副題もあります。
バッハの曲のジャズ化です。
ついでにいうと、音もいいです。

2.Jazz Dancing / Don Friedman
Don Friedmanは忘れかけていた人です(笑)
Donna Lee をはじめ、バップの名曲を演奏しています。


♪ ねひつじ さん

こんばんは。
遅ればせながら上半期ベスト3です。

@ Tchangodei & Archie Shepp Duo / Eagle's Flight (1985)

 Tchangodeiという人がどういう楽器をやるのか、録音時期もクレジットなし。
 聴いてみると、Tchangodei氏のピアノをバックに、今まで聴いたことないようなSheppの深遠透明な演奏、こりゃ大当たりです。

A Woody Shaw & Louis Hayes / The Tour Volume One (1976・High Note)

 ウディ・ショウの息子さん所蔵と思われるライヴ音源。絶頂期のショウの勢いがとにかく凄まじいです。

B Alain Jean -Marie / Afterblue (1998,1999)

 フランスのピアニストによるソロ・ピアノと、ピアノ・トリオをカップリングした二枚組。
 朴訥な響きのソロ、ピリッと締まったトリオと、聞き飽きのこない内容。


♪ A.tomy さん

決めちゃいました!

●“BOUNCE / Seby Burgio”(Auand)
血気盛んなイタリアントリオの演じる陽気なカリプソから静謐なバラードまで♪

●“INVICTUS / Reggie Quinerly”(Redefinition)
未知のドラマーは置いといて、高速ヴァイブが唸る!

●“BLACK MACHINE / Massimo D'Avola”(Gregory's Jazz)
「ローマよ今夜はさわがないで」一発!「CD聴きの会」へ持って行って良かった!


♪ 910 さん

実はまだ、6月までに届いたもので6枚聴いてないCDがあるのですが、どっちみち12月頭に年間ベスト3をやるので、見切り発車で発表してしまいます。選定していて、つくづく自分は根っからのジャズファンじゃないなと(笑)。

Spark/上原ひろみ(P、Key)(Telarc) Spark/Hiromi Uehara(P, Key)(Telarc) - Recorded October 9-12, 2015. The Trio Project Featuring Anthony Jackson(B) And Simon Phillips(Ds) - 1. Spark 2. In A Trance 3. Take Me Away 4. Wonderland 5. Indulgence 6. Dilemma 7. What Will Be, Will Be 8. Wake Up And Dream 9. All's Well

全曲上原ひろみの作曲。今回は9曲で72分と、長尺な曲が多いです。Aliveでけっこうスゴいことになってきたなあと思ったら、さらにその上を行く複雑さとプログレチックなジャズ/フュージョンになっています。やはり変拍子が多い。タイトル曲の1曲目からして複雑なリズムと展開、その上を舞うメロディックかつメカニカルなピアノと、これは耳をひきつけて離さないサウンド。それでいてけっこうドラマチックだなあという思いも。結成5年というThe Trio Projectは、こっち方面では追随するものがいないのではないか。さらにアクロバティックになっていますが、先の読めない素晴らしい展開には驚きます。3曲目のように落ち着いた曲もあって変化に富んでいるけど、やはり彼女達ならではのサウンドです。8曲目はソロ・ピアノの演奏。(16年2月3日発売)

The Unity Sessions/Pat Metheny(G, G Synth, Electronics, Orchestrionics)(Nonesuch)(輸入盤) - Released 2016. Chris Potter(Ts, Ss, Bck, Fk, G), Antonio Sanchez(Ds, Cajon), Ben Williams(B), with Giulio Carmassi(P, Flh, Whistling, Synth, Vo) - [Disc 1] 1, Adagia 2. Sign Of The Season 3. THis Belongs To You 4. Roofdogs 5. Cherokee 6. Genealogy 7. On Day One 8. Medley [Disc 2] 1. Come And See 2. Police People 3. Two Folk Songs(#1) 4. Born 5. Kin 6. Bise Up 7. Go Get It

(16/05/19)CD2枚組。[Disc 2]2曲目がオーネット・コールマンとの共作、[Disc 1]5曲目がギターとサックスのデュオでのスタンダードの他は、パット・メセニーの作曲。基本この4人(もしくは5人)で、多重録音もあるのだろうけれども、2曲目で、昔のパット・メセニー・グループをほうふつとさせるようなサウンドになったのはビックリしました。ライル・メイズのキーボードがなくても、もはや不足感はないです。この後の場面でもアコースティック・ギター、あるいは抑制されたエレクトリック・ギターの出てくる場面があり、その曲の抒情性に一役かっています。もちろん4曲目のように盛り上がる場面もあるし、6曲目はフリーではじまる小品。8曲目のギター・メドレーはある意味懐かしい。パットは何を出してもどんな曲でも話題作になります。

Black Orpheus/Masabumi Kikuchi(P)(ECM 2459)(輸入盤) Recorded October 26, 2012. - 1. Tokyo Part I 2. Tokyo Part II 3. Tokyo Part III 4. Tokyo Part IV 5. Tokyo Part V 6. Black Orpheus 7. Tokyo Part VI 8. Tokyo Part VII 9. Tokyo Part VIII 10. Tokyo Part IX 11. Little Abi

(16/04/10)6曲目のみ有名なボッサで、他は菊地雅章作(ほぼインプロヴィゼーションと思われる)。東京でのライヴの模様。ECMならではの、残響音が豊かなコンサートになっていますが、いつもよりはやや音数は多いとはいっても、うまくサウンドとマッチしている感じ。音の選択からくる緊張感というものも、いつもよりは和らいでいる感じもしますが、それでも聴いていて緊張する方か。その音の選択と構築力は、まさに誰風でもなく、菊地のものだということが分かります。これをひとつのコンサートでやってしまうのは、やはり奇跡に近いかも。サウンドの残響により、フリーインプロヴィゼーションと現代音楽の狭間を行くようなイメージ。6曲目の「黒いオルフェ」も、けっこう内省的でストイックな音選びです。11曲目は穏やかな曲。

次点は以下の3枚です。 I Long To See You/Charles Lloyd(Ts, Afl) & The Marvels(Blue Note)(輸入盤) Tres Trick/外山安樹子(P)トリオ(Rice Records) マイ・ルーム Side4/ウィリアムス浩子(Vo)(Berkeley Square Music)


♪ GAKO

やっと,上半期ベスト3を選びました。

【総括】
上半期は,いつも通り,だいたい月に4,5枚の購入で,1月から6月までで,25枚。
できるだけ新譜を心がけましたが,廉価盤の再発モノも数枚。
全体に,いつものことながら,オーソドックスなモノが多く,その分,刺激は少ない。
だけど,そういうのが好みだから仕方がないか。
で,ベスト3です。

* Freddie Hendrix “Jersey Cat” (Sunnyside, SSC 1435)
   Freddie Hendrix(tp, flh), Bruce Williams(as, fl), Abraham Burton(ts),
   David Gibson(tb), Brandon McCune(p), Corcoran Holt(b), Cecil Brooks V(ds).
   Rec. Dec. 19, 2010.
   (1)St.Peter's Walk (2)You Don't Know What Love Is (3)The Journey Man
   (4)Jersey Cat (5)On The Rise (6)Madeira Nights (7)Hubtones (8)Invitation
   (9)Whims Of A Waltz (10)Peace (11)JC Reprise
  初めて聴くラッパですが,なかなか活きのいい溌剌としたラッパです。フロントの4管の
  それぞれのソロも素晴らしい。ピアノもいい。久しぶりに,直球勝負のハード・バップ。
  フリューゲル・ホーンのワン・ホーンでの 《You Don't Know What Love Is》 も情緒あ
  ふれる。

* Jerry Weldon “On The Move!” (Doodlin' Records, DR018)
   Jerry Weldon(ts), Bobby Pierce(org), Steve Homan(g), Mike Clark(ds).
   Rec. Aug. 10, 2015.
   (1)Do You Know A Good Thing When You See One? (2)Black Velvet (3)Donald Duck
   (4)Stringin' The Jug (5)You've Changed (6)There Are Such Things
   (7)Till There Was You (8)On The Move!
  もう編成を見ただけで,グルーヴィーだろうと期待できる。初めて人ばかりだが,期待通
  りのグルーヴ感。たまには,こういうアーシーで,粘っこい演奏を聴くのもいい。

* Bill Charlap “Notes From New York” (Impulse, 0602547783882)
   Bill Charlap(p), Peter Washington(b), Kenny Washington(ds).
   Rec. Jun. 1 & 2, 2015.
   (1)I'll Remember April (2)Make Me Rainbow (3)Not A Care In The World
   (4)There Is No Music (5)A Sleepin' Bee (6)Little Rascal On A Rock
   (7)Too Late Now (8)Tiny's Tempo (9)On The Sunny Side Of The Street
  Bill Charlap のレギュラー・トリオでのアルバム。今回の演奏は,彼にしては,硬派な
 感じで,これが,なかなかいい。トリオのバランスも,非の打ち所がない。今のところ,今
 年聴いたピアノ・トリオ・アルバムでは,最高かな。

と,コメントは,『今週のアルバム』で紹介した時のものを流用しました。

  


☆ 2011 年  ☆ 2012 年  ☆ 2013 年  ☆ 2014 年  ☆ 2015 年
☆ 2016 年  ☆ 2017 年  ☆ 2018 年  ☆ 2019 年  ☆ 2020 年

☆ 2001 年 〜 2010 年


〜2015年上半期〜


♪ TAKASHI さん

こんにちは、もう8月になってしまった。
暑いですね。遅ればせながら、上期BEST3

1.Alexis Cole & Bucky Pizzarelli - A Beautiful Friendship
(Venus Records, JPN, 2015)
Alexis Cole(vo), Bucky Pizzarelli (g), Nicki Parrott (b & vo)
Frank Vignola (g), Anat Cohen (cl), Warren Vache (tp)

派手さはないけど味わい深い良いアルバム、ニッキ・パロットとのデュエットも嬉しい。

2.Trish Hatley - The Essential
(KISS OF JAZZ, USA, 2013)

25-25さん お勧めの米国 西海岸在住のヴォーカリストのベスト盤
これぞJAZZ VOCALの王道!

3.Greetje Kauffeld - Young Girl Sunday Jazz
(Sonorama, GER, 2015)
 オランダのヴォーカリスト フリーチャー・カウフェルトの
 若いころの音源を集めたアルバム
 バックにクラリネット奏者のROLF KUHNなどが入っていて、嬉しくなる。


♪ ドラ師匠 さん

今年の上半期はマイナーなプレイヤーを聴くことが多かったです。
そんな中からベスト3を選んでみました。
どれも聴き易いのがいいです。

*CORY WEEDS QUARTET / CONDITION BLUE
The Music Of Jackie McLean

cory weeds(as),
mike ledonne(org), peter bernstein(g), joe farnsworth(ds)
2015/Cellar Live/

コリー・ウィーズ(as)は所見、バックのオルガン・トリオとジャッキー・マクリーンの名前に惹かれました。
マイク・ルドン(org)、ピーター・バーンステイン(g)、ジョー・ファーンズワーズ(ds)がメンバーです。

全10曲中スタンダードは1曲だけであとはジャズ・メンのオリジナルが並んでいます。
マクリーンが4曲、リー・モーガン2曲、ビリー・ヒギンス1曲、チャールス・トリバー1曲、ソニー・クラーク1曲です。
まぁ〜ね、そのままブルーノートの濃い香りがします。
「私と同じ時期に同じようなジャズを聴いていたんだ」と思ってついニヤリとしてしまいました。

内容にはウィーズの熱き想いが詰まっていました。
1960年前後を彷彿とさせるパワフルでエネルギッシュな演奏が聴けます。
鋭角に尖がったようなアルト・サックスの音色がたまりません。
オルガン・トリオ独特のファンキーな味わいもあります。
全体を包む”揺れ具合”が今作の最大の魅力だと思います。
私的ベストはソニー・クラークの(10)「Blues In The Jiff」です。
4ビートに乗ったブルージーな演奏がなんともカッコ良くて痺れました。

ちなみにこのコリー・ウィーズさんは「Cellar Live」のレーベル・オーナーとのことです。
今作は記念すべき100作目になりました。

(中間系)

*BENNY SHARONI QUINTET / SLANT SIGNATURE

benny sharoni(ts), joe barbato(p), todd baker(b), steve langone(ds),
jim rotondi(tp)(1,2,6,8), mike mele(g)(1,3,5,7)
2014/Papaya Records/

ベニー・シャロニ(ts)は初見、ボストンを中心に活躍中です。
今作は5年ぶりの2枚目のリーダー・アルバムのようですがこれはいいですよ。
全8曲は自身のオリジナル5曲とその他3曲の構成です。
フレディ・ハバード(tp)、リー・モーガン(tp)、レイ・ブライアント(p)が選ばれました。
レギュラー・カルテットの実力は十分でバランスも取れています。
ゲストにジム・ロトンディ(tp)とマイク・メレ(g)がそれぞれ4曲に参加しています。

奇をてらったところがない軽快なサウンドとリズム、オーソドックスなスタイルでリズムも乗れる。
なんか耳に馴染んでくるんです。
なんだろうね・・・なんとなく懐かしい感じがしてハマりました。
ソニー・ロリンズ(ts)派といわれてますが私はハンク・モブレイ(ts)を思い浮かべました。
大好きなリー・モーガンの名曲「Ceora」は唯一ワン・ホーン・カルテットで演奏されます。
ロトンディやメレとの相性もピッタリでサウンドも変化に富んでいて面白かったです。
印象的なテーマとリズムを持つ(3)「Subterranean Samba」がオリジナルのベスト・プレイか。
ギターとのユニゾンがバッチリと決まる(5)「Slant Signature」もいい。
ラッパとのコンビでは軽快に飛ばす(1)「Minor City」や(6)「The Bodega」が光る。
全体を通してスムーズな展開・・・何といっても気分良く乗れるのが一番です。

(くつろぎ系)

*BOB McCHESNEY QUARTET & QUINTET / SCHEZ SEZ

bob mcchesney(tb), bob mintzer(ts)(1,5,8,9,10),
larry goldings(p,org), derel oles(b), bill stewart(ds)
2015/Moco Records/

ジャケ買いです。
ボブ・マッチェスニー(tb)は初見・・・トロンボーン奏者の作品は久し振りです。
ここはメンバーにも興味を惹かれました。
ボブ・ミンツァー(ts)、ラリー・ゴールディングス(p,org)、ビル・スチュアート(ds)などが共演しています。

マッチェスニーのトロンボーンはウエスト・コースト・ジャズの流れを汲むクール・スタイルです。
まろやかでやさしく、実にスムーズに展開します。
ソフトに包み込むような音色の持ち主で名手だと思います。
至難の楽器トロンボーンをここまでコントロール出来る・・・私は驚いてしまいました。
こんな名手が隠れていたとは本当に世の中は広いですね。

全11曲はメンバーのオリジナル6曲とその他5曲の構成です。
曲想も多彩で選曲のバランス感覚にも優れています。
表題曲の(5)「Chez Sez」はピアノレス・カルテットで、その他ピアノやオルガン入りなど変化に富んでいます。
(2)「Naturally」はナット・ナダレイの美しいバラード曲、低音楽器によく似合う(4)「Yesterdays」、
ブルーベックの(7)「In Your Own Sweet Way 」はオルガン入りで、クインテットの(10)「I Should Care」、
ワンホーン・カルテットの(11)「Love For Sale」など聴きどころも多い。
オリジナルの各曲もそれに勝るとも劣らない仕上がりで特にゴールディングスの存在感が光る。

まぁ、素晴らしいです。
落ち着いていて安定感があります。
ベテラン・プレイヤー達による極上のハード・バップ・ジャズが聴けました。

(中間系)


♪ GAKO

さて,私の上半期ベスト3です。
あんまり暑いので,コメントは,今週のアルバムでの紹介を流用します。

* Dayna Stephens “Peace” (Sunnyside, SSC 1399)
  Dayna Stephens(ts: 1, 3, 4, 7, 10, bs: 2, 5, 9, 11, ss: 6, 8), Brad Mehldau(p: 1, 2, 3, 6, 7), Julian Lage(g: 3, 4, 5, 6, 7, 8, 10, 11), Larry Grenadier(b: omit 11), Eric Harland(ds: omit 11).
  (1)Peace (2)I Left My Heart In San Francisco (3)Zingaro (4)The Good Life (5)The Duke (6)Brothers (7)Deborah's Theme (8)Oblivion (9)Body And Soul (10)Two For The Road (11)Moonglow
   メンバーを見て,これはいいに違いない,と感じたアルバム。曲によって,サックスを持ち替え,また,メンバーの組み合わせも変えて演奏され,それがまた,それぞれ合っている。ジャケットの写真で見ると,ちょっと荒削りなんじゃないか,とも思えるが,なかなかどうして繊細なサックスを聴かせてくれる。

* Ahmad Jamal “Live At The Olympia - June 27, 2012” (Jazz Village, JV 570053.55)
  Ahmad Jamal(p), Reginald Veal(b), Herlin Riley(ds), Manolo Badrena(perc), Yusef Lateef(* ts, fl, vo).
  Rec. Jun. 27, 2012, live at L'Olympia, Paris, France
  CD 1
  (1)Autumn Rain (2)Blue Moon (3)The Gypsy (4)Invitation (5)I Remeber Italy (6)Laura (7)Morning Mist (8)This Is The Life
  CD 2
  (1*)Exatogi (2*)Masara (3*)Trouble In Mind (4*)Brother Hold Your Light (5)Blue Moon (6)Poinciana
  Ahmad Jamal のパリでのライブ盤。CD2枚に,DVD1枚。CDに収められている演奏がすべてDVDで見ることができる。御年84歳の Ahmad Jamal のエネルギッシュな演奏には脱帽。
  ただし,Yusef Lateef は,CD2 の最初の4曲のみ。それも2曲は,ヴォーカル。
  どっちかというと,Lateef との演奏は,なくても良かった。

* Kenny Barron / Dave Holland “The Art Of Conversation” (Impulse, 0602537946617)
  Kenny Barron(p), Dave Holland(b).
  Rec. Mar. 5, 2014.
  (1)The Oracle (2)The Only One (3)Rain (4)Segment (5)Waltz For Wheeler (6)In Walked Bud (7)In Your Arms (8)Dr.Do Right (9)Seascape (10)Daydream
   Charlie Parker の (4),Monk の (6),Billy Strayhorn の (10) 以外は,Kenny Barron (2), (3),(9) と Dave Holland (1),(5),(7),(8) のオリジナル。2人の息もぴったり合って,大人のデュオ・アルバムに仕上がっています。

  


♪ ねひつじ さん

こんばんは。今年もベスト3、よろしくお願いします。
今回は、5月に東京で見つけた盤ばかりです(3枚に絞るのが難しい)

・Paus Meyers Quartet featuring Frank Wess (2007・Miles High Records)

 Paul Meyers (g), Frank Wess (ts, fl), Martin Wind (b), Tony Jefferson (ds), Andy Bey (vo)
 弦の音の生々しさ、そしてフランク・ウェスの若々しさ!

・Live : An Evening with the Mel Brown Quartet (2006・Saphu Records)

 Tony Pacini (p), Ed Bennett (b), Dan Balmer (g), Mel Brown (ds)
 演奏、そしてお客さんの反応、とにかく雰囲気のいいライヴ。

・The Gerry Wiggins Trio / Soulidarity (1995・Concord Records)

 Gerry Wiggins (p), Andy Simpkins (b), Paul Humphrey (ds)
 大ベテラン3人、枯れるどころかガンガン飛ばすあたりが痛快。


♪ A.tomy さん

2大潮流は(マイ・ブームだっただけですが)ブルーノートとブラジル音楽。 ある意味それを反映した2枚のみ提出します。

“REV-ELATION / Joe Locke”(Sharp Nine) ココのリズム陣クランショウ〜ローカーはピアソンのBN盤でもリズム陣だったという不思議。。

“JAZZSAMBISMO / ぶらじる商会” さらにブラジル音楽は、やはりピアソンで繋がるので、下半期に掘り下げてゆきたいです。(^^)


♪ ゴロピカリ さん

●Blue Lights / Jan Lundgren

1.Take Me In Your Arms、2. Blue Lights、3.Love Of My Life、4.Easily Found、5. Stranger In Paradise、6.Winter Moon、7.A Sunny Rain、8.Fair Weather、 9.Skylark、10.Out Of The Past、11.We Could Make Such Beautiful Music Together Jan Rudgren(p)、Jesper Lundgaard(b)、Alex Riel(ds)、

●A Time for Love / Kenny Werner 、Jens Sondergaard

1.But Beautiful、2.'Round Midnight、3.A Time For Love、4.Lover Man、5.Over The Rainbow、6.Willow Weep For Me、7.Darn That Dream、8.Everything Happens To Me Kenny Werner (p)、Jens Sondergaard (sax)

●Step Lightly / Blue Mitchel

1. Mamacita、2. Sweet and Lovely、3. Andrea、4. Step Lightly、5. Cry My a River、6. Bluesville Blue Mitchell (tp) 、Joe Henderson (ts) 、Leo Wright (as)、 Herbie Hancock (p)、 Gene Taylor (b) 、Roy Brooks (ds)

この半年、ライブはゼロ。CDもあまり聴きませんでした。 下半期は、も少しマジメに聴きたいです。


♪ 910 さん

今年は、上半期のCDを聴くのが遅れてしまい、上半期私的ベスト3はやめようかとも思ったのですが、何とか聴きたいものは聴いて、たどり着けました。ベスト3とはいっても、その中での順位は今年もつけてません。

ソロ・ピアノ部門

Creation/Keith Jarrett(P)(ECM 2450)(輸入盤) - Recorded April - July, 2014. - 1. Part I 2. Part II 3. Part III 4. Part IV 5. Part V 6. Part VI 7. Part VII 8. Part VIII 9. Part IX

ソロのインプロヴィゼーションのライヴで、短め、かつ難解な部分がほとんどないということで、気に入りました。70歳のキースの誕生日に発売されました。

ピアノ・トリオ部門

Now This/Gary Peacock(B) Trio(ECM 2428)(輸入盤) - Recorded July 2014. Marc Copland(P), Joey Baron(Ds) - 1. Gaia 2. Shadows 3. This 4. And Now 5. Esprit De Muse 6. Moor 7. Noh Blues 8. Christa 9. Vignette 10. Gloria's Step 11. Requiem

ゲイリー・ピーコックも80歳ほどになるのだけど、まだまだ現役でいける、と思います。トリオのメンバーもいいし、他で大物のトリオが聴いた中では少なかったこともあって、このアルバムを選びました。

コンボ部門

The Meridian Suite/Antonio Sanchez(Ds, Key, Vo) & Migration(CAM Jazz)(輸入盤) - Recorded December 15-17, 2014. Seamus Blake(Ts, EWI). John Escreet(P, Key), Matt Brewer(B), Special Guests: Thana Alexa(Vo), Adam Rogers(G) - 1. Grids And Patterns 2. Imaginary Lines 3. Channels Of Energy 4. Magnetic Currents 5. Pathways Of The Wind

このアルバム1枚分物語性を持っているようなアルバム、なかなか衝撃的ではありました。なかなか他では聴くことのできないアルバムではないか、と思います。

次点
Imaginary Cities/Chris Potter(Ts, Ss, Bcl) Underground Orchestra(ECM 2387)(輸入盤) - Recorded December 2013. Adam Rogers(G), Craig Taborn Steve Nelson(Vib, Marimba), Fim Ephron(B-Guitar), Scott Colley(B), Nate Smith(Ds), Mark Feldman(Vln), Joyce Hammann(Vln), Lois Martin(Viola), David Eggar(Cello) - 1. Lament 2. Imaginary Cities 1 (Compassion) 3. Imaginary Cities 2 (Dualities) 4. Imaginary Cities 3 (Disintegration) 5. Imaginary Cities 4 (Rebuilding) 6. Firely 7. Shadow Self 8. Sky

傾向的にアントニオ・サンチェスと似てなかったら、こちらがベスト3に入っていたかもしれないです。それにしても今年はECM比率がたかいな(笑)。


☆ 2011 年  ☆ 2012 年  ☆ 2013 年  ☆ 2014 年  ☆ 2015 年
☆ 2016 年  ☆ 2017 年  ☆ 2018 年  ☆ 2019 年  ☆ 2020 年

☆ 2001 年 〜 2010 年


〜2014年上半期〜


♪ ドラ師匠 さん

上半期のベスト3です。
今年は新譜、旧譜を含めてよく聴いた方だと思います。
まだ買い置きが10枚くらいあるので近年では珍しいです。
野暮用が多く聴き直しも思うように進んでいません。

マックス・イオナータとニュー・センチュリー・ジャズ・クインテットは順当に決まりました。
3枚目は迷いましたが日本人プレイヤーを入れようということになりました。
大隈寿男さんの今作は色んなピアニストが聴けるということでお徳用だと思います。

■MAX IONATE QUARTET / INSPIRATION LIVE

max ionata(ts,ss),
luca mannutza(p), guiseppe bassi(b), nicola angelucci(ds)
2014/Albore/

1 I HOPE I WISH(M.Ionata/R.Pallozzi)
2 BLUE ART(M.Ionata)
3 AURORA(M.Ionata)
4 THE BEST THING FOR YOU IS ME(I.Berlin)
5 LUIZA(A.C.Jobim)
6 WHEN WILL THE BLUES LEAVE(O.Coleman)
7 SHINY STOCKINGS(F.Foster)
8 E.S.P(L.Mannutza)

イタリアのマックス・イオナータ(ts)を聴くのも久し振りです。
イオナータは艶のある美しい音色を持っています。
よどみないフレージングで表現力も豊か・・・現代テナーの名手の一人です。
ジョン・コルトレーンとスタン・ゲッツのミックス・タイプ。
普通はどちらかに片寄るものですが上手に使い分けています。

ヨーロッパのテナー奏者といえば、まずフランスのバルネ・ウィラン、
それにイタリアのジャンニ・バッソが思い浮かびます。
イオナータがこのまま順調に活躍していけばそれに続くような可能性もありますね。
それほどに素晴らしいテナー奏者だと思います。

全8曲はメンバーのオリジナル4曲とその他4曲の構成です。
オーネット・コールマンの(6)「When Will The Blues Leave」が目を引きました。
イオナータは達者なソプラノ・サックスを披露しますが実にスムーズに展開します。
オリジナルでは凝ったテーマを持つ(2)「Blue Art」、バラードの(5)「Luiza」も聴きどころ。
これがライブ盤ということを考えると小憎らしいほどの落ち着きとスマートさです。
バックの好演も特筆もので特にルカ・マヌッツァのピアノにも注目しました。

■NEW CENTURY JAZZ QUINTET / TIME IS NOW

benny benack(tp), tim green(ts),
大林武司(p), 中村恭士(b), ulysses owens jr(ds)
special guest : michael dease(tb)
2014/Spice Of Life/

1 NEW CENTURY(T.Obayashi)
2 TONGUE TWISTER(M.Miller)
3 LONDON TOWN(B.Banack)
4 DECISIONS(M.Dease)
5 FESTI-VIBE(T.Obayashi)
6 PURE IMAGINATION(A.Newly/L.Bricusse)
7 LANGUAGE OF FLOWERS(Y.Nakamura)
8 EL GRAN ARADO(B.Benack)
9 INFINITE HEART(T.Branchard/D.Harrison)
10 YASUGALOO(Y.Nakamura)

新進気鋭の「New Century Jazz Quintet」が登場しました。
ちょうど活きの良いグループ・サウンズ・ジャズが聴きたかったのでピッタリとハマった。
1曲目のベース音が出た途端に「これだよ、こでなくちゃいけない」と嬉しくなりました。
中心は期待のユリシス・オーエンス(ds)と大林武司(p)さんのようですね。

全10曲はメンバーのオリジナル7曲にその他3曲の構成です。
注目すべきはマルグリュー・ミラー(p)の曲(2)を取り上げていることです。
大林さんの狙いがミラーとなれば明らかに「ジャズ・メッセンジャーズ」の流れ、
さらに80年代の「テレンス・ブランチャード&ドナルド・ハリソン・クインテット」にも繋がっています。
そのブランチャード&ハリソンの曲は(9)で聴くことができました。

フロント2管&3管編成・・・全体を通して居心地の良いサウンドが聴けました。
リズム感がハッキリとしているので安心感、安定感があります。
ピアノ〜ベース〜ドラムスのリズム・セクションが実に魅力的です。
さらにアンサンブルやハーモニーが洗練されていて美しい。
アレンジが良く、計算されています。
私的ベストは前述のブランチャード&ハリソンの曲(9)とミラーの曲(2)です。
中村さんのアルコ・プレイから始まるバラードの(7)も聴きどころ。
これらを聴けば誰もこのグループの実力を疑わないと思います。
まさしく現代のハード・バップ・サウンドがここにありました。

デビュー作とは思えないまとまりで完成度は高いです。
この7月に早くも来日公演が予定されていますが時間が取れずに残念でした。
”見逃した魚は大きい”という感じがする。
早くも次作が楽しみなグループです。

■TOSHIO OSUMI TRIO / CARRY ON

大隈寿男(ds)、
1/2:大野雄二(p)、金子健(b)
3/4:山本剛(p)、横山裕(b)
5/6:青木弘武(p)、横山裕(b)
7/8:石井彰(p)、佐瀬正(b)
9:吉岡秀晃(p)、金子健(b)、
10:ハクエイ・キム(p)、金子健(b)
11/12:関根敏行(p)、佐瀬正(b)
2014/M&I/

1 EXACTLY LIKE YOU(D.Fields/J.Mchugh)
2 LEFT ALONE(M.Waldron)
3 THE GIRL FROM IPANEMA(A.C.Jobim)
4 WHEN I FALL IN LOVE(V.Young)
5 A HARD DAY'S NIGHT(J.Lennon/P.Mccartney)
6 THE WEDDING(D.Brand)
7 SOMEDAY MY PRINCE WILL COME(F.Churchill)
8 STELLA BY STARLIGHT(V.Young)
9 THE SURRY WITH THE FRINGE ON TOP(R.Rodgers)
10 I FALL IN LOVE EASILY(J.Styne)
11 SPEAK LOW(K.Weill)
12 THE LOOK OF LOVE(B.Bacharach/H.David)

ベテラン・ドラマー、大隈寿男さんは今年”古希”を迎えるそうです。
今作は大隈さんの活動45周年記念アルバムです。
7人のピアニストと3人のベーシストとの共演盤。
こんな企画は嬉しい・・・色んなピアニストを一度に聴けるのは楽しみが多い。
大野雄二さんとはなんと40年振りの共演だそうです。
選曲も変化に富んでいて、さてどれを聴こうかと目移りしてしまいます。
奇数番はテンポのある曲、偶数番はバラードという構成も分かりやすいです。
ビートルズの(5)「A Hard Day's Night」のジャズ化は珍しいかも。

大隈さんの慌てず騒がずのとても趣味の良いドラミングが聴けました。
近年はドラマーが前面に出てくる場面が多いのでなおさらそう感じます。
きっちりと支えてテンポをキープするのはドラマーの王道です。
それぞれに聴きどころが多いですが大野さんの(2)「Left Alone」が心に沁みた。
山本剛さんの(3)「The Girl From Ipanema」のボサノバは素晴らしい。
ただ一人の若手、ハクエイ・キムさんの才能を感じさせるプレイも光ります。


♪ GAKO

のんびりしてたら,もう7月も終りが近い。
そろそろ,上半期ベスト3を決めなくちゃ。

* George Cables “Icons & Influences” (High Note, HCD 7255)
   George Cables(p), Dezron Douglas(b), Victor Lewis(ds).
   Sep. 16, 2013.
  昨年亡くなった Cedar Walton, Mulgrew Miller をはじめ,Duke Ellington, Bill Evans ら影響を受けた尊敬するピアニストへのトリビュート・アルバム。

* Mike LeDonne “I Love Music” (Savant, SCD 2135)
   Eric Alexander(ts), Mike LeDonne(org), Peter Bernstein(g), Joe Farnsworth(ds).
   Jul. 13, 2013.
  このメンバーでは,過去にも “Smokin' Out Loud”,“On Fire” (いずれも Savant 盤) があり,グループとしても安定したところを聴かせてくれる。

* Keith Jarrett, Charlie Haden “Last Dance” (ECM, 2399)
   Keith Jarrett(p), Charlie Haden(b).
   Mar. 2007.
  ふたりの息もぴったりあって,落ち着いた雰囲気の中で,歌が繰り広げられるといったところでしょうか。先日亡くなった Charlie Haden のご冥福をお祈りします。

以上,購入順で選びました。

  


♪ ゴロピカリ さん

今回のBest3はいづれも通販で「優秀録音」で検索して適当に買ったものです(いつもと同じ?)
Avishai Cohen、Buster Williams、Roger Kellawayくらいは知ってますが、あとの人は知りません(^.^)

今回は順位はつけません。
Duende / Avishai Cohen 以外はごくごくオーソドックスな演奏で、派手さはありませんがけっこう愛聴盤になりそうです。

● Duende / Avishai Cohen

Avishai Cohen(b)、Nitai Hershkowits(p) 2012年

●Out Of The Blue / Carl Saunders

Andy Martin(tb)、Buster Williams(bas)、Carl Saunders(tp)、Jerry Pinter(ts)、Roger Kellaway(p)、Santo Savino(drm)

●Live At The Jazz Cafe / Istvan Gyarfas

Istvan Gyarfas(g)、Peter Czako(b)、Gyorgy Jeszenszky(ds)、Istvan Regos(ts)、Istvan Fekete(tp)、Gabor Winand(ts)、Viktor Hars(b) 1995年


♪ TAKASHI さん

月日が経つのは早いもので、5月にお会いしたと思ったら
もう上半期ベスト3 の季節が来ましたね。
時は過ぎても我がヴォーカル・ライフに進展なし。(とほほ)

1.Alexis Cole - Close Your Eyes (Venus Records, JPN, 2013)
Alexis Cole (vo), John Di Martino (p)
James Cammack (b), Duduka Da Fonseca (ds)

SJが廃刊してからVenusのアルバムを良く買うようになった。
Venus Recordsのヴォーカルアルバムでジャケットがこれだけ下品なのは珍しい。
彼女のページ http://www.alexiscole.com/

2.Hajdu Klara Quartet - Come With Me(self, HU,2014)
Klara Hajdu (vo) ,Balazs Neumann (p)
Marton Soos (b) ,Marcell Hoff (ds)
Arpad Dennert (sax), David Lamm (g)
Peter Szolnoki (vo, fl)

ヴォーカル入りのQuartet として聴き応えの有るアルバム
彼女のページ http://www.hajduklara.hu/news

3.Woong San - I Love You (Pony Canyon, KOR, 2014)
Woong San (vo), 大槻“KALTA”英宣 (ds)
若井優也 (p, key),チョウ・ユンソン (p, key)
安ヵ川大樹 (b),大塚善将 (b)
チャーリー・ジョン (g),パク・ユンウ (g)
吉田次郎 (g),キム・ジョンギュン (per)
鈴木央紹 (sax), 結城貴弘 (cello)

Susan Wongと同じ路線のささやき系の歌かと思って聴かないでいたけど
 聴いてびっくり、濃いね、情念を感じます。


♪ A.tomy さん

今年は例年になく「新譜」を買ったハズなのですが、、、(^^;

●“BACK TO THE 40'S / Yoio Cuesta”(Errabal)
「CD聴きの会」でかけた女性ヴォーカル。秋は「かけそびれ復活戦」でもやろうかな。

●“PLAYS RODGERS AND HART / Gene DiNovi”(Marshmallow)
ソロ・コンサートを聴いて、クミさんのライナー読んで、その他諸々、思い出いっぱい。

・・・ときて、

●“WORTH WHILE KONITZ”(Atlantic)
アナログなので自分には縁が無いと思っていただけに、出逢いに(しかも安価で)感謝!


♪ ねひつじ さん

こんばんは。今年は3枚とも国内盤の新品です(笑)

・辛島文雄 / ギャザリング(1977・Three Blind Mice)
・ミルト・ジャクソン / レヴァレンス (1993・Qwest/Reprise)
・バリー・ハリス・トリオ / ライヴ・アットダグ 完全版(1993・Somethin'Cool)

ミルト・ジャクソン盤はJazz Bestコレクションの廉価盤で、今日購入したのですが傑作だと確信しました。


♪ 910 さん

すでに自ブログでは発表してますが、それを転載します。ベタ過ぎて困ってます(笑):

今年上半期の購入枚数は、輸入盤60枚(うちECM34枚)、国内盤11枚、中古盤2枚の計73枚でした。昨年上半期よりは10枚強減ったかな。で も国内盤の廉価盤購入が減っただけという感じも。そしてECMに関しては全部買いを心がけているため、昨年よりも増えてしまいました。
今年の上半期ベスト3ですが、非常にベタです。他の人が選んでもこのセレクトになりそうな、ならなそうな(笑)。まあ、いいじゃありませんか、今回 はお許しを。3枚迷わず出てきましたけど、順不同ということで、また順番は付けずに、ササッと並べてしまいます。これの枚数をもう少し増やすと、個性が もっと出てくるのでしょうけれども。

Kin(←→)/Pat Metheny Unity Group(Nonesuch)(輸入盤)
Alive/上原ひろみ(Telarc)
Stories/Enrico Pieranunzi(Cam Jazz)(輸入盤)

次点は

Portlaits/Chick Corea Solo Piano(Stretch)(輸入盤)
サブテクスト/スティーヴ・カーン(55 Records)

ここ数年、購入盤を絞り込む傾向にあるため、もっといいアルバムが存在するかもしれませんが、聴いた中では、ということでお許しください。


☆ 2011 年  ☆ 2012 年  ☆ 2013 年  ☆ 2014 年  ☆ 2015 年
☆ 2016 年  ☆ 2017 年  ☆ 2018 年  ☆ 2019 年  ☆ 2020 年

☆ 2001 年 〜 2010 年


〜2013年上半期〜


♪ マダム さん

いつもながら、ギリギリの投稿です。

1.Karen Souza / Hotel Souza

2.Eliane Elias / I Thought About You

3.Giovanni Mirabassi Trio & Strings / Viva V.E.R.D.I.

2枚のボーカル盤、どちらもいいです。が、インパクトという点でカレンに
軍配。
ミラバッシのピアノは、今回、ベルディに捧ぐ、ということでストリングス入り、
華麗、重厚、ドラマチックな彼の世界。

気になっていた盤がありますが、聴く暇なく間に合いませんでした。
というわけで、この3枚で決まり。


♪ ドラ師匠

先週までにほぼ決まっていたのですが最後にエリックらしくないエリックのアルバムが飛び込んできました。
ということでカレン・ソーザは次点になりました。

*AMBROSE AKINMUSIRE QUINTET / WHEN THE HEART EMERGES GLISTENING
ambrose akinmusire(tp,voice), walter smith V(ts)(1,2,4,6,10,12)
gerald clayton(p), harish raghavan(b), justin brown(ds)
2011/Blue Note/

ちょっと聴くのが遅くなったけどやはりインパクトがありました。
アンブローズ・アキンムシーレは語るように自在にトランペットを操る・・・表現力は抜群です。
1曲目の「Confessions」を聴いただけで驚きました。
先進のジャズ・トランぺッターとしては久々に出現した改革派の新星かもしれませんね。
ルーツはマイルス・デイビス〜テレンス・ブランチャードでしょうか。
マイルスやテレンスに似た創造性と語りかけるようなメッセージ性を持っています。
聴いていると強いメッセージを突き付けられているような気がする。
このようにメッセージ性のあるジャズを聴くのは久し振りかもしれない。

*CHARLES EARLAND TRIBUTE BAND / KEEPERS OF THE FLAME
joey defrancesco(org), eric alexander(ts), jimes rotondi(tp),
pat martino(g)(3,5,8), bob devos(1,2,4,6,7,8),
vincent egtor(ds), kevin jones(per)(3,4,6,8)
2002/High Note/

これは理屈抜きに楽しいアルバムです。
アーランドを偲ぶにふさわしいソウル&ファンキー&ダンサブルな演奏を繰り広げています。
いずれもノリの良い曲で自然に身体が揺れてくる感じです。
(3)「WHAT LOVE HAS JOINED」のグルーブ感は最高!

*ERIC ALEXANDER QUARTET / TOUCHING
eric alexander(ts),
harold mabern(p), john webber(b), joe farnsworth(ds)
2013/HighNote/

エリック・アレキサンダーのレギュラー・カルテットによるバラード集です。
また同じ傾向かなと思いながら聴き始めてみると違和感がありました。
いつものエリックらしくありません。
パワフルでもエネルギッシュでもなく、艶やかさも感情移入も少ない気がする。
外向きというより内向きのアット・ホームで寛いだ感じの私的録音という趣きです。
(2)「GONE TO SOON」〜(3)「THE WAY SHE MAKES ME FEEL」の流れはなんかホロリとなってしまった。
今までエリックにはこれほど落ち着きを感じさせるアルバムはなかったと思います。
いわばエリックの異色作といえます。

次点

*KAREN SOUZA / HOTEL SOUZA
karen souza(vo)
2012/Music Brokers/

カレン・ソーザは初見、アルゼンチン出身。
最大の特徴はその声・・・気だるく、かすれたような声で耳元で囁かれたら参る。
ジャズやボサノバにはぴったりの声質で普通に歌えばそのままジャズやボサノバになる気がする。
今作はいかにもそんな感じで、歌い方があっさりと自然体であまり作為的でないのがいいなぁ〜。
カレンは案外に可愛らしく、心地良く耳に響いて癒し系にもなっています。
スーッと心に入ってきました。


♪ TAKASHI さん

こんばんは、毎度の事ながら女性ヴォーカルで纏めてみました。

1.Dick Hyman and Heather Masse - Lock My Heart(Red House, USA, 2013)

ピアノとヴォーカルのデュオというと地味な印象がありますが、
Dick Hymanのツボを心得たダイナミックな演奏に、
Heather Masseのソフトで温かく、のびやかな魅惑のアルト・ヴォイスで
歌われる歌は非常に心地よく、最初から最後まで一気に聴かせる極上のヴォーカルアルバムです。

彼女のページ
http://www.heathermasse.com/

2.Eliane Elias / I Thought About You (A Tribute To Chet Baker)(Concord Jazz, USA, 2013)
 この音程で包み込むようなソフトな歌声、たまらない。
派手さは無いけど、バックの演奏も良くて最初から最後まで気持ちよく聴けます。

前の旦那と今の旦那を従える所がイリアーヌ姐さんの凄いところだな。
ジャケットは「どう?私まだまだイケテルでしょう?」的な...

彼女のページ
http://elianeelias.com/

3.Barbra Lica - That's What I Do(Triplet Records, Canada, 2012)
昨年でたアルバムPeter Appleyard - Sophisticated Ladiesで知った人
 カナダの女性JAZZシンガー・トップ5に選ばれたのだとか、
 カナダのステイシー・ケントという感じ。
 ジャケットはお人形さんのようですが、私はひそかに「子豚ちゃん」と呼んでいます。

彼女のページ
 http://www.barbralica.com/

 Top 5 Canadian Female Jazz Singers
 http://www.empowernetwork.com/dandeefinethings/female-jazz-singers/


♪ ねひつじ さん

こんばんは。上半期のベスト3です。

@ Luca Alex Flores / Love For Sale (1991・Splasc(h)Records)

今年の東京での最大の収穫です。ジャケ買いして正解でした。
David Murray (ts)やNicola Stilo (fl)らがゲスト参加。エレピのセンスが光ります。

A Thomas Chapin / Never Let Me Go (2012・Playscape Recordings Production)

1995年と96年の未発表ライヴ音源を三枚組にしたもの。
98年に早世した人ですが、アルバムが出れば買うようにしています。

B Don Thompson & Pat LaBarbera / A Little Simple Magic (2013・Five Star Records)

上半期、といっても、実は今日CD店で買ってきた新譜です(笑)。聴きながら書いています。
トンプソンさんのピアノは聴いていて幸せになりますね。


♪ A.tomy さん

えいっ!コレに決めちゃえ!

●“SOUL TRINITY / Fredrick Sanders”(FreSan)
 久し振りに手に汗握る骨太ピアノ・トリオの現出だ!

●“BLOOD・SPIRIT・LAND・WATER・FREEDOM / Curtis Brothers Quartet”(Truth Revolution)
 「CD聴きの会」でかけた「Maria Cervantes」一発!

●“THE NEXT PHASE / Willie Jones V”(WJ3)
 Eric ReedとWarren Wolfが丁々発止の活躍。Claudia Acuna参加の1曲も歌詞ナシながら◎。
Warren Wolfが全曲参加でないのが残念!


♪ ゴロピカリ さん

Best 3です。
明日になれば変わっているかもしれないけど(笑)

1.Guided Tour / Gary Burton
2.I Thought About You / Eliane Elias
3.Somewhere / Keith Jarrett

3は久しぶりに買ったキースのアルバム。2009年7月のスイスでのライブ。
ここでも I Thought About You を演奏しているので2と比べるのも面白い。

この時点でキースは64才。
年齢のせいか、病気が影響しているのか。
カドが取れたというか、深みに欠けてきたような気がしますが、910さんはどう思いますか?


♪ 910 さん

今年上半期は枚数は買ってはいたけど、セレクトするとそんなに迷いもなく、3枚がリストアップされました。
ただし、それぞれの順位をつけるのが苦手で、順不同ということでお願いします。

The Sirens/Chris Potter(ECM)
Without A Net/The Wayne Shorter Quartet(Blue Note)
Somewhere/Keith Jarrett/Gary Peacock/Jack DeJonette(ECM)

やはりシリアスなジャズがまだまだ好きってことでしょうか。
でもこの3枚を続けて聴くのは不可能だと思います(笑)。


♪ GAKO

7月最後の日曜日というわけで,上半期ベスト3を決めちゃいました。
いつもどおり,上半期の総括から。
今年も,毎月,少しずつですがアルバムを購入。
数えてみると,新しいところを中心に29枚でした。
その中から,どうやって選ぶか,聴きなおしもしましたが,結局,聴いた回数の多い順でいきましょう。

* Sigurdur Flosason “NIGHT FALL” (Storyville, 101 4280)
  Sigurdur Flosason(as), Kjeld Lauritsen(org), Jacob Fischer(g), Kristian Leth(ds).
  Aug. 14 and 15, 2012.
  アイスランドのアルト奏者。現代の Paul Desmond というところか。
  オルガン,ギター,ドラムスのカルテットでスタンダードをしっとりと。
  疲れた時などに癒されました。

* The New Gary Burton Quartet “Guided Tour” (Mack Avenue, MAC 1074)
Gary Burton(vib), Julian Lage(g), Scott Colley(b), Antonio Sanchez(ds), Jorge "Coco" Guerra(ts).
なんだかんだ言いながら,けっこう良く聴いたアルバム。

* Enrico Pieranunzi “Live At The Village Vanguard” (Cam Jazz, CAMJ 7857-2)  
   Enrico Pieranunzi(p), Marc Johnson(b), Paul Motian(ds).
  Jul. 7, 8, 2010, live at The Village Vanguard, NYC.
  ちょっと録音が・・・と思うところはありますが,聴くのはよく聴いたかな。
  ピアノ・トリオでは,最近買った Keith Jarrett も良かったけど,聴いた回数選びでこちらにしておきます。

例によって,特別賞。
* Miles Davis “The Unissued Café Bohemia Broadcasts” (Domino, 891221)
  Miles がらみで,またまた Red Garland の未発表音源が出てきました。
  まだまだ出てくるのかなぁ。

   


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☆ 2001 年 〜 2010 年


〜2012年上半期〜


♪ ドラ師匠

遅くなりましたがベスト3をお願いします
今回は再発盤にもいいものがあったので迷いました。
パスとマルティーノは2枚で3番手に入れました。

■SOLID & SEAMUS BLAKE / VISITOR
■MICHEL PETRUCCIANI & NIELS-HENNING ORSTED PEDERSEN
◆JOE PASS & PAULINHO DA COSTA / TUDO BEM !
◆PAT MARTINO QUARTET / FOOTPRINTS

■SOLID & SEAMUS BLAKE / VISITOR(2011/Parallell Records)
bjorn vidar solli(g), daniel buner formo(org), hakon majset johansen(ds),
seamus blake(ts)

北欧ノルウェーのオルガン入りギター・トリオにシーマス・ブレイク(ts)が客演した作品です。
オルガン・トリオ+テナー・サックス=ソウルというイメージでいると完全に裏切られますよ。
私もオルガン・トリオはこういうものという先入観を壊されました。

北欧独特のクールで静謐なサウンドはここでも生きています。
オルガンはどちらかというとキーボードに近いと思いました。
実に繊細でスマートでこういう使い方は新鮮でもありまた個性があります。
シーマス・ブレイクの馴染み方にも驚きました。
オリジナルのとても初演とは思えない・・・まったくピッタリとハマっているんです。
シーマスはいまひとつ掴みどころがない気がしますがやはり実力は相当なものです。
幅広い音楽性を持つシーマスの新しい一面を見ました。
シーマスはマイケル・ブレッカー(ts)の後継者に成り得ると思っていたけど全然違う。
器用さは無個性にも通じるのでここの評価はむずかしいです。

完成度の高いアルバムで音量の大小でまったく印象が変わってしまいます。
小音量なら就寝時のBGMに大音量ならゾクゾクとするジャズの魅力が味わえます。

■MICHEL PETRUCCIANI & NIELS-HENNING ORSTED PEDERSEN(2009/Dreyfus)
michel petrucciani(p), niels-henning orsted pedersen(b)

ミシェル・ペトルチアーニ(p)とオルステッド・ペデルセン(b)のデュオ、ライブ盤です。
演奏曲にはよく知られたジャズ・スタンダード・ナンバーが並んでいますね。
どうもCD1はペトルチアーニ、CD2はペデルセンの選曲になるようです。
この二人ならではの圧倒的な珠玉の名演が詰まっていました。
2枚組でも十二分に納得する内容です。
どれを聴いても素晴らしい・・・聴衆の興奮ぶりも手に取るよう分かりました。
録音も良く、グイと引き込まれることは請合います。

私は今でもペトルチアーニのピアノには興奮を抑えられずにはいられません。
多分、最も長く聴き続けているピアニストだと思います。

◆JOE PASS & PAULINHO DA COSTA / TUDO BEM !(1978/PABLO)
joe pass(g), paulinho da costa(per),
don grusin(key), oscar castro neves(g), octavio bailey(b), claudio slon(ds)

ジョー・パス(g)のボサノバ・アルバムってどんなだろうかと思いました。
パスとパーカッション奏者のパウリーニョ・ダ・コスタの共演盤です。
ブラジルのリズム・セクションにドン・グルーシンがキー・ボードで参加しています。
ボサノバ・テイストを期待するとちょっと違っていました。
名手ジョー・パスにしても感性の違いはいかんともしがたいような気がします。
ボサノバ特有ののんびりとした気だるさに欠けているんですね。
でも、ジャズ・アルバムとしては十分に通用しますよ。
ブラジルのリズムに乗ったスピード感溢れるパスのギター・プレイが聴けます。
(3)「WAVE」の展開は新鮮、(7)「THE GENTLE RAIN」は心地良かった。
ジョー・パスの異色作です。

◆PAT MARTINO QUARTET / FOOTPRINTS(1975/Muse)/
pat martino(g),
richard davis(b), billy higgins(ds), bobby rose(second guitar)

オリジナルは1975年発売のパット・マルティーノ(g)・カルテットです。
ここは選曲に興味を持ちました。
ウェス・モンゴメリー(g)の(3)「ROAD SONG」、ジョビンの(5)「HOW INSENSITIVE」、
ウエイン・ショーター(ts)の(4)「FOOTPRINTS」など。
いわゆるジャズのスタンダードをマルティーノがどう料理しているのかが聴きたかった。
間延びして途切れるように終わってしまう(2)「WHAT ARE YOU DOING〜」は何とも。
それ以外は聴き味がいいです。
近年の疾走感のある刺激的な演奏とは一線を画します。
大きく鷹揚である種の気だるさもありました。
特に「ROAD SONG」や「HOW INSENSITIVE」がいいですね。
この2曲を何度も聴いてしまいました。
じっくりと聴いているとマルティーノのボサノバがこんなにいいとは思わなかった。
表題曲のショーターの「FOOTPRINTS」はちょっと凝り過ぎた感があります。
この曲は今でこそ当たり前ですが当時のギタリストが取り上げたことが驚きです。

今作はウエス・モンゴメリーに捧げる作品にもなっているようですね。
マルティーノがどれほどウエスを敬愛していたのかがよく分かりますよ。
存在感のあるリチャード・デイヴィスのベース・プレイにも注目しました。


♪ 910 さん

今年はあまり枚数を聴いてないので、ザクッとやってしまおうかと思います。順不同でこんな感じかな。次点はOde/Brad Mehldau(P) Trio(Nonesuch)(輸入盤)か。

Unity Band/Pat Metheny(G, G Synth, Orchestrionics)(Nonesuch)(輸入盤)
7月に入ってやっと聴きましたが、今年のベストになるかどうか...。

X/Tribal Tech(Tone Center)(輸入盤)
ハードコア・フュージョンなら、やっぱり久しぶり発売のこれかも。

Permutation/Enrico Pieranunzi(P)(Cam Jazz)(輸入盤)
なかなか良いピアノ・トリオでした。メルドー盤と、今後入れ替わる可能性もありますが。

1枚目と3枚目のドラマーが、アントニオ・サンチェスだったのも偶然ではないかも。


♪ 益満妙 さん

2012年上半期 Best 3

★Vic Juris/Listen Here/Steeple chase/2011
OrganのBrian Charetteがなかなか、よろしいです。

★Graham Dechter/Right on Time/CAPRI/2009
 ベタなギターですが、聞き飽きないです。

★John Abecrombie/Within A Song/ECM/2012
 ジョン・アバも枯れ枯れになってきた。フワフワ心地よい。

以上、あいかわらず、ギター中心です。
なんか、廉価BoxのEight Classic AlbumsやNot NowのBoxを
気がついたら、27Setも購入してました。4CD(LP8枚分)で1000円。
著作権が50年で切れたからか、乱発されてますね。


♪ GAKO

というわけで,私の「上半期ベスト3」です。

まずは,上半期の総括から。
今年は,毎月,数枚ずつCDを購入してきました。
新旧取り混ぜて,27枚。
一昨年,昨年と,ほとんどCDを買えなかったので,こんなものでしょうか。
珍しい再発盤も手に入れましたが,できるだけ新譜に目を向けるようにしました。
下半期もこのペースを守っていこうと思ってます。

* Mike Longo + 2 “TO MY SURPRISE” (Consolidated Artists Productions, CAP 1030)
  Jimmy Owens(tp, flh), Lance Bryant(ts), Mike Longo(p), Bob Cranshaw(b), Lewis Nash(ds).
  Rec. Aug. 1, 2011.
 クインテットとトリオでのアルバム,難しいことはない,ただただ熱くハードバップ。
 特に,Jimmy Owens と Lance Bryant とのクインテットでの演奏が素晴らしい。

* Jeff Hamilton Trio “RED SPARKLE” (CAPRI Records, 74114-2)
  Tamir Hendelman(p), Cristoph Luty(b), Jeff Hamilton(ds).
  Rec.
 ピアノ・トリオも,ハードバップで。面倒な解説はいらない。ただ聴けばわかる。
 レギュラー・トリオだけに,3人の息もぴったりあっている。

* Toots Thielemans “90 yrs.” (Challenge, CHR70167)
  Toots Thilemans(hrm), Karel Boehlee(p), Hein Van de Geyn(b), Hans van Oosterhout(ds).
  (11):add Shinozaki Strings by Toshio Mashima(cond., arr.)
  Rec. 2006, 2007, 2008 & 2011.
 先日買ったばかりなので,正確には上半期ではないが,どうしても入れたくなった。
 今年 90 歳の大ベテランのここ5年ほどのライブから選ばれた演奏。
 とても年齢を感じさせない瑞々しさはどうだ。

【特別賞】
* Charlie Haden, Hank Jones “Come Sunday” (EmArcy, 0602527503684)
  Hank Jones(p), Charlie Haden(b).
  Rec. Feb. 2 & 3, 2010.
 これまた,大ベテランで,2010 年に惜しくも亡くなった Hank Jones が,亡くなる3ヶ月前に Charlie Haden と録音したアルバム。
  しみじみとした演奏は,ジャズを超えたところで,心内にしみこんでくる・・・

   


♪ TAKASHI さん

1.Mary Stallings - Don't Look Back (HighNote, USA, 2012)

 昨年のオフ会でA.tomyさんに教えてもらったヴォーカリスト。

 あくまでもストレートに歌う、これぞJAZZヴォーカルの王道!
 Eric Reed(p)の演奏も良い。

2.Kate Reid - The Love I'm In (Kate Reid, USA, 2011)
 惜しくも昨年末のBEST3に間に合わなかった、Kate Reid 2枚目のアルバム
 落ち着いた歌声。

 http://www.katereidmusic.com/

3.Judy Wexler - Easy On The Heart(Rhombus Records, USA, 2005)
 Judy Wexlerのデビューアルバム
 Alan Pasqua(p)のサポートが光る1枚。


♪ ゴロピカリ さん

こんばんは
Best3と、しょうもないコメントです。

1.Mindscape / 藤陵 雅裕
 5月のOffで聴いて、最初の一音でこれはいい!と直感。
 アタシの直感などアテにならんと思ったが、シラフで聴いてもやはり良かった(^_^)
 録音も優秀。

2.Natsukashii / Helge Lien
 Helge Lienはノルウェーのピアニスト(だそうです)。
 Natsukashiiは日本語の懐かしい。

3.Hot House / Chick Corea & Gary Burton
 かつての Crystal Silenceのようなはりつめた緊迫感はなく、カドが取れたというか
 聴きやすい(^_^)
 はたしてこの二人にこれでいいのかと思うけれど、ま、これでいいのだ。


♪ A.tomy さん

決めました!(^0^)/

●“THE STORY OF CATHY & ME / Curtis Fuller”(Challenge)
 今年の「CD聴きの会」に持って行った例の老獪なアレです♪

●“THE SOPHISTICATE / Marcus Shelby”(Noir)
 代わってコチラはだいぶ前に出た剛力ピアノ・トリオです♪

●“ODDS AGAINST TOMORROW / The Modern Jazz Quartet”(UA)
 怒涛の再発盤の中からはコチラ。ムカシの映画にハマっているから♪
 ただ今のベスト3「ローラ殺人事件」「三つ数えろ」「第三の男」!


♪ ねひつじさん

@ The Gil Evans Orchestra / Live in Dortmund 1976

 ドイツでの未発表ライヴ音源、2曲で最晩年のローランド・カークが参加。演奏、音質ともに申し分ないです。

A Fred Anderson Quartet The Milwaukee Tapes Vol. 1(1980)

 CD聴きの会でもかけてもらった、シカゴのフリージャズ。

B Chet Baker / at the Salt Peanuts Club 1981

 ジョン・アードレイ(フリューゲルホーン)、ボブ・ムーヴァー(アルトサックス)の3管編成によるハーモニーが儚げで美しい。


♪ 大吉GUY さん

相変わらず,古いの,安いのばっかりで恐縮です……でも,一応,国内初CD化
ということで……

○ソウル・ゾディアック/ナット・アダレイ&キャノンボール・アダレイ
  頭がおかしい。狂ってる。でも楽しいっす。

○ジャズ・ミッション・トゥ・モスコウ/ズート・シムズ&フィル・ウッズ
  正統派。素晴らしい。でも自分が年取ったなぁと思っちゃう。

○ジプシー・クライ/アッティラ・ゾラー
  ギターって大抵退屈なんですが,これは良かったっす。

[番外]
○冬木透BGMコレクション“ULTRA”GALLERY   ジャズじゃないけど,騙されたと思って是非……


☆ 2011 年  ☆ 2012 年  ☆ 2013 年  ☆ 2014 年  ☆ 2015 年
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☆ 2001 年 〜 2010 年


〜2011年上半期〜


♪ TAKASHI さん

こんにちは、もう上半期のBEST3は締め切ってしまいましたか?
遅ればせながらJAZZ界の色物的ヴォーカルBEST3

年々減少するCD購入枚数に加えて、3月の震災で物に執着する気持ちが無くなりました。
(といっても1枚もCDもLPも処分していないんだけど...)

当初は音楽を聴く心の余裕も無かったけど、こうしてまたヴォーカルにうつつをぬかして
居られるのは、幸せな境遇なのだと思っています。

1.Picking Up the Pieces / Aga Zaryan (Blue Note, Poland, 2006)

  今年一押しのヴォーカリストがポーランドNo.1ヴォーカリストのアガ・ザリヤン
  Looking Walking Being (2010)、 A Book Of Luminous Things(2011)も発売され
  Agnieszka Skrzypek 名義で2002年に発売されたMy Lullabyも今年再発され
  注目を集めています。

  暖かくて優しさに包まれるような歌声でスタンダードを歌ったアルバム。

Darek Oleszkiewicz (bass), Larry Koonse (guitar), Nolan Shaheed (trumpet, cornet)
Darryl Munyongo Jackson (percussion)

2.Melancholy Baby / Jaimee Paul (cmg, USA, 2011)

  昔は綺麗なジャケットのヴォーカルアルバムばかり買い集めていたけど
  聴いても心の飢えは満たされない。
  最近はJAZZヴォーカルの王道を行くようなヴォーカリストを探している。

  ジェイミー・ポール 圧倒的な歌唱力、最近のヴォーカリストではピカイチ

  このアルバムがHMVで764¥で売られているのは悲しい。

Beegie Adair (guest p),Leif Shires (tp), Brendan Harkin (g), Chris Brown (ds)
Denis Solee (ts),Jack Jezzro (g,arr),Jason Webb (key,org,p),Jim Ferguson (b)
Jim White (ds), Lori Mechem (p,arr),Roger Spencer (b)

3.Round Midnight / Karrin Allyson (Concord, USA, 2011)

 落ち着いた雰囲気、大人のアルバム。
Rod Fleeman (guitar), Bob Sheppard (woodwinds), Randy Weinstein (harmonica)
Ed Howard (bass), Matt Wilson (drums)


♪ マダム さん

というわけで、上半期ベスト3、まだ間に合いますか。

1.Prysm / Five

凄いです。アグレッシブでスピード、爆裂。久々にこの手のものを聴きました。
ただただ、圧倒されます。

2.ENRICO PIERANUNZI LATIN JAZZ QUINTET

イタリアのエンリコ・ピエラヌンツィのラテンもの。すべて彼のオリジナルナンバー。
ノリもいいし、重厚なリズム陣に支えられてのホーンセクションの演奏もとてもいいです。
聞きごたえのあるライブ盤となっています。

3.DADO MORONI / Live in Beverly Hills

ダド・モローニの気合いの入った新譜です。凄くいいですね。充実してます。
スタイルとして新しいわけじゃないのですが、ジャズそのものの醍醐味を味あわせてくれる
そんなアルバム。私にとってはジャズの原点のような盤。

というわけでよろしくお願いします。

 

すみませんが、上半期 Best3、次点を入れてください。

次点  ELIANE ELIAS / LIGHT MY HEART

イリアーヌのボッサ、ブラジルアルバムの新譜。
夏になるとこの手のアルバム、今までも出してます。 今までと違うのは、
定番のボサ・ナンバーは入れてなく、よりブラジリアンな雰囲気、土着的な曲が多いこと。
けれど、洗練されている。彼女の手にかかると、こうなるか、と言う感じで歌もいいし、
相変わらずピアノも行ける好アルバム。ドアーズのタイトル・ナンバーもクールでいい。


♪ ドラ師匠

今年はジャズ聴きのバイオリズムが落ちているのと大震災の影響でほとんどCDを買っていません。
あんまり冒険できなくなっているし、ヨーロッパ・ピアノはやや食傷気味になっています。

選んだのはこの3枚で入手順です。

*NAO TAKEUCHI DUO & TRIO / OBSIDIAN
竹内直(bcl)
中牟礼貞則(g)、山下洋輔(p)、井上陽介(b)、江藤良人(ds)
2010/What's New Records/

これははっきりと面白いアルバムです。
バス・クラリネットだけの珍しくユニークな作品ということだけではありません。
オリジナル、ピアソラ、ショパン、エリントン、スタンダードetc・・・。
曲想も変化に富んでいて内容的にも充実した素晴らしい作品になりました。
それぞれがデュオかトリオで演奏されています。
こういうところもミュージシャン同士の対話を大事にする竹内さんのこだわりの一つだと思います。
バスクラ&ピアノ、ギター、ベース、ドラムスのデュオと色んな組み合わせのトリオが楽しめます。
どの曲もいいので目移りして選ぶのもむずかしいです。
多分、聴く人によって選ぶ曲がまったく違ってくるでしょうね。
私は(4)「I LET A SONG GO OUT OF MY HEART」、(6)「BEAUTIFUL LOVE」を選びました。

井上陽介(b)さんと江藤良人(ds)さんは竹内・カルテットのレギュラー・メンバーです。
ここに山下洋輔(p)さんと中牟礼貞則(g)さんが参加する興味深い顔合わせになりました。
竹内&中牟礼の組み合わせはライブでたまに聴くことがありますが中々面白いです。
ここでは(1)、(4)、(5)、(8)で聴けます。
一見異質なので緊張感が生じる・・・飄々とした二人のコラボレーションには味があります。
山下さんの変拍子、(7)「KURDISH DANCE」や(3)の展開も良かったです。
井上さんとの低音楽器同士のデュオ(2)、(6)、(10)にも注目しました。
(7)は江藤さんをフューチャーしたベースを加えたトリオです。

*BENJAMIN DRAZEN QUARTET / INNER FLIGHTS
benjamin drazen(as,ss)
jon davis(p), carlo de rosa(b), eric mcpherson(ds)
2010/Posi-Tone Records/

ベンジャミン・ドラゼン(sax)は初見、ニューヨーク出身の38歳です。
ジョン・レノンに似たジャケットを見ながら手を出したり引っ込めたりしました。
迷いながらとりあえず買ってきましたが結果は大正解でした。
まず特徴的なのは繊細なアルト・サックスの音色でしょうか。
高く美しく新鮮で瑞々しい・・・居そうで居ない独特な音色で心に残ります。

オリジナルが7曲とスタンダード2曲の内容で構成もいいです。
まずはコルトレーン・カルテットを彷彿とさせる(1)「Mr.TWILIGHT」で鷲掴みにされました。
モンク・テイストの(2)「MONKISH」、ベストは表題曲の(5)「INNER FLIGHTS」で音楽性も高い。
スタンダードでは(7)「THIS IS NEW」が秀逸でした。
共演のジョン・デイビスのピアノがいい、エリック・マクファーソンのドラムも聴きどころになります。
切れ味抜群のアルト・ワン・ホーン・カルテットが聴けました。
ポスト・ハード・バップでありながら新しい息吹を感じる好盤です。

*AARON DIEHL TRIO / LIVE AT THE PLAYERS
aaron diehl(p), david won(b), quincy davis(ds)
paul sikivie(b)(1,6), lawrence leathers(ds)(1,6)
2010//

アメリカの若手ピアニスト、アーロン・ディールのデビュー・アルバムです。
1985年オハイオ州生まれの現在26歳です。
17歳でウィントン・マルサリス(tp)に見出され、エリック・リード(p)やマーカス・ロバーツ(p)、
ハンク・ジョーンズ(p)等に師事し、2007年ジュリアード入学の逸材です。
いきなりのデビュー盤がライブというのも驚きましたがそれだけ力がある証拠ですね。

当初はそれほどインパクトのあるピアノではないけれど聴けば聴くほど味わいが出てきます。
若いけれど落ち着いていて安定感、安心感があります。
(1)の自作のブルース・フィーリングと(2)「CONCEPTION」の導入が素晴らしい。
特にジョージ・シアリング(p)の名曲(2)「CONCEPTION」の新鮮な解釈にはガツンときた。
絶妙なスイング感と若さ溢れる連打は今作のベスト・プレイだと思います。
オリジナルの(3)TAG YOU'RE IT?」のスピード感やユーモアいっぱいの演奏も楽しい。
セロニアス・モンク(p)の2曲では(6)、スタンダードの(9)も聴きどころになります。

多彩なテクニックと表現力を持つ王道をいく主流派ピアニストが登場してきました。
他者とは一味違うフィーリングと雰囲気があります。
すでに自己の世界を持っているのではないか・・・今後の活躍は間違いないところ。


♪ ゴロピカリ さん

1.Collaboration / 藤井寛
  藤井さんは地味ですが、好きな演奏家の一人。
  決して超一流の人じゃないけど(笑)、職人芸的な雰囲気が好きです。

2.VIA / Storms-nocturnes / Geoffrey Keezer / Joe Locke / Tim Garland
  vib、sax、pという変則的メンバー。時には室内楽のような繊細さ、
  それでいて時にはダイナミックさ。不思議な雰囲気が漂います。

3.Live At Smalls / Steve Davis
  何気に買った中古CD。
  強力なスイング感、こりゃいいわ。


♪ 910 さん

今回はあわてて選んだのですが、おおむねこんな感じです。

総合部門
このアルバムは評価がいろいろな感じですけど、自分の中ではダントツでした。

Live At Birdland/Lee Konitz(As)/Brad Mehldau(P)/Charlie Haden(B)/Paul Motian(Ds)(ECM 2162)(輸入盤) - Recorded December 2009. - 1. Lover Man 2. Lullaby Of Birdland 3. Solar 4. I Fall In Love Too Easily 5. You Stepped Out Of A Dream 6. Oleo

(11/05/18)大物ばかりの演奏だし、ECMでスタンダード・ジャズの演奏ばかりの特異なケース。1曲目から、ややスローで4ビートを刻んではいないですが、リー・コニッツの吹く温かみのある「ジャズ」を展開し、ブラッド・メルドーはフレーズが歌いつつも時にドキッとするフレーズを奏でています。チャーリー・ヘイデンはドシッとした落ちついた演奏をして、ポール・モチアンは地味ながら円熟の境地を見せます。2曲目にはウォーキング・ベースが一部混ざり、ますます「ジャズ」に。曲の解体度ではメルドーかな。3曲目で曲を解体寸前まで持っていき、その感を強くします。しっとりと語りかけてくるバラードの4曲目、明るく軽快ながらウォーキングにはならないミディアムの5曲目、曲調に反して空間的な自由度があり、異色感の目立つ6曲目。

ギター部門
たまにはリラックスして聴けるスゴいアルバムを。

A Moment's Peace/John Scofield(G)(EmArcy)(輸入盤) - Recorded January 2011. Larry Goldings(P, Org), Scott Colley(B), Brian Blade(Ds) - 1. Simply Put 2. I Will 3. Lawns 4. Throw It Away 5. I Want To Talk About You 6. Ge Baby Ain't I Good To You 7. Johan 8. Mood Returns 9. Already September 10. You Don't Know What Love Is 11. Plain Song 12. I Loves You Porgy

(11/05/29)ジョン・スコフィールドのバラード集。バラード集とはいってもミディアムのテンポで曲の中盤あたりで盛り上がる曲もあって、変化はあります。彼の作曲は1、7−9、11曲目で、他はジャズメン・オリジナルやポップス、スタンダードなど。オリジナルも既成曲もうまく調和していて、ゆったりした曲が多めだし、リラックスして聴くことができます。それでもスゴいメンバーでの録音ではあるし、ジョン・スコのギターは聴けばすぐ分かるだけの個性と説得力を持っていて、アップテンポの曲をスリリングに演奏することはなくても、けっこう満足度は高いです。どこを切ってもジョン・スコ。この曲調でのラリー・ゴールディンクスはピアノもオルガンもいい感じ。全体的には淡いブルージーといった感覚がありますが、都会的なスマートさもあり。

フュージョン部門
私の上原ひろみのベスト出現率は高いのですが、メンバーチェンジでまたまたやってくれました。

ヴォイス/上原ひろみ(Telarc) Voice/Hiromi Urhara(P)(Telarc) - Recorded November 9-11, 2010. The Trio Project Featuring: Anthony Jackson(B), Simon Philips(Ds) - 1. Voice 2. Flashback 3. Now Or Never 4. Temptation 5. Labyrinth 6. Desire 7. Haze 8. Delusion 9. Beethoven's Piano Sonata No.8, Pathetique

9曲目がベートーベンのクラシック曲の他は上原ひろみ作曲。メンバーチェンジもあり変拍子も多く、よりプログレファンク的なサウンド。静かな出だしから8分の9拍子でドラマチックに展開していくタイトル曲の1曲目、ファンクから4ビートもあり、5拍子、4拍子と、どんどん変化のある2曲目、リズムのキメが多めで何となく浮遊感も垣間見える3曲目、マイナー系で落ちついたメロディアス系ファンクの4曲目、沈みがちながらも哀愁とビートの調和を見せつつ後半かなり盛り上がっていく5曲目、キメと予想を裏切るドラマチックな展開がせわしなくうれしい6曲目、早いパッセージのソロ・ピアノでクラシック的な情緒もあるような7曲目、8分の7拍子基調で哀愁漂う美しいメロディの8曲目、クラシックよりは普通にバラードとして聴ける9曲目。(11年3月16日発売)

(追記)迷って次点にしたのは以下の2枚です。(今回は有名な方を優先かな) Destinations Unknown/Alex Sipiagin(Tp, Flh)(Criss Cross 1336)(輸入盤) Lines Of Oppression/Ari Hoenig(Ds, Vo)(Naive)(輸入盤)


♪ A.tomy さん

「上半期ベスト3」を「エイ、ヤッ!」で決めました。心頭滅却すれば火もまた・・・涼しくない。(^^A;;

“DESENHOS / Vitor Assis Brasil”(Celeste/1966)
ジャズの文脈で語られることは滅多にない。が、その音楽は、35年の短すぎる生涯とともに、ジャズだ!

“THE CLIMB / Holly Holmes”(Whole Mess O'me Records/2005)
「CD聴きの会」にて皆さんが集まるまで流してもらったアルバム♪本チャンでも聴けば良かったかな〜。

“DREAM / Mary Stallings”(High Note/2010)
「CD聴きの会」で一度テーブルに取替えに行って良かった!黒人ヴォーカル「ムーン・レイ」ヨカッタ!


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