§ビルガーヤの“まじない”月報

そのご 補佐役だって? 951104

ビルガーヤ・ミッルース …アルバ村唯一のまじない師。女。30歳
ローラ・クフィール ……ひとサマのPC。妊婦。16歳。無断借用
ユーローク・ジン …………私の昔のPC。賢者で師匠。年齢不詳
椎葉   ……………………………………何も考えてない生みの親

椎葉「たいへんだ!」
「オカピですか、あなたは」
椎葉「放っとけ。どーせもうじきナウヤンだよ」
「齢の話はやめとくれよ。それより何なんだい」
椎葉「そうだ、たいへんだったんだ。ビルガーヤが村長の補佐役に選ばれちまったぞ」
「あらま。やっぱり?」
椎葉「…ありゃ、驚かん。まさかもう知ってた?」
「いんや。でもだいたい想像がつくじゃないのさ、あれだけ共通リアクションでオイシイとこカッさらって、NWにも載って。今アルバ村で一番露出度が高いPCの一人なんだよ。別に不思議じゃないさ」
「当然の趨勢でしょう、むしろ。NWでもご意見番なんて書かれていましたし」
「そうですよ。村でいちばん頼れるのはビルガーヤさんです。他の人なんか考えられないです!」
椎葉「…あのー。このコ、なに?」
「このヒトぁ何言ってんだい、今頃。ローラだよ、ほら、こないだまで“白馬亭”でウェイトレスやってた。そろそろお腹が大きくなってきたから、ウチで面倒みてあげることにしたのさ」
「年明けの二月ぐらいが予定日だそうですよ」
「よろしくお願いしまーす」
椎葉「いや、ワシにお願いされても(笑)。しかし生まれてきたらビルガーヤも面倒見るのかい。確か子供の世話が得意、とか言ってたね、そう言や」
「あのね、得意なのは子供の相手。自分で産んだ経験もないのに、赤ん坊の世話なんか出来るはずないでしょ」
「ローラさんの相手の方が得意そうですね」
「そうだね。ローラなんかこないだまで子供だと思ってたからねぇ」
「あー、ひどいですぅ」
「だってアンタ、まだ16歳なんだよ?まだ子供と大差ないよ」
椎葉「ありゃ、16歳? ビルガーヤの約半分!?」
「…あたしの齢の話はするんじゃないよ(笑)」
「でも、こんなところでユーロークさんに会えるとは思いませんでした」
「おや? そんなに有名ですか、私が?」
「え、だって、ユーロークさんって、昔のバザルパランで“素晴らしき”クレイトと一緒に悪魔と戦ったんでしょ? 伝説の12使徒の一人、ターコイズのユーロークって…」
ビ・ユ「ちょいとアンタ!」「ちょっとあなた!」
椎葉「え? え? 何でワシを睨むんだ!?」
「ローラに変なこと吹き込んだでしょ!」
椎葉「そりゃ濡れ衣だ。ワシゃ今日までローラさんと面識なかったんだぜ?」
「あ。そういえばそうですねぇ」
椎葉「…守護精霊とは知り合いだけど(笑)」
「… やっぱり(笑)」
「だから、もし男の子だったらユーロークさんかクレイトさんの名前を頂きたいんです」
「あらまあ。私の名前なんか使ったらカタブツになってしまいますよ?」
「でも伝説の12使徒…」
「それは歪んだ伝説ですって(笑)」
「でも、いい名前じゃないのさ。ユーローク・クフィール! 強そうで(笑)」
「クフィールって、確かヘブライ語の“若獅子”でしたっけ? そんな立派な姓に私の名前では勿体ないですよ」
椎葉「またそんな謙遜を。ユーローク以上に立派な名があるもんかい」
「それは自画自賛です」
「兎に角、暫くローラが同居人になるから」
椎葉「ふーん。ヒトの面倒みるのはいいけど、あんたの人生はどうすんだい。補佐役だって、本当にこのまま老いるまでやる気かい?」
「…ワザと齢の話を振ってるね?」
〈了〉


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