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過去の日記

2003.04.06

ゴミ 朝日新聞の土曜日の朝刊に be っていう増刊がついてるんですが、そこにあったクロスワードパズルがなんと大正14年のものの復刻でした。おそるべきことに旧カナ遣い! 姑はシフトメですよ。潮はウシホですよ。澤田正二郎はサワダシヤウジラウですよ。さらに大正時代の文化を知らないと見当もつかないところも数多く。会社でも朝日をとってるので昼休みにコピーを取ってやってみて、退社前にわからんとこをネット検索で調べて。それでも調べきれないトコロがいくつかあるので帰って母に聞こうと思ってたら、母も同じコトを考えていたらしく、ワタシが帰ってきたら聞こうと思ってたそうです。で二人して答え合わせやろうとしたら、母も同じ所を空欄にしてました。つか、よくこんな問題が解けるよな、お互い。いくら母は戦前の生まれだと言っても。

ゴミ ちぇっちぇっこり♪ちぇっこりっさ♪ サッポロまるふく茶のCMであやしいおどりとともに歌われている謎の歌。家の者に言ったら『子どもの頃に学校のキャンプとかで歌った記憶がある』と言ってましたがワタシは知らないぞ。ガーナの民謡で作詞者作曲者ともに不明だそーな。ワタシは勝手に二酸化マンガン♪過酸化水素♪って歌ってますが。だってほんとに二酸化マンガンとしかきこえないんだもん。日本中で同様の発想をする100万人の理系人間がいるはず。

なんでも あれ、ツクダが倒産している(→毎日)。なんか98年以降、不景気のアオリをもろに喰らったような業績悪化の経緯で、ついに会社更生法の適用という事態に追い込まれたもよう。
ところで、我々が慣れ親しんできたルービックキューブやらオセロゲームやらで有名だったのは、このツクダの“元”子会社、ツクダオリジナルです。なんで“元”かと言うと2002年7月にバンダイが M&A で買収しちゃったから。逆に、ドル箱のはずのツクダオリジナルを手放さねばならないほどツクダ本体は弱体化してたってことも言えるかな。
さらにツクダオリジナル、こないだ3月1日付でワクイコーポレーションと経営統合した挙げ句にパルボックスなどという社名に変わっちゃってます。
もっとどうでもいい話。トーキョー N◎VA の初版やブルーフォレスト物語などRPGパッケージや、でっかいフィギュアなんか売ってたのはさらに別会社のツクダホビー。これも数年前にツクダオリジナルに吸収されてます。ということは、これでツクダの名は事実上消滅してしまったわけですな。
ツクダオリジナルの簡単な社歴

5日、アクセスカウンタ36000越え。

2003.04.05

林檎 アイ・オー、Mac対応のFireWire接続TVチューナーBOX『GV-1394TV/M』を発売(→MacWIREASCII 24)。そしてそれを補完する記事、“今になってアイ・オーがMacに力を入れる事情”(→ZDNet)。

ここでアイ・オーの菅原崇之氏が“品質を我慢して価格を優先するWindowsユーザーと違い、Macユーザーは高品質を実現できるなら高額でも購入してくれる”と言ってるのが林檎屋の粋、あるいは職人気質、もしくは技術屋の魂。商売人の心で言えば“いいものを作ればおのずとヒットする商品になる”なんてのは技術屋の幻想と一蹴するところですが、それでも世の中には“いいものには金に糸目をつけない”人がたくさんおりますし、大宣伝と営業努力でありきたりな商品を売り込むのばかりが商売ではないのです。いいぞアイ・オー。ちょっとファンになったぞ。

SF ROBODEX 関係のニュース、ZDNet にあったロボットの正しい作り方
ここで ER1 を紹介した文章がさながら通販の売り込みのよう。今なら高枝切り鋏までお付けして10万円ぽっきり。バンダイロボット研究所が40セット限定で日本語版マニュアル付きの通販をするそーです。
あ、そういやこれ発表当時にもネタにして戯れ文書きなぐってるわ、ワタシ。

SF おっ、CERN(欧州合同素粒子原子核研究機構)の話が CNET Japan に出てる。いま建造中の LHC(Large Hadron Collider)の実験で生成される年間5ペタバイト(5,000,000,000,000,000! うーん想像つかない)のデータを処理するための分散コンピューティングを、HP や Intel 、Enterasys Networks、IBM の協力で構築するそうで。10Gbps のネットワークとか 20テラバイトのストレージとか、景気のいい話が並んでます。
しかし LHC って、こないだ“いろもの物理学者”前野昌弘さんが日記(4月1日付)で大ボラ吹いてたせいで“Lie Hora Collider”って名称を先に思い出しちゃうんですが(笑)。

林檎 サードパーティーのオリジナル・マック『iBox』の発売は実現するか(→ HotWIRED)。まー林檎屋さんの好きそうな噂話ですこと。いままでこの手の話は出るたびに否定され続けてたからねー。眉に唾をたーっぷりつけて読みましょ。ぺたぺた。
でもこのデザインで650ドル≒約8万円ならちょっと食指をそそられますなぁ。

SF 三菱重工(NASDA に替わって H2A の運用母体になる)がスペインから衛星打ち上げを受注したそうです(→Nikkei Net)。クライアントはヒスパサットという、社名から業務内容が簡単に推測できそうな企業。4トンの通信衛星を2005年末〜06年に予定してるそうです。ここんとこ欧州のアリアンVが失敗続きなのも H2A にとっては追い風となった形。いーぞ日本の衛星ビジネス。このまま軌道に乗ってくれるか。いまは遷移軌道にのった状態だから、このまましばらく実績をかさねていつかは静止衛星軌道上にッ。

2003.04.04

なんでも CDシングルのランキングで1位から12位までほぼ B'z で独占っちゃいったいナニゴトですか。1位が B'zの新曲“IT'S SHOWTIME!!”(→ HMV)、2位に SMAP“世界に一つだけの花”(→)、そして3位以下12位までぜんぶ B'z の旧譜(をマキシシングルで再販したもの)。昔の音源そのままの、いわゆる“パッケージ変更の再販”のはずなのに。うむむむむむむ世の中間違ってないかぁ? どうやら、10枚の再販マキシ初回版に入っている応募券を集めるとマキシ10枚を収納できる CD BOX が全員にプレゼントされる、ってキャンペーンのおかげみたい。
しかし何より困るのは来週の本に載せる CD シングルランキングで、2位に SMAP が入る以外 B'z って文字が縦にずーっと並ぶことだったり。紙面のバランスが悪すぎるーッ。
PLANET Chart 3月30日付

SF 特集:ROBODEX 2003 (→ZDNet)。
今日から6日まで、パシフィコ横浜で ROBODEX 2003 が開催されてます。
アトムの誕生日(2003年4月7日)が近いと言うことでイベント屋さんも企業もマスコミもこれ幸いと盛り上がってますが。わっしょいわっしょい祭りだ祭りだ。
以下、各ニュースサイト総まくり。

話題のロボットたちを一気撮り――“ロボデックスパレード” フォトレポート(→ZDNet
ROBODEX 2003 プレスレビューレポート(→PC Watch
読売では特集報道状態。
それってマグネットコーティング? 倍速“銀ASIMO”は、最新技術満載の「実験機」(→ZDNet)。

ZDNet は相変わらずガンダムに毒された記者が記事書いてますなぁ。タイトルもそうなんですが、記事の末尾にあまりにも予想どおりのコメントが載ってて腰が砕けました。この期に及んで20年以上も昔の古典SFアニメのセリフがフラッシュバックしてしまうのもどうかと。一般人のヨタ話ならまだしも、現代ロボット工学の最先端を紹介する記事には相応しくないと思いますが如何。

SF そしてワタシの本命はいつものこばやしゆたかさん、“っぽいかもしれない ROBODEXの“偏った”見どころ紹介”。
この記事中で“E-COSMIC”ってのが紹介されてるんですけど、これ、岡山県立大学の大学院でヒューマンインターフェイスの研究をしてるワタシのイトコが絡んでます。去年どっかの法事で会った時に、E-COSMIC って言葉は覚えてないけどこんな話をしたぞ。確証はないけど十中八九まちがいない。
…えーと、こないだワタシが結婚式に行った数学者のイトコどのとは父方母方の違いがあるので双方まったく無関係です。けどワタシのイトコって本当にこんな人ばっか(笑)。

ゴミ 思うのは、いま発表されてるロボットのことごとくは所詮“単機能”であるということ。今回の“ROBODEX”でも、認知科学だったり行動原理だったり人間工学だったり、いろんな分野の研究者が“研究室レベルで”開発した成果が発表されてるのです。だから“早く走れるロボットを作りました”とか“センサの感度を10倍にあげました”とか“無線LANつないでみました”とか“人間と協調させてみました”といった、単機能のものになっちゃう。将来の目標として“鉄腕アトム”を目指すなら、本当に手塚治虫レベルの強力なビジョンを持ったプロデューサの監督のもと、あらゆるジャンルの研究成果を持ち寄ってひとつのロボットを作らなきゃならないんです(いまバンダイが研究室を横断する形でリアルドラえもん計画を進めてますが、あれがワタシの言う姿にいちばん近いかも)。それが民間主導になるか自治体や国が主導するか、その枠組みすら現状ではなんとも言えない状態。いちばんいいのは科学者同士が横のつながりを持って自然発生的にそういう機運が高まること。最悪なのは軍事目的で開発されること。開発スピードは言うまでもなく後者の方が遥かに高いでしょうけど、実際問題として“人形ロボット兵器”なんかが開発されるような、殺伐とした世の中には住みたくないもんです。

2003.04.02

RPG 業務連絡:セッションを今週末にやります。先日のメールで誰からも返事がこないのですが、みなさまとも不都合はないものと判断してよろしいですね。もし何かあるなら、BBSでもメールでもいいので早めの連絡をよしなに。

ゴミ いきなりですが昨日の日記には嘘が混じっています。ワタシの家族構成は妻と娘二人じゃありません。リアル世界で繋がってながら最近はご無沙汰の方もおるので一応バラしておきます。隠し子なんかいませんからね(笑)。
絶対バレない嘘のつきかた、“ほんとうのことを言っている中に、ひとつだけ嘘を混ぜる”ってのは以前の戯れ文にも書いたとおり。でも4月1日に関して言えば、バレない嘘はウケが悪いです(笑)。だってどこが嘘かわからんようなのは、言った相手が“騙された”って気にもならんし。今日も会社の人間に“こないだ打ち上げた日本の情報収集衛星はいま北朝鮮の上空に静止して、24時間体制で平壌を見張ってるんだぜ”って言ったら信じやがったし。ジツに面白くない(笑)。

ゴミ いっぽうこのへんでは、4月1日の日付が変わった途端に信じられないくらいの大ネタの応酬が繰り広げられていたりして。ワタシはどれも笑えるからいいけど、知らない人間が見たら信用するぞというレベルのもんが爆発してます。戦争ネタで4月バカをやった人に対し、それをさもたしなめるようなふりをしてジツはさらに別の大ネタにすり替えたりする高度な技まで炸裂して。もう今日にかぎって野尻ボードは全く信用なりません。

2003.04.01

ゴミ 土日に連休をとって、高知県は香北町にあるアンパンマンミュージアムなんぞに行って来ました。しかも行き帰りアンパンマン列車で(笑)。なんのアテもなく突然そんなところにいく訳はないのであって、家の者(うちのカミさん)が取材にかこつけて行きたいと言ったので同行したのです。取材? そう取材。家の者も出版関係というかフリーライターみたいなシゴトしてるので、ときどきこういう趣味と実益を兼ねたような旅行に(ほぼ突発的に)連れていかれるのでした。建前が取材なもんだから、アンパンマン列車は縦横無尽に写真撮りまくるし、ホテルではチェックインの前にいきなりフロントの人相手に記事の打ち合わせはじめるし(笑)。

web でつながってる人にはたぶんワタシの家族がどうのって話はどうでもよいだろうし、リアル世界で繋がってる人は当然知ってることなので今までここに書かなかったのですが、じつのところ私には5歳と3歳のムスメがおりまして。でなきゃアンパンマンミュージアムなんか行くもんですか(^_^)。案の定、現地はちっちゃい子供連ればっかりでしたよ。でも子供に限らず、雑踏を離れてゆっくりするにはいいところです。のどかな谷間の町で。
子供連れでないと楽しめないかというとそうでもなく。デザイン関係を多少でも齧った人なら、あの建物と展示物はけっこうニヤリなものがあると思います。現代のデザインの流れからするともう最先端ではありませんが、スマートでありながら堅苦しくなく、密度と空間を大胆に活かすようなデザインの定番的手法がそこかしこに見られて面白かったですよ。そういえば web サイトも同じようなデザインコンセプトですね。この web サイトを三次元的立体にして積み木のような遊び心を加えた建物、と言ってもいいかもしれません。なんせ家の者曰く『いちにちおっても飽きんわー』。同感。
ワタシは世代がずれてますが、ここの若い読者さんには子供の頃アンパンマンを読んで育ったひともいるんでしょうね。芸術としてアンパンマンを鑑賞しに行くのも悪くはありませんよ。多少遠いですが(笑)。

でも最近の“アニメしか見たことない”子供には、アンパンマンミュージアムもいまいちウケが悪い、という話をさる筋から聞いたことがあります。曰く“子どもはやなせたかしの絵がみたいワケではない”。本来はしかしアンパンマンと言えば半分以上“やなせたかしの世界”なワケで、アニメはそのささやかな一断面に過ぎない。いろんな人がいろんなアンパンマンを描く中で、アニメも正道なら、やなせ翁の描くもの“も”正道だと思います。ワタシが感心したのは『入道雲を背に野原に建つパン工場の絵』についていたキャプション“パン工場の背景がふだんと違うが、この世界はファンタジーワールドだから、不可思議なことがあたりまえにおこる”(記憶で書いてます)と、一言で説明しちゃったもの。そういった次第で、ワタシとしてはアニメも絵本も同格で肯定するのです。

それにウチは割とマメに絵本の読み聞かせをしてるので、やなせ翁のアンパンマンに抵抗はありませんでした。ええ、ミュージアムの中でもしっかり絵本読まされましたよ。3歳のムスメがこれ読んで!と持ってきたのはいちばんさいしょのあんぱんまん(→Amazon)。うわ、スリムなうえ手に指が5本ある!親の方が抵抗というか違和感アリでしたよ。

movie デジタル・フロンティアが「アタゴオル物語」のフルCG映画製作(→日刊工業新聞)。フルCG?? というか、いまどきコンピュータ使ってないアニメのほうが珍しいこのご時世に敢えてフルCGと銘打つからには、きっととてつもなくキレイなアタゴオルを見せてくれるんでしょうね。…いや、とてつもなくキレイなヒデヨシを見せられても困るんですけど。所詮ヒデヨシだし。ちなみにデジタルフロンティアってのはガメラIII でイリスの大空中戦を作ったトコで、ゾイドのCGパートを担当してたトコです。

SF 毎度おっかけ、こばやしゆたかさんの“っぽいかもしれない”、今回のテーマは“家にあったらうれしいモノたち〜「My Sweet Home展」”。いいなぁ。本来、家のなかにあるものってこうあるべき、っていう、ほんわかした感じ。うん、家って House じゃなくって Home なんだよね。

2003.03.29

ゴミ あったかいです。今日は珍しく外に出た日で(コンサート情報をもらってるプロモータ回り)、繁華街をウロウロしたんですけどまぁあったかいこと。スーツ着てたら背中が汗でぺたぺたになっちゃいましたよ。すっかり春ですねぇ。

林檎 以前から“きしゃーきしゃー”と怪音をたてていた増設HD、気にせずに繋いでいたらついに今日お亡くなりになりました。特定のパーティションで“マウントなんとか”がどーたら言うて、ハッキリいって何のアクセスも受け付けなくなりました。予兆はあったのでバックアップなどの備えは万全、とくに実害はなかったばかりか“おう、これは日記ネタになる”とばかりにここに書いてるわけですけれども。
でも“ないと困る”もんなのは間違いないからかわりのHD買ってこなきゃ。40GBクラスのバルク品ならン千円くらいだしね。

SF H2A 5号機は無事あがったようです。NASDAのプレスリリース。今回の積み荷は“日本版スパイ衛星”こと情報収集衛星。光学センサ(望遠鏡)搭載機と複合センサ搭載機を2回に分けて2機ずつ打ち上げ、計4機体制で運用するんだそうです。
あわせて更新されていた HTV(宇宙ステーション補給機)についての最新情報。HTV とは H-II Transfer Vehicleの略で、H-IIAの先端に付けて打ち上げられる、IIS への補給を想定した無人の補給カプセル。ペイロードは6トン。

なんでも 世界8都市の巨大模型、森ビルが「六本木ヒルズ」で一般公開 (→日本工業新聞)。 ここに載ってる小さな写真で見ても圧巻ですね。70平方メートルですからざっと8〜9メートル四方ですか。このスケール感がどれほどのものかにわかには想像つきません。1mを1mmに縮小、ってのはわかるんですけどね。えーっと、ワタシの知ってる1/1000の模型って何があるかな。ヤマトのカットモデル(バンダイ)がたしか1/1000でしたか。
ん?前に押井守と岡部いさくが対談(Howling in the Night、→野良犬の塒参照)やったのって、ここのことかな?

2003.03.27

ゴミ 昨日の日記を一部訂正。一夜明けて読み返してみて、ワタシが何に対して腹たててるのか解りにくいと思ったので加筆。

米英の勝利条件はシビア。兵士一人、ヘリ一機やられたら撤退する。そして戦死者ひとりひとりに追悼を捧げる。一方のイラクの勝利条件は、ひどく大雑把な言い方だけど“首都さえ陥落しなければ勝ち”。否、たとえ陥落しても、パクスアメリカーナの旗の下にすべてのイラク人を屈服させられなければ、今回の戦争はイラクの勝ち。それはアラビアに住む全てのムスリムをクリスチャンに改宗させるのと同じくらい、もっと身近な喩えで言えば日本の公用語をフランス語に切り換えるくらい困難なことだと思うんだけどなぁ。敗戦後の日本を言いくるめて(西洋式に)民主化したのとは訳が違うぞ。わかってんのかブッシュ。

それはそうと、昨日からこのへんの話を書いてる間、ずっと“パトリオット音頭”が脳内を駆け巡っています。パッパッパッと撃てパトリオット〜敵はスカッド撃ち落とせ♪ 偉大なり山本正之。

SF 森山さんの日記経由、鞭毛のメカニズム(大阪大学大学院・難波啓一教授のインタビュー記事)。
数個〜数十個のタンパク質の組み合わせでまったくムダのない直径30nm(10万分の3ミリ!)のモーターを作っているサルモネラ菌の鞭毛。回転数 20,000rpm、消費エネルギー10^-16W (10のマイナス16乗)という驚くべき性能を発揮し、さらにそのエネルギー効率など100%に達するといいます。

だいたい生物が行う化学反応って総じてエネルギー効率が高く、例えばホタルの発光などエネルギー効率が70%にのぼるために熱(=無駄なエネルギー)が発生せず“冷たい光”になっているとかいった話は有名です。この高効率のメカニズムを利用しない手はない、いずれ生命工学が機械工学に取って代わる日が来るか? 例えば完全メンテナンスフリーの自己修復型マシン。どこが欠損しても遺伝子のとおりに再生するとか。さいきん流行りの(そしてもういいかげん手垢のついた感のある)ナノマシンよりSF的には面白い。機械工学の延長で作るナノマシンはエネルギーの供給という問題(ナノマシンに積めるサイズの電池の容量はしれている)とかメモリの上限の問題(同じ理屈)があるのですが、これを生物で実現できれば。代謝のシステムでエネルギーは自給できるようにし(むろん何らかの供給手段は必要ですが)、群体で行動すればメモリの問題もあるていど解決できる(DNA コンピュータみたいなのは既に開発されてます)。大量に使えば相当に複雑な機能も実装できるでしょう。工業製品にあるまじき、エントロピーの増大に逆らったナノマシンも可能ではないか、と。ワタシはひそかにそんな“生命工学”に期待しています。

さっきのDNAコンピュータについてちょっと探ってるうちに辿り着いたナノエレクトロニクス.jp。うわー、このサイト面白い! DNA コンピュータに関しても、とても詳しい説明があります。

なんでも 腕時計型の PHS(→日本工業新聞impress ケータイ watch)。その名も WRISTOMO。腕時計がおまけか PHS がおまけか、って、どっちもおまけの場合にはどうすれば。こういうのを日本の古い諺で“帯に短し襷に長し”とゆーんです。開発元も半信半疑なようすで“まずは世の中に受け入れられるか確かめたい”んだそうですが。いつかも書いたけど、折角この手のモバイル端末つくるならやっぱビデオシーバーくらいまでシンプルかつ高性能にしなきゃーね。
ドコモのプレスリリース

2003.03.26

SF ソニー、運動性能を高めた2足歩行ロボットをROBODEXに出展(→ZDNet)。
身長58センチ、体重7キロ。かの SDR-4X の後継機で、運動能力とコミュニケーション能力が強化されたそうです。具体的には“受け身がとれる”とか“音声認識の精度が上がった”とか。いずれにしても外観に影響しないんで見た目はほとんど変わってません。いや、多少は違うのかな。
しかしこのネーミングが不思議で。SDRは何かの略称でしょうが、4X っていうことはプロトタイプの4番目、でしょうか? それでその次が 4X II ってのはいかにも安直なような。いっそこのまま少しずつ改良を加えていくたびに名前が長くなるの希望。レオパルド 1A1A1 みたいな。
あ、こっちには大きな写真つきで出てます(→PC Watch)。

Book 今日買った本「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」4巻(→bk1amazon)。もう安彦良和の演出の細やかなこと。ガルマの“坊や”っぷりときたらもう。安心して見てられるというか。正統どころか王道の、比肩するものなき強力な安彦良和ブランドの前には、世の中のガンダムコミックの全ては色を失います(除トニーたけざき)。
そしてついでにもう一冊買ってしまった、「機動戦士ガンダム THE ANTHOLOGY」(→bk1amazon角川)。アンソロジーというからには本来1冊の単行本にまとめられない半端もの ――たとえば枚数が半端すぎたり、もしくはジャンルが違いすぎたり、あるいは単につまらなかったり、ようするに部数が見込めない“とるにたらない”作品群に他ならず。実際これも見るべきところはトニーたけざきと、半歩ゆずって長谷川裕一くらい。それなのになんで買ったかと言われそうですが、それはひとえに巻末の描きおろし“THE ORIGIN 特別編”のために他ならずッ。安彦良和がトニーたけざきの向こうを張ってギャグ描くなんてなぁ大反則もいいとこだわ。描かせるほうもどうかと思うけど、ホントに描く安彦さんもまんざらでなさそうなのが可笑しいというか。いかんいかん、今のワタシに語らせたら安彦良和の描くものは全肯定してしまいそう。

ゴミ 新型『パトリオット』ミサイル、迎撃精度は向上したか(→HOT WIRED)。
湾岸のときより精度は上がってるそうですが、命中率という点ではなんとも言えない、んだそうで。ほんで味方のトーネード墜としてちゃ恥の上塗りですがな。(→英軍機が行方不明 パトリオットで撃墜か? 不明英軍機は通信系統不備で撃墜

なんでも 兵器/飛行機/戦車などはともかく、戦争そのものに関しては無関心を装って何も言わずにおこうと思っていたのですが。
米英軍が“制圧した”と言ってた都市、バスラでゲリラ的な反撃を受けているそうで(→読売)、それに対する軍司令部のコメントが「イラク軍は我々の進軍を見て戦意を失い、投降してくるものだとばかり思っていた」って(これはニュースステーションで言ってたことで、記憶で書いているので誤謬を含む可能性あり)。

いやあ参った。ムスリムを舐めとるんでしょうか。アラブ人なら“フセインの支配”より“アカの他人の侵略”に反抗するのは当然でしょう。フセインが仮に暴君だったとしても、異教徒の軍隊なんかより100倍はマシです。ブッシュ政権にアラブの専門家はいないと聞きましたが、そんなもん専門家でなくたってイスラム関係の本2〜3冊読めば解りませんか。
ほんま、今回の戦争はいったい何が目的? シナリオの先がぜんぜん読めないんですが、まさか本当に石油の利権が最後のオチじゃないですよね? そんな小説のネタにもならない子ども騙しの理屈で侵略してる、あるいは侵略を正当化できると考えてるんでしょうかね? たとえば極東の島国で架空戦記書いてるような作家さんにシナリオつくって貰いましょうよ。きっと誰が書いても現状よりエレガントでスマートなものができるにちがいありません。いまのままでは“事実は小説より奇なり”っていう諺が意味を為しませんよ。

2003.03.25

林檎 Pantherのプレビューに合わせ、WWDCが延期に(→MacWIRE)。
これだけではさながら暗号のよう。Panther は来るべき Mac OS X 10.3 のコードネーム、WWDC は Worldwide Developers Conference、延期というのは本来5月19日だったものが6月23日になったということ。
しかし次は Panther ですか。現在の 10.2 のコードネームが Jaguar、OS X 専用ブラウザが Safari。しばらくこの路線でいくんでしょうか。細かいツッコミを入れるなら、ジャガーが棲息しているのは中南米のジャングルでサファリは関係ない、とかなんとか。いいんですこんなもんは雰囲気ですから。
そしてパンサーから連想されるものといえばドイツのパンター戦車とか米海軍 F9F パンサー。次は、ドイツ系の連想でいけばティーガー(ヤークトパンターでは冗談にもならん)、アメリカ系ならクーガーだな。日系ならチータ。イメージソングはもちろんあの人。ほかにも猫科の猛獣ならピューマがいるな、ってそれはパンサーの別名だ。

movie とっちゃいましたな、アカデミー長編アニメ部門「千と千尋の神隠し」。でも宮崎監督も鈴木敏夫プロデューサも出席してないのね。毎日の報道で宮崎監督のコメントが紹介されてます。第一声「困った」てのが宮さんらしいなぁ、と。
発表の順序として長編アニメ部門が先頭なので、CNN などではこのへんで第一報が出てます。それから続報の形で各賞の発表が。13部門にノミネートされてアカデミーダービーの大本命と目されていた“シカゴ”が作品賞ほか6部門をゲット。ほか、“戦場のピアニスト”が監督賞・主演男優賞・脚色賞を受賞。ただし国外追放状態のポランスキー監督は欠席。
以下、各賞おぼえがき。

作品賞:シカゴ
監督賞:ロマン・ポランスキー(戦場のピアニスト)
主演女優賞:ニコール・キッドマン(めぐりあう時間たち)
主演男優賞:エイドリアン・ブロディ(戦場のピアニスト)
助演女優賞:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ(シカゴ)
助演男優賞:クリス・クーパー(アダプテーション)
外国語映画賞:名もなきアフリカの地で(ドイツ)
長編アニメ賞:千と千尋の神隠し
脚本賞:トーク・トゥ・ハー
脚色賞:戦場のピアニスト
メーキャップ賞:フリーダ
衣裳デザイン賞:シカゴ
撮影賞:ロード・トゥ・パーディション
美術賞:シカゴ
作曲賞:フリーダ
音響賞:シカゴ
音響編集賞:ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
視覚効果賞:ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
長編ドキュメンタリー映画賞:ボウリング・フォー・コロンバイン
オリジナル歌曲賞“Lose Yourself”(8 Mile)おお、エミネム。(→ HMV

movie ああッ、天本英世さんがお亡くなりになっている(→毎日)。77歳。ワタシは辛うじてリアルタイムの死神博士を覚えてる世代で、子供心になんと個性的な悪役だろうと思った記憶があります。ほかにもプロフェッサー・Kとか溝呂木省吾博士(ワタシは未見ですが岡本喜八監督の『殺人狂時代』に登場するキの人。黒書刊行会様によるマッドサイエンティスト烈伝に詳しい)とか、やはり当代一の狂的科学者俳優であったことよ。本人的にはこういう賞賛のされ方は不本意であろうけれども、いまも死神博士の勇姿が私の心に焼き付いているのです(←かなり脳内美化されていますが)。
冗談はさておき、いままでご苦労様でした。ご活躍に最大限の感謝と賛辞を。

2003.03.23

なんでも 21日・22日はイトコの結婚式で大阪まで出ておりました。だいたいワタシのイトコというか親戚筋全般に言えることなんですが総じて優秀で(どうもワタシあたりが底辺ぢゃないかと思えるくらい)、こんど結婚したこのイトコ殿など数学者です。某有名私大の助手。優秀な論文をたくさん書いてて業界(ってそういう呼び方はどうかとおもうぞ)でも将来を嘱望されてるホープだそうです。数学者と言えば秋山仁とかピーター・フランクルとかジョン・ナッシュとか変人のイメージがついてまわるのでしょうが(と本人が言っていた)、いたってまともな人物です。たぶん。
ちなみに配偶者も数学者(笑)。学会(正確には研究会と言ってましたがウチの読者にとっては同じようなもんでしょ)で知り合ったそーです。ううッ遺伝子の濃縮! こうしてアカデミックな血統が精度を上げながら、行く末に“第三段階レンズマン”もしくは“ティーラ・ブラウンの幸運の遺伝子”を輩出するのです。そんなはずがないと誰が言い切れましょう。このまま三十世代くらい重ねればあるいはッ。

彼もご多分に漏れず匿名でweb日記を公開してまして。その名も酔歩伝。酔歩=乱歩、ランダムウォークといえば数学やってるひとには自明のことらしいです。サイト内のコーナー名も数学関係にちなんだものらしく。ワタシには数学的帰納法くらいしか元ネタわかりませんでしたが。
それにしても何故か学者さんのサイトって似た傾向になるんが不思議。ときどき出てくるサッカーと数学の話についていけない以外はほぼワタシの守備範囲内で笑ってしまいました。なんにしても微妙にサイトの嗜好が似てるような気がして、なにか、これは並行進化か(笑)? ウチからSF系ファクターを抜いて数学的な思考でフィルタリングしたようなサイトです。なにせマトモに面と向かって話をしたのも推定で10年ではきかないくらい前だったと記憶していますが、さして抵抗もなくすらっと話ができるあたりが似たような嗜好を持っている証左かと。いくらイトコとはいえ。ワタシが読んだ範囲では触れてなかったけど、きっと猫森集会とかソラミミ倶楽部とかも知ってるにちがいない。

ゴミ ところで結婚式の執り行われたホテルってのが特徴的な建物でして。固有名詞を出さない原則に従ってとくに名を伏せますけど(梅田近辺を知ってる人にはまるわかり)。
まず立方体Aを想像していただきましょう。その上に同じ高さの立方体Bを重ねます。上の立方体Bの一面から、コの字型になるように切り欠きます。これで立方体Aの上に中庭が出来ました。ほんでその中庭に石造りのチャペルをでーんと据えます。そんな造りの建物。8階をグランドフロアにしてチャペルを取り囲むように建物がある、というか。ワタシの泊まったのは10階のコの字の内側に面した部屋だったので、眼下に中庭、目前にチャペルでした。このチャペルも、建て方から考えて芯に鉄筋が入っているのは間違いないのですが、石造りの質感とか建築様式とか、かなりマジメに考証して造った感があります。たぶんチャペルだけうまいこと撮ればヨーロッパの地方都市にある小教会って言っても通用しますよ。などと言いながらカメラ持ってかなかったのですが。迂闊。
しかし合理的な考えで行くと四角いビル建てた屋上にチャペル据えんかな、普通。大阪市の条例で高さでも制限されてるんかしら。もしや御堂筋スカイライン(註)がここでも生きてる、わけないな。梅田駅前にはもっと高いビル林立してるし。

註/御堂筋スカイライン:戦後ずっと御堂筋に面した建物は高さを31m(100尺)に制限されていたため、ビルの稜線(地上から見上げたときの空との境目=スカイライン)が綺麗にまっすぐ揃っているのです。どうも数年前に50m(だったかな)に緩和されたみたい。

2003.03.21

なんでも 戦争だ。昼に CNN (本国版)見に行ったら、WOR ON IRAQ 一辺倒。帰宅して TV 点けたら戦争戦争戦争。嫌ね。
戦争は嫌だけど、CNN の特集記事のなかに米軍が使う兵器の詳細が載ってまして。こーいうのは嬉々として眺めるワタシ。うーん。MOAB も出てますね。デイジーカッター Daisy Cutter(15,000ポンド)の後継となる世界最大の通常爆弾、と説明がついてます。あ、本当に C-130 の後部ハッチから落とす、って書いてある。他の爆弾もミサイルも概ね launch って表記なのに、MOAB だけ drop って書いてあるのが変。それでいて、詳細は不明ながら正確に誘導されるらしいので(Specific method is unknown but it is precision guided)、C-130 輸送機の尻から10人がかりくらいでうしろむきに突き落としても目的地に着弾するんですよ、きっと。いや今こういうネタを書くと冗談で済まなくなるんでこのへんで止めときましょうかねぇ。くわばわくわばら。

林檎 Apple は同社の取締役会に新しく加わった役員を発表した。前合衆国副大統領、Al Gore氏である(→ MacWIRE)。
Al Gore 氏って誰かと思いましたよ。かつてのクリントン政権のゴア副大統領、って言われればすぐ解るのですが。このヒト、在職当時から熱狂的な Mac フリークで有名だったんです。

なんでも 東京湾に風力発電所が出来たそうです(→日本工業新聞)。江東区、って書いてあるだけで場所がハッキリしませんが、江東区の海沿いって言ったらお台場くらいなんぢゃないかしら(などと勝手なことを言う)。風車が2基、海風を受けて発電するんですって。羽根の長さ 26m、1基あたりの定格 850kw/h ってのは、風力発電としては並の数字だと思いますし、たった2本ではデモ用にしても寂しいような。観光名所にもなりにくそうだし。だいたい、東京湾にどれだけ風が吹くんでしょ。なんか夏のベタ凪でピクリとも動かない風車、っていうのは何故か殺風景な墓標のように見えます。東京湾の墓標にならなきゃいいんですが。
ところで“東京風ぐるま”っていう愛称がついてるそーですけど、このネーミングはどう思われます?お役所がアタマひねって付けたんだとしたらマシなほうかな。けどもう一捻り欲しいとこで。例えば …東京ラ・マンチャの墓標?(←ひねり過ぎてワケわからんよんなっとるでないの)


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